風邪やインフルエンザを予防するには、マスクを上手に使うといい。 ──
風邪やインフルエンザを予防するには、どうすればいいか? 「ワクチン」という案もあるが、最も基本的なのは、マスクを使うことだろう。
ただ、その使い方が、問題だ。
ネットを見ると、次の見解がよくある。
「ウィルスを通さないような高機能の不織布マスクを使うべきだ」
しかし、これは、高性能なものはかなり高価だし、毎日使い捨てにする必要がある。1枚 500円で3カ月だと、5万円近くになる。高すぎる。
そこで、安価な不織布マスクをお勧めする人も多い。1枚50円ぐらいのを毎日使い捨てにすればいい、というふうに。しかしそれだって、結構値が張る。
それよりもっと問題なのは、「ずっとマスクを付け続けると苦しい」ということだ。室内での仕事中にまでマスクを使うのは、仕事の能率が下がって、困りものだ。予防のために、そんなことをしている人がいるとは思えない。(医療現場などは別だが、普通の職場では。)
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そこで私のお勧めする案は、こうだ。
「外出時のみ、木綿製のマスクを使う」 …… (*)
その意図は、「ウィルスを通さないこと」ではなくて、「保温・保湿」である。
一般に、風邪やインフルエンザにかかる理由は、ウィルスが存在することよりも、「免疫力の低下」である。そして、免疫力が低下する理由は、「低温・乾燥」である。その具体的な理由は、「戸外に出て、鼻や喉を冷やすこと」である。
だから、それを防護するための策を取ればいい。つまり、「戸外に出て、鼻や喉を冷やさない」ようにすればいい。それが、上記の (*) だ。
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そのポイントは、次の二点だ。
(1) 外出時のみ
外出時は、冷気に当たる。だから外出時のみ、マスクを付ける。室内にいるときは、面倒だから、マスクを付けない。(温度の点では問題ないはずだ。乾燥の点では、マスクよりは、加湿器を使うといい。)
(2) 木綿のマスク
ウィルスを取るのが目的じゃなく、保温・保湿が目的なんだから、木綿の方がいいだろう。不織布は、薄すぎるので、保温・保湿の能力が弱い。目的が違っている。
病院や室内で使うならば不織布だろうが、戸外を歩くならば木綿の方がいいだろう。
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木綿と不織布は、「両方の使い分け」という手もある。戸外では木綿、屋内では不織布。
だけど、私は、室内ではマスクは使いたくない。だから、「戸外でだけ木綿を使う」というのが、私の方針だ。
屋内でも使いたい人は、使うといいだろう。その場合は、不織布がいい。(ネットで不織布マスクが「お勧め」と言われているのは、主に屋内用であろう。そうじゃない?)
ともあれ、私のお勧めは、屋内でなく戸外でマスクを使うことだ。
手っ取り早い方法としては、コートのポケットにでも木綿のマスクを入れておくといいだろう。戸外に出るたびに、コートのポケットから取り出して、それを使う。ポケットに手を入れるたびにわかるので、忘れることもない。
同じマスクの連続使用は不衛生か? そう思うなら、複数のマスクを用意して、ときどきマスクを交換して洗濯すればいい。(もちろん使い捨てにしてもいい。ご自由に。)
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結論。
タミフルやワクチンよりも、「外出時のマスク」を呼びかける方が、インフルエンザの流行を阻止するには、はるかに有効だ。
私の予想では、現実には、マスクをまったく使わない人が多いと思う。そういう人は、ちょっとでもいいから、マスクを利用するといいだろう。
寒いときに鼻を冷やすのは、すごく悪いと思う。ちょっとの手間を惜しむせいで、風邪を引いて、一週間も寝込んだりすると、大損だ。なるべくマスクを使うといい。
そこで、「外出時にはマスクを使おう」というキャンペーンをするといいだろう。
できれば総理大臣が、マスク姿でテレビに出て、宣伝してもらいたいものだ。テレビに映るとき、マイクの前に立つ直前に、マスクをはずせばいい。……そういう運動をしていれば、インフルエンザの流行を大幅に阻止できるだろう。
うまく行けば、タミフルを使うまでもあるまい。インフルエンザにかからなければ、タミフルを使うこともないからだ。……これが最も賢明な方法だろう。
( ※ マスクを使うのは、漢字が読めなくてもできるのだから、麻生さんもキャンペーンしてほしいですね。 (^^); )
[ 付記1 ]
あと、もう一つ、重要なことがある。免疫力を高めるには、「十分な睡眠・休養」が必要だ。これなくしては、免疫力が低下する。
「仕事が忙しくて、睡眠時間を減らしたら、インフルエンザにかかって、一週間も寝込んでしまった」
という例は、よく聞く。1日に1時間の睡眠時間を削ったせいで、1週間も寝込むハメになる。……何やっているんだか。
[ 付記2 ]
他に、私の用いている方法を、いくつか示す。
(1) 夜間、寝るときに、室内に濡れタオルを掛ける。(湿度維持のため。)
濡らすときには、水でなく、お湯を使う。
(2) ちょっと喉がひりついたら、ニンニクを食べる。そして休む。
(3) 疲れたら、睡眠時間を増やす。早寝をする。1時間早く寝る。
(4) 「寒いな」と思ったら、我慢せずに、どんどん厚着する。
(東京近辺なら、暖房なしで、厚着だけで済む日が多い。)
(5) 暖房をつけるときは、加湿器を忘れずにつける。暖房単独は駄目。
(6) 緊急での加湿は、「霧吹きとドライヤー」で。これで急速加湿。
[ 付記3 ]
最近のグッズとして、「ぬれマスク」というものがある。就寝時に喉を濡らすことで風邪を予防するというもの。
別に「ぬれマスク」でなくて、ただのマスクでも効果がある、という話は前に聞いたことがあるが、この「ぬれマスク」はもっと効果があるらしい。
私は使ったことはないが、「自分は風邪を引きやすい」と思っている人は、一考してみるといいだろう。
( ※ 「ぬれマスク」という用語をネットで検索すれば、いろいろと情報を得られる。)
2009年01月31日
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