2008年12月03日

◆ エイズとナノバブル水

 エイズは、ちゃんとした治療薬がない状態だ。
 ナノバブル水は、健康について、魔法のような効果をもつ。
 この二つを結びつけることはできないか? (仮説・アイデア) ──

 まず、現状として、次の二点がある。

 (1) エイズの薬はかなり進歩して、患者の寿命を延ばすことに成功した。だが、完治させるには至らない。エイズ予防のワクチンに至っては、稀に見る大失敗だったようだ。
 (2) ナノバブル水とは、顕微鏡でも見えない微細な気泡(バブル)を溶け込ませた水である。これは、殺菌や、生命活性化の作用をもつそうだ。


 とすれば、この二つを結びつけて、次のアイデアが生じる。
 「エイズの治療に、ナノバブル水が役立つのでは?」


 これは、あくまで仮説・アイデアである。とはいえ、現状では、エイズ克服のためには、なすすべがない。とすれば、調べてみるのも一案だろう。思いも寄らぬ効果があるかもしれない。

  ────────────

 私のアイデアは、すぐ上に述べたことだ。あまりにも単純。書けば、1行で済む。
 ただし、背景として、いろいろと詳しい事情があるので、説明しておこう。(私の説明ではなく、他人の説明の引用やリンク。)

 (1) エイズ

 エイズの薬はかなり進歩している。かつては患者の余命はごくわずかだったが、現在では余命をかなり延ばすことに成功している。(ただし早期発見の場合のみ。末期では手遅れ。)
 とはいえ、余命を伸ばすとしても、完治させるには至らない。一生、多くの薬を飲み続ける必要がある。人類はエイズを克服してはいない。
 そこで、予防のワクチンを開発しようとしたが、これは近年では稀に見る大失敗だったようだ。ワクチンを注射すると、エイズにかかりにくくなるより、かかりやすくなってしまう! 
 この件は、朝日新聞(朝刊 2008-12-05 )にあるので、そちらを参照。

 (2) ナノバブル水

 ナノバブル水とは、微細な気泡(バブル)を溶け込ませた水である。顕微鏡でも見えないような、ごく微細な気泡。これは、薬物を含むわけでもないのに、殺菌や、生命活性化の作用をもつ。
 11月28日の報道ステーションで大きく報道されたので、あらためて注目されたようだ。かなり以前からある技術だが、細々と研究されているだけなので、あまり知られていないようだ。また、作用があまりにも「魔法的」「摩訶不思議」なので、「トンデモ」というふうに見なされがちであることも、影響しているようだ。
 これについては、ネット上にいろいろと情報があるので、そちらを見るといいだろう。以下にまとめておく。



 【 参考情報 】

   ※ 以下はすべて、引用です。引用文と出典を示しています。

 § Wikipedia

 ナノ単位の大きさの気泡。水の浄化作用、生体への活性化の作用がある。
  → Wikipedia

 § 産総研

 マイクロバブルの圧壊の過程で水中のイオン類が気泡周囲に濃縮することで、静電気的な反発力を生じて、気泡が完全に消滅することを抑制していると考えられる。また、濃縮したイオン類が気泡を包み込む殻として作用することで内部の気体の散逸を防止している可能性も高い。
 酸素をナノバブルとして含む水には、魚介類の環境変化に対する適応性を向上させたり、生物に対しての活性効果を認めることができる。ある程度の塩分濃度環境において、多種類の淡水魚と海水魚を6ヶ月以上の期間に渡って同一の水槽内で共存飼育することが可能であった。また、淡水・海水魚への影響調査において、捕獲時に衰弱した魚のほぼ全てが1 % 程度の塩分を含む酸素のナノバブルの水の中で急速に回復することを確認した。
  → 産総研

 冬季における食中毒の主要な原因の一つであるノロウイルス(小型球形ウイルス:SRSV(Small Round Structured Virus))の不活化に成功した。
  → 産総研

 § 愛・地球博

 オゾンで作ったナノバブル水は、きわめて強い殺菌・消毒効果を持っています。オゾンは分解しやすいため、通常のオゾン水は1時間程度で効果をなくしてしまいますが、オゾンナノバブル水は数カ月も効果が持続します。その殺菌効果は、医療や食品工業をはじめとするさまざまな分野で利用できるでしょう。
  → http://www.yamaguchi.net/archives/001242.html

 § 報道ステーション

 ナノバブルで、がん細胞を死滅。報道ステーションで癌治療に役立つかもしれないという報道。
  → http://www.jewera.jp/2008/11/post_44.html





 【 追記 】
 本項について、次の趣旨の批判がある。

「こいつはトンデモだ!
   ・ 真偽が未確定のことを、さも事実であるように述べている。
   ・ 効能不明なものを他人に勧めて、人々をだまそうとしている。

上記二点ゆえに、紅茶キノコやアガリクスと同様で、こいつはトンデモだ!」 
 
 このような主張をする人は、文章読解力が根本的に低すぎるようだ。ちゃんと読み直せば、次のことがわかる。
 (1) ナノバブル水の効能については、本項自身は、何も述べていない。単に他のサイトから「引用」しているだけだ。引用の文責は、引用元にある。本サイト自身は、何も主張していない。(とにかく、引用しているだけだ。引用である旨も、はっきり明言している。)
 (2) ナノバブル水の利用については、何も述べていない。「買いましょう」とも「使いましょう」とも述べていない。では、何を述べているかというと、紹介する形で、「研究対象になりますよ」と述べているだけだ。……ここでは、実験ないし研究レベルの話があるだけで、実用レベルの話は何もない。紅茶キノコやアガリクスならば、実用レベルの話があったが、本項では実用レベルの話は何もなく、研究レベルの話があるだけだ。

 まともに文章を読めば、(1)(2) のことはわかるだろう。しかしながら、文章読解力の低い人は、頭に血が上りすぎたせいで、文章を自己流に誤読して、妄想を抱いてしまうのである。「こいつは、紅茶キノコやアガリクスと同様に、人々をだまそうとしている! トンデモだ!」と。
 
 以上に述べたことは、いちいち解説するまでもないのだが、日本には国語力・読解力の低い人が多すぎる。漫画の読み過ぎだろう。ローゼン何とかやゴルゴ13の読み過ぎで、日本語をまともに理解できないのだろう。
【 余談 】
 「だから誤読しないでください」……と言いたいところだが、言わないでおこう。というのは、実は、もともと、あえて誤読を狙って書いたからだ。 (^^);
 世の中には「トンデモ・マニア」とも言うべき人がいて、そういう人がうまく餌に引っかかるだろう、……と思って、本項を書いた。で、狙い通り、連中が餌に食いついた。そして、そのあとで、追記の形で、「ちゃんと引用だと書いてあるでしょ?」と指摘して上げたいわけだ。
 いや、それほど意地悪じゃないんですけどね。たぶんそうなるんじゃないかな、という気がした。だから、ちゃんと「引用」である旨を、くどいほど注記しておいたわけだ。
 それにしても、こうもまんまと食いつくとは。ダボハゼみたいな連中だ。  (^^); 
 
posted by 管理人 at 20:05| Comment(11) | 医学・薬学 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
海水魚と淡水魚を同じ水槽にいれて
この水に特別な効果が!とアピールするのは
よく行われている詐欺の一種です。
http://atom11.phys.ocha.ac.jp/wwatch/appendix/faq2.html



http://yamada-radio-clinic.cocolog-nifty.com/blog1/2007/04/post_3b5a.html

をごらんください
Posted by 匿名希望 at 2008年12月06日 23:52
> 詐欺の一種です。

詐欺ではなくて、無知です。勘違いしないように。
これを「詐欺」と呼ぶのは、間違いです。魚の生態について専門知識のない人を「詐欺」と呼ぶのであれば、日本人の99.999%は「詐欺」と呼ばれてしまいます。

素人が専門知識をもたないからといって、「詐欺」呼ばわりするのはやめましょう。「間違いですよ」と教えてあげればいい。それだけ。

別に他人をだまして金を奪うわけじゃないし、専門知識がないだけなんだから、教えてあげるだけでいいんですよ。やたらと素人を非難すると、人間が下品になる。
Posted by 管理人 at 2008年12月11日 19:37
ナノバブル水について「トンデモ」と呼ぶ人がいて、本サイトにリンクを付けているので、アクセスが来た。

まんまと引っかかった。うまく釣れました。  (^^);
ナノバブル水では癌が減少していることや殺菌効果があることは、すでに疫学的に証明されています。報道ステーションで示されたとおり。
なのに、疫学知識や報道内容を知らない素人が、情報も得ないまま、「トンデモだ」と決めつけているわけですね。

(疫学についての)素人の思い込みというものがいかに暴走するか、ということを示すのが本項の目的だが、うまく釣れました。  (^^);

 ──

 なお、ナノバブル水が癌についてどういうメカニズムを持つか、ということは、まだ解明されていません。はっきりしているのは疫学的な事実のみ。

 ──

 ついでだが、本項では、私は何も主張していません。
  ・ 事実や見解の紹介 (私の主張ではない)
  ・ アイデアの提案 (仮説ふうの一案の提示)
 だけです。

 ただし、頭の悪い人は、次のように読む。
 「ナノバブル水はエイズ治療に役立つ、と南堂は断定している。こいつはトンデモだ」

 あはは。引っかかった。 (^^)v
Posted by 管理人 at 2008年12月11日 19:46
昔、「オゾンは酸素よりも酸素原子がたくさんあるから、オゾンは酸素よりも効果が高くて有効だ」という俗説がひろまったことがあった。
そのころ、「オゾンは殺菌力があり、人体にも有害だ」という疫学的・生物学的な統計調査を示した研究者がいた。これは科学的な事実なのだから、信じていいはずだ。
しかし、当時の素人は、「オゾンが殺菌力をもつ? バカ言うな。そんなことを言う奴はトンデモだ!」と非難した。

同じことが今、ナノバブル水についても言われている。半可通の素人というのは、そういうものである。いつの時代でも。
 
 ──

 なお、私のスタンスは、「これを信じろ」ではなくて、「こういう未知の現象があるから、興味をもとう」ということだ。白黒の決着が付いていないものについては、判断を留保して、灰色扱いにする、ということ。

 一方、「白でないから黒だ」と決めつける人もいる。そういうふうに頭の硬直した人に向かって、「灰色は灰色ですよ」 or 「白黒の決着が付いていないものに判断を下すのは早計ですよ」と告げるのが、本項の意図。

 ──

なお、ナノバブル水の作用のメカニズムは、通常の薬物のような分子レベルのレセプター的な反応ではなくて、物理化学的な電子レベルの作用であるようだ。物理化学の専門知識が必要となる。
Posted by 管理人 at 2008年12月11日 20:15
本項の続編として、次の項目がある。
  → ケペル先生の教え
http://openblog.meblog.biz/article/1338248.html

ナノバブル水を「トンデモだ」と騒ぐ人々の愚かさを指摘する。
Posted by 管理人 at 2008年12月11日 23:06
最後に [ 追記 ] を加筆しました。
タイムスタンプは下記 ↓
Posted by 管理人 at 2008年12月15日 00:03
物理化学的な電子レベルの作用とは、一体どんな作用なのでしょう?疫学的にガンに効くという論文も、一体どんな論文なのか、読んでみたいですね。
Posted by chemical at 2008年12月20日 17:17
> 物理化学的な電子レベルの作用とは、一体どんな作用なのでしょう?

上記の「愛・地球博」のリンク先に、おおまかな原理が図示してあります。分子レベルのレセプターのような原理でないことは確実で、オゾンの作用の原理とは似て非なる原理でしょう。
それ以上のことは「現時点では未解明」です。推定が可能なだけ。

> 疫学的にガンに効くという論文も、一体どんな論文なのか、読んでみたいですね。

 報道ステーションでは、おおまかな情報が出ていました。癌のレベルが7割ぐらい、激減するそうです。レベルとは何だったか、よく覚えていませんが、癌細胞の数だったか、癌マーカーか何かの数値だったか。
 私も詳しいことを知りたいところですが、誰かがその情報を出すと、例のうるさい人々が総攻撃するはずなので、事実を出すのをためらっているのでしょう。
 ま、もしネット上にデータが出たら、例の2ちゃんねらーみたいな連中が「おまえはトンデモだ!」と総攻撃するに決まっています。こうして真実は表に出なくなるし、科学の進歩は後れてしまう。
 世の中には、真面目に研究する人よりも、「トンデモだ! トンデモだ!」と騒ぐ半可通の連中の方が圧倒的に多いですから。
Posted by 管理人 at 2008年12月20日 17:30
私の推定ですが、癌に効くといっても、あらゆる癌に効くわけではなくて、消化器系の癌に限定した作用でしょう。たぶん。特に、胃癌。
 そこで、塩素みたいな殺菌作用があって、しかも人体にはあまり影響がない、という形で、癌に作用するのでしょう。
 ナノバブル水を飲むと肺癌や脳腫瘍が治る、ということは、あまり期待しない方がよさそうです。

 科学的に考えると、以上のようになりますが、トンデモ騒ぎをする人々は、「ナノバブル水を飲むと肺癌や脳腫瘍が治る」と勝手に誤読 or 勘違いして、勝手に騒いでいるのでしょう。
(医学知識がないから、癌にはいろいろある、ということがわからないわけ。これだから、医学のど素人は困る。)
Posted by 管理人 at 2008年12月20日 17:54
なるほど、詳しい解説、ありがとうございます。ネットで色々探しても見つからないんですよね...;;
Posted by chemical at 2008年12月24日 13:20
ナノバブル水が癌に効く、と書いたのは問題ないのだが、コメント欄で「疫学的に」と書いたのは、記述が早まった(間違った)かもしれない。

 もしかしたら、「実験室のシャーレで癌細胞が死滅した」ということなのかもしれない。テレビの報道を見たときには、よくわからなかったが。

 ナノバブル水が癌に効く、ということ自体は正しいとしても、それがどういうメカニズムで効くのかは、報道でも示されていなかったし、(コメント欄の)私の記述はいささか勇み足だったかもしれない。
 とにかく、癌との関係は、まだよくわかっていない。だから、あまり早とちりしないようにしてください。

 いずれにせよ、私の言いたいことは、
 「ナノバブル水は癌に有効だから、ナノバブル水を買いましょう、飲みましょう」
 ということではなくて、
 「ナノバブル水は癌に有効であるらしいから、ナノバブル水に興味の目を向けましょう」
 ということだ。
 つまり、これは、商売の問題ではなく、好奇心と研究の問題だ。このあと、どういうふうに好奇心を向けるかは、各人が自分で決めて下さい。私としては、情報の提供をするだけです。詐欺師のように、「こうせよ」と各人を誘導するすることはありません。
Posted by 管理人 at 2008年12月24日 20:45
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
  ※ コメントが掲載されるまで、時間がかかることがあります。

過去ログ