( ※ 冗談が混じっています。「Google 化する社会」のもじり。 (^^); )
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初めに結論を述べておく。こうだ。
「世界はオタク化しつつある」
これは、オタク批判ではないので注意。世界全体について述べているのであり、一種の文化論だ。地球規模の話だ。
ここで対比されている概念は、「IT化」および「人間性」である。次の二点で。
「現代はIT化されている。それをすばらしいことだと思っている人が多い。コンピュータを使ったり、Google を使ったりすることを、すばらしいことだと称賛する人が多い。しかし、IT化と同時に、別の面が進んでいる。オタク化だ」
「オタク化は、IT化の裏面として発現する。人間がコンピュータに習熟すればするほど、かえって人間性を喪失する」
※ これは冗談ではない。念のため。本項は9割が真面目です。
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このことを一般的な基本原理で述べると、「両面性」である。
一般に、物事には両面性がある。プラス面とマイナス面の双方がある。しかし、たいていの人々は、プラス面ばかり留意する。マイナス面のことを忘れている。そこで私は、「マイナス面にも留意せよ」と指摘する。
コンピュータ時代には、「IT化」というプラス面がある。それは社会に便益をもたらす。しかし、便益の裏にひそむ陰にも着目するべきだ。人々がコンピュータの利便性を得るとき、逆に、コンピュータの利便性に何かを奪われる。
たとえると、自動車を使って便利だと思っていると、脚力を奪われる、というようなものだ。それと同じことがコンピュータ時代にも起こっている。
人々はコンピュータ時代の両面性に気づかない。プラス面ばかりに目を奪われて、「 Web 2.0 はすばらしい」「 Google の真似をして大儲け」というような話ばかりを聞きたがる。しかし、プラス面の裏には、マイナス面がある。そこに留意するべきだ。
これが原理だ。
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このあとで、裏面としての「マイナス面」を示す。コンピュータ時代には、「IT化」というプラス面の裏に、別の「マイナス面」がある。それは、何か? それは、「オタク性」と言ってよさそうだ。
ここで、オタク性は何かというと、「人間性の喪失」と言っていいだろう。人々は、機械と触れあうことに熱中するせいで、生身の人間との接触を失いつつある。
・ 隣の人と会話するより、ネットやケータイで語る。
・ 周囲の人と仲間同士になるより、ネット上の知り合いと仲間になる。
こういうことが起こる。
ただ、これらのことは、必ずしも悪いとは言えない。たとえば、病院に入院している患者なら、そうするぐらいしかないので、その患者は、コンピュータやネットによって、視野を大きく広げることができるだろう。
しかし、そういうのは、あくまで例外だ。例外を持ち出しても意味がない。
問題は、健康な人まで、健全な生活を拒むようになってしまった、ということだ。健康人が病人のような生活をしているようになったことだ。
これは、世間の誰もがそうだというわけではない。だが、とりあえず、社会全体でそういう傾向がどんどん深まりつつある。── これが「世界のオタク化」である。
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この問題は、世界全体のことを問題としている。誰か特定のオタクを取って、「こいつはオタクだ、馬鹿だ」というふうに指摘したいわけではない。
ただ、オタクになると、社会性を喪失するので、誤解しやすい。「世界はオタク化しつつある」というような話を聞くと、
「それはおれを個人攻撃している!」
というふうに被害妄想を感じて、すごく反発して、発言者を大々的に非難したりする。……そういうことが現実に起こる。(つい先日も起こった。私の身の上に。)
もちろん、そういうことが起こっても、別に不思議はない。社会性の欠けたオタクというものは、被害妄想を感じがちだからだ。「自分が悪口を言われた!」と思って、マジギレするオタクはとても多い。
問題は、それが、社会全般にひろがっていることだ。やたらと被害妄想にとらわれるような、社会性の欠落した人は、昔はごく一部に限られていた。「誰とも話をしないで、友人がいないで、一人で引きこもっている」というような人に限られていた。こういう人は、ちょっとしたことで、「自分が悪口を言われた」と思って、マジギレする。……ただ、現代では、そういうことが、ごく一部ではなく、社会全般にひろがっているのだ。これが「世界のオタク化」である。
たとえば、以上の私の話を聞いても、「現代社会全体が話題になっている」とは理解せずに、「自分のことが非難されている」と思う人がたくさんいるはずだ。……こういう病理的な現代社会が、本項の話題だ。
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で、これを解決するにはどうすればいいかというと、問題はあくまで一人一人の現象だから、一人一人のレベルで直すようにしなくてはなるまい。
ただ、一人一人のレベルで言うと、こちらから「オタクを直しましょう」と漠然と告げても、「ふん、放っておいてくれ」と拒否するのが普通だ。何度もしつこく告げると、「オタクであるおれを攻撃するのか!」とマジギレするようになる。
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で、放っておくと、どうなるか?
結婚しないオタクがどんどん増えていく。社会はどんどん少子化する。女性の生涯出生率は、1 ぐらいになる。2.1 ぐらいの値がないと、人口を維持できないのに、その半分ぐらいになっている。かくて、人口は急減していく。25年ごとに半減していくペースだ。
このままでは、かなり急速に人口は減る。そして、人口があるレベルまで減ると、「絶滅種」となり、そのあとで、全滅する。
ま、それを避けるために、日本では、「外国人労働者を流入させる」 という方法もある。しかし、その場合も、「日本人の絶滅」を避けることはできない。日本人が絶滅して、かわりに外国人が占領するようになるだけだ。いわば、日本タンポポが亡びて、西洋タンポポが支配するようなものだ。これを見て、「タンポポは亡びていない」と述べても、何にもならない。日本タンポポが亡びてしまうという事実は変わらないからだ。
また、西洋タンポポ(= 外国人)が日本を支配したとしても、西洋タンポポがオタク化すれば、今度は西洋タンポポが絶滅する日も近いだろう。
最終的には? 「人類がオタク化して絶滅する」というふうになるだろう。それは、百年(4世代)ぐらいでは起こらないだろうが、千年ぐらいかければ、起こるかもしれない。人類の絶滅。
昔の映画に「猿の惑星」というのがあった。人類が衰退して、猿が社会を支配する、というもの。……これは、荒唐無稽に思えたが、まんざら冗談でもない。今や人間社会は、「猿の惑星」の現実化に向かいつつあるようだ。人間社会は、オタク化しながら、崩壊しつつあるからだ。
※ ここはちょっと冗談だが、以下は真面目。
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こういうオタク化社会の馬鹿げた一例として、「地球温暖化」という珍騒動がある。これも社会のオタクによる現象だ。
「ここ二十年ぐらい温暖化が続いた」
という傾向があった。そこまでは事実であり、嘘でも珍騒動でもない。
さて。このデータを得ると、このデータを外挿法で延長して、コンピュータでシミュレーションした。そんなことはいくらやっても、ただの棒グラフの延長にすぎないのだが、コンピュータでシミュレーションしたことで、「これはコンピュータによるご託言だ」と信じた。神様のご託言を信じるように。……そして、「世界は百年後に、温暖化で大変なことになる」というコンピュータのご託言(実は 虚偽 )を、真実だと受け止めて、烏合の衆のように右往左往した。その結果、かえって、ガソリン高騰というような馬鹿げた出来事を引き起こして、自分で自分の首を絞めてしまった。
オタク化による自殺のようなものだ。
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こういう馬鹿げた出来事をなくすには、どうすればいいか?
「コンピュータやネットから離れよ」
というのが、私の勧告だ。
「コンピュータはすばらしい、ネットはすばらしい」
などと考えてはならない。(マスコミはそういうことばかりを語るが。)
コンピュータやネットにとらわれっぱなしになってはならない。もちろん、ゲームやケータイにとらわれっぱなしになってもいけない。
かわりに、
「人と人との関係を大切にせよ」
と勧告したい。2次元の萌えキャラなんかにとらわれないで、現実の人間との関係を大切にするべきだ。それは「愛」とも言える。だが、「2次元の萌えキャラに愛してもらおう」とか、「メイドさんに愛してもらおう」とか、そういう形の「愛」ではない。バーチャルな愛では駄目なのだ。
「女性を愛したい」
と思う人は多いが、それは、「女性とキスしたい」とか「女性を抱きしめたい」とかいうような感情では、駄目だ。そんなことでは、「キモイ」と思われるだけだ。むしろ、
「女性のために思いやりをもつようにしたい」
というふうにするべきだ。それが「愛」というものの真実だ。
ここでは、相手が女性であれ人間であれ、相手のために優しくしようという心が大切だ。「美人に敬愛されたい」というふうに思う前に、「世の中にいるたくさんの人々に優しさを振りまきたい」と思う心が大切だ。(そういう人が愛される。)
女性にしても、同様だ。
「自分は女性だから男性に一方的にモテたい」
「自分は美人で頭がいいから愛されたい」
というふうに思うようでは、その女性はオタク化している。それは男性がメイドさんや 萌えキャラに愛されることの裏返しであるにすぎない。同じことの女性版であるにすぎない。女性版オタクだ。むしろ、
「ナイチンゲールのように、恵まれない人々に優しくしたい」
という気持ちをもつべきだ。それは決して、
「男性のために上手にキスしてあげよう」
というような気持ちであってはならない。人間としての根源的な優しさが大切だ。
そして、以上のようなことが、「人間性の回復」というような言葉で示される。コンピュータと接触することで稀薄化しつつあった人間性を、人と人とのふれあいのなかで回復させること。── これは、「脱オタク化」である。それがつまり、現代という時代に必要なことだ。
──
私はこれまで、「ゲーム脳」「ケータイ脳」などのことを語ってきた。また、似たものとして、いわば「勉強脳」とでも言うべきもののことも語ってきた。(勉強オタクによる人間性の喪失)
これらの問題はすべて、「世界のオタク化」という観点から認識できる。人類は、コンピュータによってIT化して発展していくというよりは、オタク化して崩壊しつつあるのだ。
実際、日本という社会は、あと数世紀で滅亡してしまうかもしれないのだ。(……地球温暖化のせいじゃないですよ。 (^^); )
このような危険性を指摘して、「人間復興」を唱えること。── それが、私の立場であり、本項の趣旨だ。
※ 結構真面目です。「人類の滅亡」は大げさだとしても。
[ 付記1 ]
「オタク」という言葉は、かなり曖昧だ。誤解を招きやすいかもしれない。
本項ではもちろん、「一つの分野のマニア」という意味で使っているのではない。何かを得ていることに着目しているのではなく、その半面で何かを失っていることに着目している。
ある人がオタクか否かの判別をするのは、必ずしも容易ではない。「ちょっとオタク」という中間的な人も多いからだ。だから、ここでは、「誰それがオタクだ」というようなことは、特に論じない。社会一般でのオタク性を問題にしている。
ただ、どうしても個人レベルでオタク性を判定したいのであれば、次のようなチェックリストが考えられる。
現実の女性よりも、萌えキャラが好き。
愛するよりも、愛されて癒されたい。
つらい努力はしたくない。遊んで金儲けが理想。
人と話すよりも、ネットで書く方が好き。
長い文章の本を読むのは苦手。本は買わない。
新聞はあまり読まないし、購読しない。
現実の山や海より、写真画像を見るのが好き。
仕事ができれば十分。妻や家庭は不要。
エッチはしたいが、子育てなんて面倒だ。
子育てするくらいなら、子供は欲しくない。
判定。
普通の人がこれをみたら、いちいちチェックなんかを考える前に、笑い出してしまうだろう。だから、チェックの数がいくつかであるよりは、笑い出してしまうか否かで、オタク性が判定できる。……たとえチェックの数がゼロでも、真面目に考え込むようでは、要注意。
( ※ ついでだが、このチェックリストが言いたいわけじゃない。各人がどうであろうと、どうでもいいことだ。肝心なのは、この世界全体のオタク化なのである。話はあくまで、文明論となっていて、一人一人はどうでもいい。間違えないように。……オタクがまた、「おれが攻撃された」と被害妄想になりそうな気もするが。)
[ 付記2 ]
なお、私は別に、オタクは嫌いじゃないですよ。「かわいそう」と思うだけです。「同情は愛に似ている」という意味では、愛に近い。
ただ、心は優しくない。メイドさんみたいには優しくない。星一徹みたいに厳しい。たとえば、あからさまな言葉で、
「オタクは女性に嫌われるよ。非モテになるよ」
と書くことは何度もある。しかし、オタクを変態みたいに嫌っているのは、女性たちであって、私じゃないんだからね!
オマケで言うと、オタクを毛嫌いする女性たちに文句を言うのは筋違いだ。「現実の女性よりも2次元女性の方がいい」と思っているような男を、現実の女性が嫌うのは、理の必然だ。オタクは、自分がオタクであることを選んだ時点で、現実の女性への扉を、自ら閉めてしまっているのだ。
オタクが選べる相手は、まともな女性ではなくて、腐女子だけである。異形のもの同士でつるむしかない。
で、そういうことを身も蓋もなく露骨に言うから、私はオタクに嫌われる。 (^^); あげく、「おまえはオタクを攻撃している!」と非難される。そうじゃないんだけどね!
[ 付記3 ]
ま、私のやっていることは、「オタクのかさぶたを剥がすようなこと」であるかもしれない。
オタクは傷ついて、かさぶたができて、やっと「傷が治りかけた」と思って、安心している。そこへ私が来て、かさぶたをはがしてしまう。オタクは痛みを感じて、怒り狂う。
「おまえがかさぶたを剥がさなければ、このままずっとオタクに安住できたのに! 人に痛みを与えるとは、この人でなし!」
と怒り狂う。
しかし、治療というものは、かさぶたを剥がさないと、できないんですよ。オタクという病気を治すには、かさぶたを剥がして手術するしかないんです。
ま、私としては、オタクの家に勝手に乗り込んで、そういうことをするつもりはない。しかし、オタクが私の病院に入ってしまったら、運のツキ。この病院は、オタク治療病院なんだから。ここに入った時点で、治療を受けざるを得なくなる。諦めなさい。たとえ痛くても。
( ※ 患者の医療承諾書? そんなもの、うちの病院では取りません。入った時点で、承諾と見なします。そうと知らずに入った方が悪い。……いやなら、勝手に逃げ出しなさい。出ていくのはご自由にどうぞ。……つまり、文句あるなら読まなきゃいい、ということ。本サイトは Open だから、出るのも入るのも自由です。 (^^)v ← シャレ言った。)
( ※ なお、治療費は、無料です。すべては医師のボランティアでまかなわれています。……ただし、この医師はサディストなので、患者が悲鳴を上げると、喜びます。患者が怒り狂って、狂気的に罵ると、ますます喜びます。サディスト医師。愛は愛でも、サド愛ですかね? ← 冗談だって。 (^^); )
[ 付記4 ]
「これはオタクに対する人種差別だ! 人権蹂躙だ!」
と大騒ぎするオタクがいそうだ。 (^^);
そこで、オタクのために、勇気づける言葉を一言。
「タバコとオタクは、今すぐやめることができる。……その気になれば」

これを聞いて、「でも、その気になれないよ〜」と嘆くのなら、……私にできることは、鞭でひっぱたくことだけです。
ひざまずいて、足をおなめ! ピシッ!
IT化ということでは、人間的な会話が減っていますね。
会社でも隣に座っているので、直接ちょっと聞けばいいことを
わざわざメールで聞いてくる、なんてつまんないことも。
しかもccを大量につけてどうでもいい内容を部内にまき散らす。
それでも本人はエビデンスを残すためだ、
なんて言ってますけどね
私も昔は週刊少年ジャンプに嵌った世代でした。
いわゆる努力・友情・勝利の漫画が多数溢れていました。
筋肉マン、ドラゴンボール、聖闘士星矢等。
当時の流行漫画は弱気を助け、強気を挫くものがほとんどであったように思います。
そういう意味では愛のある漫画が多かったのかなぁと。
所謂オタク世代はこの辺のジャンプ漫画に嵌った世代と被るはずです。
なぜなのかなぁとふと思いました。
中学校くらいのころは、強気を挫き弱きを助けるのが憧れのヒーローだったのですが・・・
ゲームにしてもそうだったと思います。
♪
アー心に愛がなければー
スーパーヒーローじゃないのさー
♪
筋肉マンのアニメ主題歌一部抜粋です。
昔の漫画には萌えキャラなんて全く出てきませんでしたが
いったいどこが転換点だったのでしょうかね・・・
ファミコンじゃ早すぎますね。たぶん、ゲームボーイ。あと、ケータイかな?
私の甥も、小さいころはまともな子供だったのに、ゲームボーイを与えられてから、いつもゲームボーイばっかりやるようになった。
その見本は、こちら。
http://anond.hatelabo.jp/20070618154005
「彼女なんかいらない」「彼氏なんかいらない」「2次元キャラがあればいい」という人々。
例によって「はてな」の一部。
「はてな」って、本当にオタクの巣窟ですね。oshiete や OKWave とは傾向がまったく正反対だ。
オタクにとってそもそも社会は自らを拒絶してきた敵であり、可能であれば制裁
を与えたい相手でもあります。
ですから、「こんなに世の中が悪くなる」といえばそれが直接自分の生活に直結
しない限り喜んで推進すると思います。人間性の喪失にしても、自分が人間性が
ないことが彼らもわかっていますから、より多くの人間が人間性を喪失して社会
的生活が困難になることを望んでいますし、誰からも思いやられたことなどない
オタクにとって世の中から思いやりの精神が失われるのは好都合ではあっても、
困ることは何もありません。
そんな人間性も思いやりもない世の中に生きるのは不幸では?と思われるのなら
それはオタクをよく理解できていません。彼らにとって生きやすい環境は引きこ
もりであって友人や恋人と語り合うことではないからです。つまり、筆者の考え
る幸福は、現代の幸福ではないのです。
岡田斗司夫氏によると、今のIT社会はそのうち
崩れるだろうと言ってました。
今の人は、コンピュータのソフトウェアを
いじくるのは得意だけど。
コンピュータの基礎、いわゆるハードウェア関係
のエンジニアが足りなくなってそのうちダメになると、私も工学関係の知り合いを見てると
そう思うことが多いです。
あと、サムスンは韓国の優秀なエリートをどんどん集めているから、これも大丈夫でしょう。日本で言えば東大卒や京大卒をごっそり買い占めているようなものだから、優秀な人材が集まっている。待遇だって日本の会社よりもいい。入社した時点でエリート扱いです。日本の新卒社員とは雲泥の差。
日本の理系社員は奴隷ですから、日本の会社が衰退するのは当然のこと。