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近年、マスコミはしばしば「ディーゼルは環境にいい」という報道をなす。
特に、「地球温暖化の阻止こそ大切だ」と信じる人々は、「炭酸ガスの削減のために、炭酸ガスの排出量が少ないディーゼルを、促進しよう。国はディーゼル促進の措置を取れ」と主張する。
ここで、「ディーゼルは環境に悪くない」という主張に対しては、「最新のディーゼルエンジンは環境に悪くない。ガソリン車並みだ」と主張する。
しかし、このような説明は、まったくの嘘っぱちだ。
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この件については、何度か指摘した。
→ ディーゼル ,燃費馬鹿
改めて一部再掲すると、次の通り。
「ベンツのディーゼルはすばらしいから、みんなでこれを買おう」なんていうふうに書く記事が出るだろうが、とんでもないことだ。ベンツなんて、しょせんは図体がデカくて重たいから、こんな物を買うと、かえって炭酸ガスは増えてしまう。最近でも、エクストレイルのディーゼルというものが出たが、同様だ。これだって、図体がデカいから、燃費は(少しは改善したが)大したことはない。リッターカーに比べれば、はるかに燃費は悪い。こんなものを「買いましょう」と推奨すればするほど、炭酸ガスはかえって増える。
ネットで調べるとわかるが、ベンツのガソリン車がリッター7キロぐらいで、ディーゼルが9キロぐらい。
にもかかわらず、朝日や読売のような馬鹿マスコミは、「ディーゼルで省エネ」という嘘八百を吹聴して、ユーザーを誤誘導する。
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しかしまあ、いくらディーゼルで金や燃料を無駄にしようと、買った本人が損するだけだから、他の人々には関係ない。……と、そう思えそうだが、そうではない。
「ディーゼルはクリーンだ」
というのは、嘘八百で、せいぜい、「数年前のガソリン車」程度にすぎない。どの時代で見ても、ガソリン車よりはクリーンでない。
しかし、劣る程度は、数割程度であろう。……と私は信じていた。しかし、私もまた、詐欺師にだまされてしまった。彼らがあんまりにも自信たっぷりに「クリーンです」と主張するから、それが嘘八百だとは思わなかった。 (^^);
最近のディーゼルエンジン(コモンレール式,高圧直噴式)は、ディーゼル粒子を出さないので、クリーンだ、ということになっている。しかし、それは嘘だった。
実は、ディーゼル粒子は、消えたのではなくて、小さくなっただけだった。
「コモンレール式(高圧直噴式)では、石油を高圧直噴で粒子を微小化するので、完全燃焼します」
とメーカーは吹聴する。しかし、それは嘘だ。本当は、こうだ。
「コモンレール式(高圧直噴式)では、石油を高圧直噴で粒子を微小化すで、排気中のディーゼル粒子も見えないくらいに微小化する。完全燃焼するのではなくて、微小化するだけだ。つまり、微小化した粒子が、排気中にしっかり残っている。」
これを一言で言えば、「物はあるのに、小さく細分することで、物がないように見せかける」ということだ。ペテンですね。
比喩的に言えば、こうだ。
「ここに砂糖と水があります」
とコップに入った砂糖と水を見せる。そのあとで、水をコップに注ぐ。
「砂糖が消えてしまいました。砂糖を空中で消滅させました。すごいでしょう」
ここで、砂糖が「ディーゼル粒子」に相当する。砂糖は、固体状では粒子が大きいので白く見える。だが、水に入ると溶けてしまう。それは、砂糖が消えてしまったからではなくて、砂糖が分子レベルの微小サイズに細分されたからだ。ところが、嘘つき手品師は、「砂糖が分子レベルに小さくなったので見えなくなっただけです」とは言わずに、「砂糖がこの世から消滅してしまいました」とゴマ化す。
ディーゼルの推進者も同じだ。「ディーゼル粒子が小さくなりました」とは言わずに、「ディーゼル粒子は(完全燃焼で消えてしまいました)と嘘をつく。本当はしっかり残っているのに。
こうして、現実のある有害物を、もはや存在しないと見せかけてから、「ディーゼルはクリーンです」と宣伝して、「だから補助金を下さい」と述べる。
( ※ だまして金を取るんだから、完全な詐欺ですね。)
──
以上の話は、肝心の点を指摘したものだ。
科学的な話は、次にある。本項の主題は、上記の説明ではなくて、次の話である。私が上に述べた話は、ポイントを指摘したことを除けば、下記の話の受け売りにすぎない。
では、肝心の話を引用しよう。
( 出典は、朝日新聞・朝刊 2008-10-16 の、嵯峨井勝(さがいまさる)青森県立保健大 客員教授の投稿である。以下の引用は、一部抜粋だが、肝心の中央箇所は全文引用している。……ちょっと著作権の問題はあるかもしれないが、大事な話なので、転載に近い形で引用する。なお、出典は上記に明示した。また、ことさら改変はしていない。誤変換はあるかもしれないが。)
── <引用開始> ──
一つは、ディーゼルは、不完全燃焼を基本とするエンジンゆえの宿命的な欠陥があることだ。高圧で燃料を噴射することで燃焼効率を向上させた。PM(ディーゼル粒子)は霧状になり黒鉛は出なくなったが、かわりに目に見えない粒子径 0.1マイクロメートル以下の微小(ナノ)粒子の数が数万倍以上に増えている。粒子が目に見えなくなっただけなのだ。
数マイクロメートルのPMは呼吸器に入り、ぜんそくなどを引き起こすことが知られていたが、ナノ粒子は呼吸器を介して血管の中に入り込み、心臓を初めとする循環器系、脳・神経系や生殖器にまで侵入することが、最近の動物実験で証明されてきた。東京理科大と栃木臨床病理研究所の研究チームは妊娠中のマウスの母親にディーゼル排気を吸わせ、ナノ粒子が胎児の脳に侵入していると証明した。
米国や欧州では微小粒子が心疾患罹患率や死亡率を高めることが疫学調査で明らかになり、2.5マイクロメートル以下の微小粒子(PM 2.5)の環境基準が設定されている。米国の基準を日本に当てはめると、幹線道路沿いの測定局の大半が基準をオーバーしていしまう。
私たちは国立環境研究所や大学で動物実験をしたが、超微小粒子を血管や気道の表面をお覆っている細胞といっしょに試験管のなかで培養すると、膨大な数の粒子が細胞内に取り込まれ、細胞が死滅することを確認した。
── <引用終了> ──
《 追加情報 》
次の情報もある。
最近,50nmより小さい超微小粒子(ナノ粒子)が大気中に浮遊していることが判明しました。このナノ粒子の環境中の分布を解析すると,健康影響の少ないように改良あるいは開発してきたディーゼルエンジンから発生していることが分かりました。こうしたナノ粒子は,呼吸の時に肺の細胞の隙間やガス交換にまぎれて体内に入り易く,健康影響を引き起こす可能性が高いことから,迅速な健康影響の解明が求められています。ここでは,ナノ粒子の概念とナノ粒子を多く含むディーゼル排気粒子の心臓への影響について説明します。 (以下 略)上の話は冒頭だけなので、詳しくは続く文章を読んでほしい。
( → 国立環境研究所ニュース )
語るべきことはすでに語り終えた。ただ、少し付言しておこう。
[ 付記 ]
最新型のディーゼルエンジンは、まったく駄目だ、ということではない。昔のディーゼルエンジンに比べれば、ずっと改善している。そのことは確かだ。「微粒子化することで完全燃焼させている」というのも、まったくの嘘だとは言えない。
ただし、まったくの嘘ではないが、かなりの嘘が混じっている。そこが問題だ。言葉では「クリーンです」と述べているが、本当は「かなり汚い」のである。昔のように「真っ黒だ」というほどではないのだが。(確かにいくらかは改善しているのだが。)
では、「昔よりもマシだから推進しよう」と判断して、いいのだろうか? 駄目だ。なぜなら、最近のディーゼルエンジンは、いくらきれいだとしても、ガソリンエンジンよりははるかに汚いからだ。
簡単に言えば、0点を取った劣等生が、「30点を取れました。僕は頭が良くなった」といくら自慢しても、いつも 90点を取る秀才に比べれば、圧倒的に劣るのだ。「30点を取る劣等生を称賛しましょう。秀才なんか蹴飛ばしてしまいましょう」という判断は、完全にトチ狂っているのだ。
ガソリンエンジン車は、とてもクリーンである。そもそも微粒子を出さない。また、排ガス浄化の触媒を使うことで、排ガスのクリーンさは大気中のガスをも浄化するレベルになっている。(つまりガソリン車が走れば走るほど、都市の空気は浄化される。触媒のせいで。……都市の空気を汚染しているのは、ディーゼル車や工場だ。)
こういう状況で、「ガソリン車を減らして、ディーゼル車を増やしましょう」などと述べるマスコミは、とんでもないことを主張しているわけだ。
[ 付記2 ]
余談だが、近年、花粉症の患者の症状は和らいでいる。その理由は、近年、ディーゼル車が激減したからだろう。花粉症の患者の症状の程度と、ディーゼル車の普及度とは、だいたい相関関係ないし比例関係がある。
こういう状況で、ディーゼル車が増えれば、世間では花粉症の患者の症状がふたたびひどくなり、多くの人々が苦しむハメになる。
マスコミのというのは、そういう残虐なことをやらかす。人々をあえて地獄に連れていこうとする。甘い言葉の嘘八百を並べながら。
【 参考サイト 】
http://mh.at-g.net/memo/mi0005.htm
http://home.att.ne.jp/yellow/matsuura/03/no121.html
http://homepage.mac.com/ehara_gen/jealous_gay/distopia.html
(この文書は長いので、「ディーゼル」で検索するといい。)
【 関連項目 】
→ ハイブリッドとディーゼル
※ 本項の続編となる項目(2012年07月27日)。こちらも読んでほしい。

ディーゼルエンジンそのものはとても頑丈なのだが、コモンレール式の装置は高精度であるために故障しやすいようだ。
「ディーゼルだから故障しにくい」
という先入観をもっていると、後でひどい目に遭うかもしれない。
ガソリンを使えば、微粒子も出ないだろうけど。
http://ja.wikipedia.org/wiki/DHMO
ナノ粒子なんて火を使えば料理でも飛ぶんだよ。
余り変な事書いてると、それのように冗談では済まなくなるよ?
ネットは匿名性は一番ないし、全世界に叫んでるようなもんだ。
気をつけて書かないと知らんぞ。
出るかでないかじゃない。「どのくらい出るか」だ。量の問題なんですよ。
ガソリンというのは容易に気化するので、ナノ粒子は出たとしても微量です。ディーゼルは常温で気化しない石油なので、ナノ粒子は大量に出ます。比率は「百倍」ぐらいの差では済まず、「万」か「億倍」ぐらいの差になるでしょう。
それがわからないんだったら、最新型ディーゼルの排ガスをホースで引っ張って、それをあなたの部屋の中に引き込んで、毎日その排ガスのなかでくらすといい。
そのうち確実に癌になれますよ。たぶん肺癌。自殺したけりゃ、勝手に自殺すれば。自説を信じて死ぬのなら、後悔しないでしょう。
ま、とりあえずは、「ガソリンは容易に気化する」という事実を理解するといいですよ。その程度のことすら知らないようだから。
ディーゼル車の排ガスから出てきた粒子は、
「エンジンオイル」に良く似ているそうです。
軽油由来の粒子だから危ないというのは嘘でガソリン車も同様のものも出してるんじゃないんですかね?
http://www.nies.go.jp/kanko/news/29/29-4/29-4-03.html
このページさっさと削除しないと誹謗中傷になりますよ。
・ ガソリン車におけるエンジンオイルの消費量
・ ディーゼル車における軽油の消費量
定性的ではなく、定量的に考えましょう。それが科学というものです。
「中国“最悪”の大気汚染、西日本に飛来か」
→ http://news.tbs.co.jp/20130116/newseye/tbs_newseye5233508.html
こう言うのがきっかけでレンジエクステンダーEVみたいなのに一気に流れると、日本の軽電産業見たく、
今までの技術の蓄積がリセットされ、プリウスがガラケー化し、とんでも無い凋落の一途とかにならなうのだろうか。スマホ並にどこででも組み立てれば出来るようになる方が危険。