2009年02月11日

◆ 狂気の新薬(HIV)

 エイズのウイルスに有効な画期的な新薬が開発中だという。これは、すばらしい新薬だと思われているが、実は、狂気の新薬だ。人類を滅亡させる。 ──

 世の中には、マッド・サイエンティスト(狂人科学者)というものがいる。自分ではすばらしい発明だと思って考案するが、それが世界に害悪をもたらす、というもの。
 そういうのは通常、SFのようなお話の上の、荒唐無稽なキャラクターにすぎないが、それがまさしく実現化しようとしている。なぜなら、それの危険性を理解せず、すばらしい新薬だと、人々が思い込んでいるからだ。
 そこで私は、その危険性を指摘しよう。

 ──

 この情報は、下記。
   → GIGAZINE
 一部抜粋すると、次の通り。
 後天性免疫不全症候群(AIDS)を発症させるHIVウイルス(ヒト免疫不全ウイルス)に対して、さまざまな抗ウイルス薬が開発されていますが、今までのアプローチとは全く異なった新薬が開発中だそうです。なんとHIVウイルスの自滅を促進させるという、とんでもない新薬とのこと。
これまでのウイルスの複製を阻害するはたらきを持った抗ウイルス薬とは異なり、HIVウイルスの突然変異を促進するものとのこと。
 HIVウイルスは非常に突然変異に依存しているウイルスですが、増殖の過程で生じた複製のミスを修正する機構が備わっているDNAウイルスとは異なり、増殖の過程で複製のミスが発生しやすいRNAウイルスであるため、突然変異を促進された場合に自滅する可能性がある模様。
 ──

 この記事の通りであるとすれば、予想される結果は、進化論そのまんまである。すなわち、次の通り。
 (1) 突然変異の大多数は、「不利な突然変異」である。結果的に大多数は、「劣者」として、亡びてしまう。
 (2) 突然変異のごく少数は、「有利な突然変異」である。結果的に、ごく少数は生き延びる。それは、強力な新種となって、爆発的に蔓延する。


 ──

 もう少し具体的に言えば、次のようになるだろう。
 (1') その薬を飲んだ患者は、体内でウィルスが激減するので、ほとんどの患者にとって有益である。「有効か否か」という治験をすれば、「有効だ」という判定が出る。「すばらしい効果のある新薬」と見なされるだろう。製薬会社は大儲けするだろう。HIVウィルスはどんどん減っていくだろう。
 (2') 新薬が普及してしばらくたったころ、わずかに生き残った HIVウィルスがとてつもなく強力な形に進化する。それはおよそ制御できないほど凶暴である。多くの人々に感染して、しかも、これまでのどのような薬も効かないほど、有毒性が強い。ほとんど人類の力を越えたゴジラのような怪物だ。


 ──

 つまり、結果的に、人類は「ゴジラ」のようなウィルスを、自ら作り出してしまうことになる。

 これぞ、正真正銘のマッド・サイエンティスト。「善意」だと思い込みながら、人類を滅亡させる。

 ──

 ただし、注意。
 この件で、一番恐ろしいのは、このマッド・サイエンティストではない。連中がマッド・サイエンティストであることは、本サイトで指摘されている。問題は、人類全体が、それに気づかないことだ。
 
 記事では、次のような危惧も紹介されている。
 「患者自身のDNAで危険な突然変異を引き起こすのではないかという懸念を表明しています。」

 違う。問題は、そんなところにあるのではない。「危険な突然変異が起こる」というのは、もともとわかりきったことなのである。なぜなら、それは、人類にとっては「危険」であっても、ウィルスにとっては「進化」であるにすぎないからだ。
 注目するべきことは、「危険な突然変異」という概念ではない。「ウィルスの進化」という概念なのだ。
 つまり、人間の立場から物事を考えてはならず、ウィルスの立場から物事を考えるべきなのだ。
 なのに、マッド・サイエンティストたちの頭には、「進化」という概念がすっぽり欠けている。医学的認識ばかりがあって、進化の概念が欠けている。

 ──

 この新薬には、このような危険性がある。また、その危険性も、本サイトで指摘されている。
 しかしながら、本サイトがいくら指摘しても、その声は決して聞き届けられないだろう。ちょうど、
 「地球温暖化は嘘だ」
 「太陽光発電によるエコは嘘だ」
 といくら唱えても、世間には聞き届けられないように。

 こうして人類は、まさしく滅亡への道をたどる。



 [ 付記 ]
 で、私は何をしているかというと、「人類の滅亡を予言した最初の予言者」として、記録に留めてもらいたい。人類が滅亡したあとで、残った記録メモリに、私のブログの記事が残っていれば、
 「ここに予言者がいた」
 と考古学者が発掘するはずだ。……その考古学者は、人類のあとの新種になるだろうが。(たぶん、新種の猿か? HIVウィルスに感染しなかった猿。というか、狂気の新薬を使わなかった猿。)
 
( ※ こんなジョークを言うぐらいしかない、というのが、人類の悲劇だな。)



   ※ 以下は読む必要なし。
 [ 余談 ]
 こういうマッド・サイエンティストというのは、「トンデモ」に似ているが、それとは違って、正真正銘の危険なものだ。
 例のトンデモマニアというのが、まともな知性を持っていれば、マッド・サイエンティストの間違いを批判するだろう。
 しかし、トンデモマニアというのは、世間の小さな人々をいじめることに熱中してばかりいるから、正真正銘の危険なものには、決して気づかない。
 私の推測では、本項を読んだトンデモマニアは、
 「こいつはトンデモだ!」
 と騒ぐだろう。こうして、トンデモマニアは、人類の滅亡に加担するはずだ。……マッド・サイエンティストも、トンデモマニアも、どちらも「半可通」という点では、よく似ている。
posted by 管理人 at 19:17| Comment(3) | 医学・薬学 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
基本的に同意です。
 本筋とは違うのですが、新種のHIVが発生したとしてそれは「進化」とよぶ現象なのでしょうか? HIVなのであれば、種内の多様化であり、種を超えるいわゆる大進化ではないと思うのですが、このあたり、専門的な見地からご教示いただければ幸いです。
Posted by MacWin王国 at 2009年02月11日 21:23
> 種内の多様化であり、種を超えるいわゆる大進化ではないと思うのですが

よく考えていますね。一番言われたくないところを言われた。  (^^);
それは考えたのですが、書きませんでした。

確かにそうなのですが、RNA ウィルスという超小型であることから、小進化と大進化の区別がつきにくくなっています。

「普通の小進化と大進化の中間みたいなものが起こりやすい」
「大幅な小進化が、容易に大進化になりがち」(小進化と大進化の境界が低い)
 というふうにとらえてみて下さい。

 基本的には、「小進化が起こりやすいからと言って、大進化が起こりやすい」ということは、全然ありません。皆無です。両者はまったく別次元のことなので。(私の考えでは。)
 ただ、RNAウィルスでは、その境界が低くなっています。

 比喩的に言うと、犬の小進化は非常に広範囲であり、犬という同一種でも、まるで別種のような形態差があります。そういうことが起こりやすいわけです。
Posted by 管理人 at 2009年02月11日 22:03
ウイルスの進化についての考察は少なくとも間違っていないと思います。

そこでちょっと思ったのですが
ウイルスの進化によって人類と共生する種が誕生する可能性はないのでしょうか?
一度、人に感染すると同一種のウイルスが感染できなくなりますし、
ウイルスにとっても宿主を破壊せずに
自らの遺伝子を効率的に後世に残せるので
ウイルスにとって好都合なのではないかと愚考します。
Posted by Nickel60 at 2009年02月12日 18:40
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