2009年02月15日

◆ 電球形蛍光灯の嘘 2

 「白熱電球を、電球形蛍光灯に替えるべし」
 というキャンペーンがある。(前にも書いた。 → 前出
 その事後談。 ──

 「白熱電球を、電球形蛍光灯に替えるべし」
 というキャンペーンがある。これについては、前にも言及したが、その事後談。

 実際にそのようにした朝日記者が、体験談ととも記事にしている。(朝日・朝刊 2009-02-10 )
 玄関の白熱電球が切れたときに替えた。だが、スイッチを入れても、なかなか明るくならない。夜帰宅し、心持ち暗いなかで靴を脱ぐ何とも言えない寂しさ。以来、妻は言う。「もう買わへんよ」
 そこで考えることにして、いろいろと調べなおしたが、さっそく嘘をつく。
 (価格は高いが寿命は長いので)約8カ月で元が取れ、3年ではかなりお得との試算がある。実売千円を切るものあり、さらに早く元が取れそうだ。
 ところが別図の試算の根拠には、
   「1日5時間半点灯」
 という前提が記してある。

 1日5時間半? そんなに長くトイレに入っているわけ ないでしょ! あんたの家は、全員が痔なんですか! というか、日本人は、全員が痔なんですか!
 勝手に前提を付けないでほしい。また、その勝手な前提に基づいた試算は、嘘の試算なのだから、ちゃんと「この試算は架空のものです」と書くべきだ。嘘はやめてくれ。

 ──

 そのあと、関係者の意見を紹介する。
 「玄関など寒いところは苦手。すぐ明るさを必要とし、オンオフを繰り返すトイレや洗面所にも向いているとは言いがたい」 
 これには問題点が二つある。

 (1) このことは、先の試算の前に記すべきだった。そして、トイレや洗面所には、「試算の根拠は成立しない」とはっきり明示して、「この試算は成立しません」と書くべきだった。
 (2)  「向いているとは言いがたい」ではなくて、「向いていない」とはっきり記すべきだった。また、この言葉を、他人の言葉からの引用としてではなく、記事本文に記すべきだった。(だいたい、このくらいのことをいちいち引用文にしていたら、新聞記事というものが成立しなくなる。新聞記事の書き方ぐらい、理解するべきだ。事実は事実として書く。事実をいちいち他人の意見の形で書くな!)


 ──

 最後の結論もひどい。
 「結局、それぞれの特徴に合わせて使いわけるのが、一番と言えそうだ」
 「言えそうだ」だって?
 まったく、潔くない。……自分の書いたことが明白に間違いだとわかったなら、間違いを間違いと認めるべきだ。そして、過去の記事の正誤訂正をするべきだ。すなわち、次のように書くべきだ。

 (1) 白熱電球は、使い方によっては、ちっとも悪くありません。玄関やトイレで短時間だけ使うときには、電気を多く食うわけでもないし、問題ありません。なかなか点灯しないというデメリットを考慮すると、電球形蛍光灯はお勧めできません。
 (2) 「白熱電球を電球形蛍光灯にしましょう、そうするとエコになります」という過去の記事は、間違いでした。ここで、間違いを訂正して、お詫びします。
 (3) 正しくは? 電気の無駄遣いは、ワット数と使用時間の掛け算で決まlます。短時間だけ使うときには、ワット数が多くても、使用総量は少ないので、ちっとも問題ではありません。一方、電球形蛍光灯を使っても、長時間使用すれば、ちっとも省エネにはなりません。
 (4) たとえば、「廊下の照明は電球形蛍光灯にすると省エネになる」と書いたのは、まったくの間違いでした。20ワットの蛍光灯をずっと点灯していれば、ちっとも省エネにはなりません。廊下の照明は、蛍光灯にするのが省エネでなはく、点けないのが省エネです。暗いのがいやであれば、常夜灯として、5ワットの豆球タイプを使うといいでしょう。足元だけをやんわりと照らすタイプ。ここでは、「蛍光灯を白熱灯に変えると省エネになる」ということが成立します。「蛍光灯ならば省エネ」というのは、間違いです。


 ……以上が、訂正記事の見本。そう書くべし。



 [ 付記 ]
 本項末に、【 関連項目 】として、過去記事を示す。
 つまり、真相はどうかという情報は、ずっと前からネットに示されていた。
 ならば、嘘記事を書く前に、ネットで検索してから、正しい情報を書くべきだろう。間違った嘘記事を書いて、自分で被害に遭ってから、その被害経験を書くなんて、「自分で自分にだまされた阿呆の例」でしかない。
 しかも、その反省が、生半可。ちゃんと反省するべし。嘘を半分しか訂正していないのは困る。

 こうやって朝日は、読者をさらにだまし続ける。嘘を半分しか白状しないことで。
 自分の誤りを認めがたい人は、まったく困りものだ。間違っていたと判明したら、はっきりと、「過去の記事は間違いでした」と書くべきなのだが。
 とにかく、訂正記事は、腹の内にこらえていないで、きちんと出すべし。一日いっぺんは。

 さもないと、痔になりますよ。でもって、トイレに長くいると、省エネに反しますよ。
 


 【 関連項目 】
   → 電球形蛍光灯の嘘
   → 白熱電球の廃止
posted by 管理人 at 17:27 | Comment(4) | エネルギー・環境1 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
蛍光灯寿命は「点灯消灯の頻度が多いと縮む」と遠い昔(30年以上前)理科の教師に教わった記憶があります。
私はそれを信じているので、トイレと風呂場と玄関の灯りは極力白熱電灯を使うようにしています。gogleで検索しても同様の記述がありますので、そこそこ信頼性はあるように思います。
Posted by makihara at 2009年02月15日 18:37
管理人さんも解っておられるとは思うのですが、記載がなかったようなので.....
お役所や新聞社などが「蛍光灯電球」や「エコ替え」を前面に押し出すのは、「省エネ法」の目的が、「省エネ」ではなく、「国民経済の健全な発展に寄与する」ことに有るためと思われます。
お役所(特に与党)の「国民」とは当然、経済連をはじめとする票をくれる人たちのみなので、多くの(国民ではない)日本人が大損しても国民が儲けることができるならば、偏った情報が出てくることは当然と思います。ポチたちはその情報を大々的に真偽を問わず広めるのですから困ったものです。
それにしても、電球にしても自動車にしても用途により(使わない選択も含めて)選択することが最も正しいことは明白なのですが、「一律にこれが良い」と広めた後に、体験してその事に気が付くとは単なる○○なのでしょうかね(^^;
Posted by yochi at 2009年02月16日 00:02
白熱球はここ4〜5年で無くなる方向に成りますね。(一番早い全面生産終了が東芝の2010年)

欧米でも白熱球の生産停止が遅くてもここ10年以内には成るらしいので、少なくとも先進国では白熱球が消え行く存在です。

置き換え場所としてトイレや廊下等の短時間点灯の場所は蛍光灯ではなく、LED照明への置き換えになると思われます。
表面上はエコに拠る省エネ効果をうたい文句にマスコミや政府等が多くなることでしょう。

メーカーとしては製品的に枯れた技術である白熱球はより生産コストが抑えられる(人件費等)後進国と競争をする事よりも、新しい物で高付加価値を歌い文句に開発・生産した方が、企業的に利益が出るものと成り、企業としての利潤を追求できるものとなります。

また最近では温室効果問題や京都議定書によるCo2削減等の追い風により、白熱球を止める事による企業イメージの上昇等がある為、負の遺産と成りつつある、白熱球事業からの脱却そして新しい収益モデルの構築が出来る為進められているのです。

ランニングコストを無視して初期投資時のコストは白熱球が上であり、使用時間が短ければ結果長く使える(点灯してなければ白熱球が劣化しないという意味において)ので使用者のコスト意識として白熱球が無くなる方がもしかしたら大きいかもしれません。

これから量産され安くなるであろうLED照明なると使用頻度の関係でほぼ永久的に切れないに等しい形になるかもしれません。(白熱球が約600時間、蛍光灯が6000-12000時間、LEDが24000-50000時間)ですので10倍〜80倍位の寿命差なので交換いらずになるため楽と成るかもしれません。

エコかどうかは使用頻度・時間により異なるでしょうから使う側で判断をするしかないのがこれからの照明事情でしょうね。

白熱事業を捨てることによる企業側の利・使用者側のこれからの対応とすればこのような形かと思います
Posted by yuzu at 2009年02月17日 16:54
LEDについては他の項目を見て下さい。

(1) 急がなくても数年後にLED等が普及するから、そのときになって白熱球の廃止をすればいい。数年待て。あせるな。

(2) LEDでなくて有機ELならもっと早い。

という話を書いたはずです。
Posted by 管理人 at 2009年02月17日 18:17
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