緑のカーテンというものがある。植物でできたスダレ状の構造物のことだ。これは、日陰を作ることで、エアコンがわりになる。しかも、温暖化阻止の効果がある。 ──
緑のカーテンとは、植物スダレのことだ。
ツタのような蔓(つる)状の植物を、垣根のようなものにからませて、建物の南面に立てておく。すると、これがスダレのようになって、日光を遮るので、建物が熱くならない。
しかも、通常のスダレと違って、植物なので、水分蒸発による気温低下の効果がある。
実際、これはかなりの効果があるようだ。次のように。
「それがある教室では、気温28度。それがない教室では気温31度」
「それがある教室の床面は28度。それがない教室の床面は38度」
前者は木陰の場合で、3度〜5度の低下になるようだ。後者は直射日光の有無によって、10度以上の差が生じるようだ。
なお、実例の写真は、次の通り。
→ 座間市の小学校 ,横浜市の小学校 ,足立区の小学校
→ 新座市の生育記録(ヘチマの段階的成長)
緑のカーテンは、悪くない、と思う。コストはゼロではないが、コストあたりの効果を考えると、かなり優れている。少なくとも、次のことよりはいいだろう。
(a)太陽電池 …… 数百万円もの費用をかけても、エアコンの稼働ぐらいにしか役立たない。金がかかりすぎる。
(b)通常のエアコン …… 教室は涼しくなるが、全校に設置すると、コストがかなりかかる。電気代もかかる。それでいて、肝心の暑い夏期には、夏休みになってしまうので、宝の持ち腐れだ。 (^^);
これらに比べれば、「28度くらいまで気温を下げて、しかもコストは激安」という緑のカーテンは、とても有益だ。
しかも、上の写真を見ればわかるように、植物の生育の観察を通じて、理科教育にもなる。さらには、そこでできた植物を食べることにすれば、家庭科の材料にもなる。 (^^);
なかなか教育的ですね。学校にはお勧め。
( ※ なお、高い階にまで緑のカーテンを伸ばすと、安全上の問題が起こるかもしれない。ただ、実際には、5階にまで伸ばしている例がある。写真を見ると、かなりデカい。 → 杉並区役所の緑のカーテン )
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なお、家庭の実施例は、次のサイトを参照。
→ ゴーヤ栽培記録 6月
4月から8月までの栽培記録がある。最初は小さな鉢植えだったのが、あっという間に、巨大な緑のカーテンになってしまう。すごいですね。収穫もたっぷり。
( ※ なお、栽培の際は、タネではなく鉢植えから始める方がいいそうだ。また、栽培の方法は、ネットに詳しい説明がある。肝心なのは施肥と水。)
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ゴーヤ料理については、下記を参照。
→ ゴーヤとアボカド
※ 料理以外の話題もある。
[ 付記1 ]
「緑のカーテン」というのは、名前が悪いですね。「緑のカーテン」という言葉で思い浮かぶのは、スカーレット・オハラがドレス用に切り裂いた、緑色のカーテンだ。
ではどうして、「植物スダレ」という普通の言葉で呼ばないのか? どうも、「緑のカーテン」という名前で推進している、環境運動団体があるせいらしい。それだとハイカラだと思っているんでしょうか? (^^);
ま、「スダレ」という言葉を知らないような、小学生向けの言葉ですかね。大の大人が語るには、恥ずかしい言葉。
だけど、お馬鹿な役人には似合う。そのせいか、緑のカーテンは、あちこちの役所で実施されているようだ。( → Google 検索 )
[ 付記2 ]
「緑のカーテン」に似たものに、「緑のトンネル」がある。次の写真のようなもの。
→ 例1 ,例2
これは「パーゴラ」pergola と呼ばれるもの。柱のある構築物なので、けっこうお金がかかる。ヨーロッパの庭園みたい。(和風パーゴラは、藤棚。赤坂サカスのそばの檜町公園にもある。 → 写真 )
[ 付記3 ]
緑のカーテンを設置する際には、注意するべきことがある。
・ 日射しを遮るように、葉々を豊かに茂らすこと。(密生させること)
・ 水分蒸発量を増やすように、土壌にたっぷりと水分を与えること。
特に後者が重要だ。そのためには「雨水タンク」と組み合わせる必要があるだろう。この件については、次項を参照。
→ 雨水タンクと打ち水
なお、前者も大切である。葉々を豊かに茂らすというのは、単に日光を遮るだけでなく、水分蒸発量を増やすという意味もあるから、裏の葉に日があまり当たらないぐらい豊かに厚く茂らした方がいいだろう。
【 関連項目 】
→ 陸地温暖化への対策 (前項)
※ 本項は、前項の (5) に対応する。
2008年08月23日
過去ログ

http://www.energia.co.jp/press/08/p080605-2.html
ただ、屋上緑化のポイントは、軽量、安価、飛ばないこと、なんですがね。 (^^);
屋上でなくて、地上でやるなら、これは悪くはないでしょう。ただのパーゴラになるので。
ただしこの例は、デザインがひどすぎ。
また、大企業がやるべきことじゃない。屋上緑化で金儲けしよう、なんて、方向が見当違い。私みたいに無償で情報公開するのでなければ、意味がない。
これだとアブラムシが出ますね・・・
都会者は虫が嫌いな人が多いので有効なアブラムシ対策がないと広がらない気がします
「緑のカーテン アブラムシ」
で検索すれば、対策もわかります。牛乳、油、テントウムシなど。薬を使うこともあるらしいが、農薬というほどではないらしい。
私の庭も緑でいっぱいだが、蚊がわいて困る。緑のカーテンの台風対策も気になるが、その頃には秋になって問題ないか?
ゴーヤ栽培記録 6月
によると、
緑のカーテンであるゴーヤは、八月下旬(つまり今ごろ)にすべて刈ってしまうそうです。涼しくなりかけたら不要だしね。
台風で緑のカーテンが揺れてしまう動画は、YouTube にあります。
ただ、一つ一つはただの葉っぱに過ぎず、風は通り抜けができるので、大被害は起こらないでしょう。普通の布のカーテンとは違います。