2009年01月16日

◆ 鳥と飛行機の衝突

 アメリカで旅客機が鳥と衝突して墜落した。この手の衝突事故はかなり多い。どうすれば防げるか? ──

 アメリカで旅客機が鳥と衝突して墜落した。( 2009-01-16 のニュース)
 この手の事故はとても多い。これまでもたびたび起こっている。
 「米連邦航空局(FAA)によると、米国の民間機に鳥が衝突した報告は1990-2003年に計約5万1000件。被害が出たものは6700件に上る」
 ( → http://www.sanyo.oni.co.jp/newsk/2009/01/16/20090116010002861.html

 対策は? 一応は考えられているようだが、まともなのはないようだ。
   → http://wiredvision.jp/archives/200509/2005092701.html
 (現状分析だけ。役人ふう。アイデアを出すことはない。)

 ──

 そこで、この問題への対策を考えてみよう。
 まず、新聞報道によると、次のような「諦め」がある。
 「近くに餌場や繁殖地があったりして、鳥がとても多い。どうしても衝突は避けがたい。お手上げ」

 細かく言うと:
 (1) 抜本策はない。
 (2) 鳥の格好の餌場や生息地になっている。
 (3) 滑走路周辺の草地や砂場が、コアジサシなどの繁殖地になる。
 (4) 草を刈って住みにくくするぐらいしかない。
 (5) 銃器の空砲や花火で音のを立てるぐらい。
 (6) 根絶するのは事実上 不可能。
 (7) 成田では花火の爆音やカラスに模した声など。が、効果は上がらず。
 (8) 成田空港では鳥の大半はツバメ。地上近辺の虫を餌にする。
 (9) 成田では虫が羽化する前の草刈りでいくらか効果あり。
 (10)全日空ではエンジン中心部に、目みたいな渦巻き模様。が、効果なし。


 以上、(4)までは、朝日記事。(5)以降は読売記事。いずれも、2009-01-16 夕刊の解説。(ネットにはない。)

 ──

 さて。このあと、私なりに考えを始めよう。
 この問題は、頭を使うので、頭の体操になる。既存の学問なんかはないから、自分の頭を使って考えよう。民放のバラエティふうのクイズ番組のつもりで、考えてみるといい。

 まず、基本としてあるのは、「諦めてはならない」ということだ。「いくら考えても名案は浮かばない」などと、諦めてはならない。できる限り、知恵を出すべきだ。
 推理小説だって、そうでしょう。「どうしても犯人はわからない」「殺人方法がわからない」と思っても、名探偵が出てくると、たちどころに解明してしまう。不可能と思えたことが、可能になってしまう。
 正解というものは、思考の盲点にあるものだ。だから、頭を使えば、何らかの正しいアイデアが浮かぶはずだ。

 ──

 ここでは、「正解は一つだけ」とは限らない。とりあえず、思いつく限りのものを、いろいろ考案してみよう。
 私としては、次のようなアイデアが浮かぶ。
  1. 水鳥の繁殖地を、空港から離れたところに移転する。離れたところに、いっそう好適な繁殖地を作る。(現状では、繁殖地は空港周辺しかない。離れたところはビルなどが林立している。水鳥はイヤでも空港のそばに来ざるを得ない。)
  2. 猛禽類を飛ばす。(大型のタカなどを呼び寄せて、水鳥を追っ払う。そのためには、タカの営巣地が必要だ。そのためには、大きな森林が必要だ。……現状では、それはない。)
  3. 猛禽類に似た形の模型飛行機を飛ばす。(これはすでに技術的に実現している。ただし空港では、実行していない。可能だが、やっていない。)
  4. 飛行機の先端から、サーチライトを照射して、点滅させながら、鳥に教えてあげる。(オートバイがヘッドライトをつけて衝突予防をするのと同じ。)
  5. 飛行機の通り道がわかるように、地上にマーカーを付ける。たとえば、飛行機の通り道の部分の下で、(1) ライトを点滅する。(2) 高周波を発する。(3) ときどき火焔を燃やして危険性を示す。 (4) 鳥の死骸を食う犬を放し飼いする。……これらのことを、鳥は上空から認識する。すると、おそろしくて、その地域には近づかない。つまり、飛行機の通り道には近づかない。
 以上のアイデアの(最大の)核心を言えば、こうだ。
 「鳥を消滅させるのではなく、鳥を飛行機から遠ざける」

 そのポイントは、こうだ。
 「鳥の気持ちになって考える」

 
 逆に言えば、次のように考えるべきではない。
 「鳥は邪魔物だ。人間と飛行機の敵だ。何とかして駆除してしまいたい。鳥の棲息の邪魔をしてやろう」

 これは、「北風と太陽」で言えば、「北風」の方針だ。前記の朝日・読売で紹介された方法を見ればわかるとおり、いずれも「鳥にいやがらせをしてやろう」という方針ばかり。しかし、そうすればそうするほど、鳥は北風から身を守ろうとして、コートをしっかりと身につけるのである。効果はなし。
 それよりは、鳥の気持ちになって考えるといい。鳥だって、好きこのんで、飛行機にぶつかりたいわけではない。ぶつかろうともしないのに、飛行機が勝手に鳥にぶつかってくるのだ。
 人間は「鳥がこっちにぶつかる」と思っているが、鳥にしてみれば「ぶつかるつもりもないのに、勝手に飛行機がこっちにぶつかってくる」と思っているはずだ。

 鳥の気持ちになって考えてほしいですね。
 

 [ 付記1 ]
 どうも、対策する人々は、あまりにも「オタク」すぎるのである。女の気持ちがわからない連中と同じ。オタクって、どうしようもないですね。何事であれ、相手の気持ちを理解できないと、駄目ですよ。  (^^);
 専門領域にばかりとらわれていると、オタクになってしまうものだ。ご注意あれ。……相手の気持ちを理解できないと、人間失格。だから、飛行機が墜落するんですよ。   (^^);

 [ 付記2 ]
 「目玉の模様を」というアイデアがあったが、鳥を馬鹿にしすぎている。鳥というのは結構頭がいいのだ。あまり馬鹿にしすぎない方がいいですよ。
 それよりは、鳥の知能を信用した方がいい。鳥は頭がいいのだから、ちゃんと教えてやれば、自分から飛行機を避けるようになる。それだけの知恵はあるのだ。
 ただ、現実には、知恵はあっても、気づきにくいこともある。だから、「気づく」ように、何とかして連絡したり教えたりしてあげればいいのだ。……どうも、人間どもは、そこのところをちゃんとわかっていないようですね。鳥を馬鹿にしないでほしいね。
 水鳥の習性としては、「近辺の仲間と同じ行動を取る」というものがある。そのせいで、遠くのちっぽけな飛行機のことなんか、気づきにくい。こういう水鳥の習性を理解した上で、対処をするべきなのだ。
 女心を知らないと、女を扱えない。鳥だって、そうです。鳥心を知らなくちゃね。(政治家の知っているのは、魚心と水心だけですね。  (^^); )

 [ 付記3 ]
 「バードストライクの瞬間」の動画。(最初の方だけ見ればいい。)
  → YouTube
 こんなふうに地上に近いところにいる鳥であれば、「犬の放し飼い」(上の e の 4)で防げるはずだ。わざわざドーベルマンがうろついているところに近づく鳥はいないだろうから。
 他にも、音や光の発信で、鳥に警報しておくべきだと思いますがね。
 現実には、芝生なんか植え付けて、「鳥さん、こちら、こっちの水は甘いぞ」と鳥を招いている。馬鹿じゃないの? 空港に芝生や樹木を植え付けるものじゃありません。頭を使うべし。
 
 [ 付記4 ]
 「犬の放し飼い」という案については、それに似た案がネットで紹介されているのを見つけた。
 「ベルリンの空港には5−6頭のキツネがいて、鳥はキツネが居ると感づくと空港に来なくなる。」
 ということだ。( → 出典

 【 追記 】
 今回の事故は、高度 900メートルで鳥の群に遭遇したものらしい。(読売・朝刊 2009-01-19 )
 鳥の群への遭遇ならば、対策は容易である。鳥の群はレーダーに映るからだ。レーダーに映った時点で、「危険」と判断して、離陸開始を断念すればいい。わざわざ危険のまっただ中に突入する必要はあるまい。

 実例は下記。
  → レーダーに映る鳥 その1 ,その2
 ただし、現状の飛行機用のレーダーでは、映らないらしい。
  → 防空レーダーには映らない

 解決策は? 敵機の侵入を警戒する高価なレーダーのかわりに、素人でも買えるような安価な船舶用レーダーを使えばいい。というか、併用すればいい。それで、鳥の群を検知できるので、危険を回避できる。
 防空レーダーと船舶レーダーの違いは何か? 防空レーダーは はるか遠くの方まで見通せるが、ごく近くのものはあまりよく見えない、ということだ。これを「灯台もと暗し」という。馬鹿丸出しの見本。  (^^);

 結局、足りなかったのは、先進的な高度な技術ではなくて、ちょっとした知恵だけだった、……という話。
 現状では、脳足りんが多いんですね。だから飛行機が落ちる。この話にも、落ちがある。  (^^);
  


 【 後日記 】 ( 2009-04-23 )
 読売新聞(夕刊 2009-04-23 )によると、「鳥探知レーダー」を設置することが決まったという。鳥が近づくのをレーダーで探知して、飛行機が鳥にぶつからないようにするという。
 これは、すぐ上で私が提案したのと、まったく同じ。ようやく関係者もまともな策を取れるようになったようだ。「邪魔な鳥を蹴散らかしてやれ、近づけないようにせよ」という愚かな策をやめて、「こちらから遠慮して近づきません」という謙虚な策を取れるようになったわけだ。
 めでたしめでたし。 (だけど、私が書いたのは 1月16日何だから、もっと早く決めれば良かったのにね。そうすれば、失われる鳥の命も減っただろうに。 もうやだ〜(悲しい顔) )



 【 関連項目 】

  → 風車と鳥
    http://openblog.meblog.biz/article/35305.html
    ……風車に衝突する鳥の問題。

  → 太陽光発電の問題
    http://openblog.meblog.biz/article/1115885.html
    ……水辺で鳥の落とす糞の問題
 
( ※ Wikipedia に「バードストライク」の項目があるが、読むだけ無駄。)
posted by 管理人 at 19:17 | Comment(3) | エネルギー・環境1 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
昔からの疑問なんですが、何故、空気取り入れ口に網が無いんでしょうか。

効率が落ちるから事故頻度を考えると、無駄なんでしょうかね・・・
Posted by XFER at 2009年01月18日 00:57
[ 付記3 ]を加筆しました。
  タイムスタンプは 下記 ↓
Posted by 管理人 at 2009年01月18日 15:23
後日記を加筆しました。
 タイムスタンプは 下記 ↓
Posted by 管理人 at 2009年04月23日 19:04
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
  ※ コメントが掲載されるまで、時間がかかることがあります。

過去ログ