( ※ 本項の実際の掲載日は 2009-08-29 です。)
3人乗り自転車が7月1日から解禁された。下記に記事がある。
→ 読売新聞
いろいろとモデルを見たが、どのモデルも出来映えは不十分だと思える。そこで私なりに、改定案を示す。
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まず、一般的なタイプは、次のようなもの。
写真を見ればわかるが、やや小さめの車輪の上に、それぞれ子供1人ずつが乗っている。
しかし、これらは、重心が高い。そのせいで、倒れやすいし、倒れたときには子供が危険だ。また、正面衝突の形で何かにぶつかったとき、子供に被害が及びやすい。
そこで、次のように、修正点を二つ出したい。
(1) 後席
後席は、なるべく、重心を下げるべきだ。そのために、自転車は三輪車タイプにするべきだ。実際、(3人乗りでない)ただの三輪車(三輪自転車)なら、すでにある。
→ 三輪自転車
ただ、これは、高価になりがちかもしれない。メカニズムが全然違うからだ。そこで、自転車に補助輪を二つ付けるタイプも考えられる。
→ かるがも(補助輪つき自転車)
これはこれで悪くない。なお、このタイプは、ホイールベースを長く取るべきだ。そうしないと、後席の子供が、足を自転車の前に出せないからだ。
逆に言えば、後席の子供が、足を自転車の前に出すためには、そのためのスペースがいるから、その分、ホイールベースを長くする必要がある。
とはいえ、こうしてホイールベースを長くすると、価格が上がってしまう。三輪車タイプとどっちがいいかは、一概には言えない。
私としては、三輪車タイプの方がお勧めだ。特に、三輪車タイプで、子供を後ろ向きに乗せるのが好ましい、と思う。(その方が衝突時のショックが少なくて済む。ヘルメットを使わなくても怪我をしにくい。)
(2) 前席
前席が最も問題だ。
実は、後席の安全性は、あまり問われない。というのは、衝突時には、子供が母親の体にぶつかりそうで、その分、安全性は担保されるからだ。
一方、前席は、最も危険性が高い。なのに、現状のたいていのモデルは、そのことを考慮していない。(冒頭のブリヂストンの車がそうだ。他社のも同様。)
この問題を回避するために、次のことを提案したい。
「前席の子供用の席は、後ろ向きにする」
具体的な図を書こうか……と思ったのだが、ネットを調べたら、運良く、すでに開発中の例があったので、その写真を示す。
→ 記事 ,写真
形式としてはこれでいいが、実は、この写真ではまだ不十分だ。というのは、次の二点が問題となる。
・ 子供席の背もたれが短すぎる。
(衝突時に子供の東武が保護されない。)
・ 子供席の位置が高すぎる。
このうち、後者が問題だ。
子供席の位置が高すぎると、自転車が倒れやすいし、倒れたときに危険だ。だから、子供席の位置をもっと下げる必要がある。では、そのためには? 先の「後席」の場合と同様である。子供が足を伸ばせるようにすればいい。そのためには、自転車のホイールベースを長くするといい。といっても、ホイールベースをやたらと長くするのは難しいから、「車輪を小さくする」というのを代案としたい。ミニサイクルみたいに、太くて小さな車輪を使えばいい。そのことで、次の二つの効果が生じる。
・ 子供席の位置が低まる。
・ 子供が足を伸ばす空間ができる。(車輪に邪魔されないので。)
以上を持って、私の提案としたい。
【 関連項目 】
→ 3人乗り自転車 1
…… 約1年前の 2008年07月01日 に執筆した項目。
→ 3人乗り自転車 3