「環境保護を大切にしよう」と唱えるあまり、自分や社会を破壊する馬鹿がいる。妄想にとらわれ、莫大な金を費やすせいだ。 ──
「環境保護を大切にしよう」「エコを重視しよう」「省エネをしよう」と声高に唱える人々がいる。本人はそれを正しいことだと思っているが、その結果、自分や社会を破壊することになる。そういう自殺行為のような真似をする馬鹿が多いので、指摘しておこう。
(1) ホンダ
「当社は環境保護を重視します」
という理念のもとに、F1のボディーを「アースカラー」にした。
→ 画像
しかし、そのせいで、広告費を得られず、資金不足に陥った。かくて、F1への参加そのものを取りやめることになった。(各紙報道)
これじゃ、本末転倒ですね。たとえて言うと、「食費を節約して、餓死する」というようなもの。何やっているんだか。
いくら立派な理念を唱えても、これじゃ何にもならない。いや、立派な理念を唱えたせいで、かえって肝心のことが破滅してしまった。馬鹿としか言いようがない。
( ※ ホンダの F1事業費は年間 500億円以上。広告費は、トップチームでは 200億円程度。ホンダは広告費をあえて辞退したわけで、大赤字。)
( ※ 「そんなことをすると資金不足で破滅するぞ」というのは、私も内心予測していたが、ネット上ではっきり明言した人もいる。「3年もしないで撤退する」と。 → Yahoo 知恵袋 )
( ※ ついでだが、「アースカラー」という言葉自体、間違っている。「アースカラー」とは、緑や茶色の系統のくすんだ色のことを言う。地球の模様は、「アースデザイン」であって、「アースカラー」ではない。言葉もまともに使えない幼稚な連中に、まともなことができるわけがない。)
(2) 気象衛星
来年度の予算で、財務省は、気象衛星「ひまわり」の後継機の予算をカットした。開発期間(数年)を考えると、来年中に開発を始めないと、現在の「ひまわり」の寿命に間に合わない。その後は、日本は、気象衛星なしで過ごすことになる。天気予報をしようにも、気象衛星がないから、天気図をちゃんと得られない。(読売・朝刊・社会面 2008-12-21 ベタ記事 )
たいして金がかかるわけでもないのだが、こんなに重要な予算がカットされてしまう。呆れるほかない。それでいて、次の予算は、たっぷりあるようだ。
・ 太陽光発電
・ 自動車税減税
太陽光発電なんて、どんなに金をかけても、気休め程度の効果しかない。国全体で見れば、「焼け石に水」程度の効果しかない。強いて言えば、「省エネのために努力していますよ」という自己満足(偽善)の気分が得られるだけだ。
自動車税減税に至っては、環境保護に反する。なのに、「自動車業界が大変だから」という理由で、自動車税減税を大幅に推進するらしい。
まったく、呆れるね。新生児の治療のための施設さえろくになくて、赤ん坊がどんどん死んでいるというのに、そういう状況をほったらかして、「太陽光発電」だの「自動車促進」だのをやる。狂気的。
その上、今度は、「気象衛星の廃止」までやらかす。自分で自分に死刑を宣告するようなものだ。愚かさの極み。「温暖化が進むと、洪水が起こったりして、大変だ」と言いながら、気象衛星を廃止するのだから、呆れて物が言えない。
政府はこれほど狂気的なのに、朝日を初めとするマスコミは、相も変わらず、「太陽光発電を推進しよう。そのために莫大な巨費をつぎこもう」と浮かれている。
結語。
世の中には「環境馬鹿」と呼ぶべき阿呆がいる。彼らは「環境保護は正しい」と盲信して、そればかりに熱中する。そのせいで、もっと大切なことが、すべてなおざりになる。
比喩的に言えば、「ボランティアは大切だ」と主張して、ボランティアに熱中するあまり、仕事をしないで無収入になるお父さん、という感じだ。そのせいで一家は餓死するハメになる。ひどいものだ。破滅的。
ホンダの F1はすでに破滅した。ホンダという会社そのものも破滅的である。(大幅な営業赤字に転じるという。ビッグ3の後を追っている。)
そして今や、日本自体が、経済的に破滅しかけている。そして、そういうさなかで、「環境保護のために巨費の投入を」と唱えている阿呆がたくさんいる。彼らは、タイタニックに乗っていて、タイタニックが沈没しかけているときに、「環境保護」を唱えているような物だ。あまりにも現実から遊離している。
[ 余談 ]
読売の生活面の5行詩というのに、面白い話があった。(数日前。)
うろ覚えだが、次の趣旨。
「エコバッグが大事だ、と思っていると、いつのまにか、エコバッグが山のように集まってしまった。何やっているんだか」
省エネのためにレジ袋廃止、という話を聞いて、エコバッグを使おうとしていたら、エコバッグが山のように集まって、かえって省エネの反対。
これはまあ、笑い話で済む。被害は大したことはないし、別に人命には関わらない。しかし、上記の本文で述べたことは、人命に関わる。
ホンダが大赤字になると、従業員(特に正社員以外)は解雇されるので、失業して、人生を破壊される。また、太陽電池ばかりに金をかけて、新生児向けの病院がなくなれば、新生児がどんどん死ぬ。気象予報ができなくなれば、台風の被害で死ぬ人も出てくる。
笑い話で笑ってばかりいるわけには行かないのだ。
【 関連項目 】
→ 分別馬鹿
→ リサイクル馬鹿
→ 燃費馬鹿
→ 省エネ馬鹿
→ 省エネをめぐる「善と偽善」
2008年12月21日
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