2008年06月24日

◆ 太陽光発電の問題

 大阪・堺市で、太陽光発電をする事業が二つ発表された。関電とシャープ。しかし、臨海部の太陽光発電には、問題がありそうだ。 ──

 まず、概要は、次の通り。
 関西電力とシャープは23日、堺市臨海部の2カ所で、世界最大となる発電出力計2.8万キロワットの大規模太陽光発電(メガソーラー発電)施設を建設すると発表した。
 関電は大阪府が保有する堺市西区の産業廃棄物埋め立て地約20ヘクタールに、「堺第7−3区太陽光発電所」(族称、1万キロワット)を建設する。
 シャープは約3キロ北東の同市堺区で建設中の液晶パネル工場や太陽電池工場の屋上などに、関電と共同で「堺コンビナート太陽光発電施設」(族称)を設置する。
( → 毎日新聞 2008-06-24 )
 その他、公式資料もある。
   → 堺市のプレスリリース(日経のサイト)
 このページの最後に、公式の詳細資料( PDF )がある。その画像を見るとわかるが、関電の方の太陽電池パネルは、臨海部(海に突き出た土地)に大量に並べられている。
( → 同一 画像 。ただし解説文は間違い。)

 ──

 ここから、次の疑念が湧く。
 「海際に太陽電池パネルを並べたら、海鳥の落とした大量の (ふん) で、すぐに使い物にならなくなる」

 
 担当者は知らないのかもしれないが、海鳥の糞というのは、ものすごい分量になるものだ。その点は大丈夫なのだろうか? 
 ま、近くに魚貝類があまりいなければ、海鳥も来ないだろうが、近くに砂浜があれば、貝類がいるし、魚類もいるだろうし、海鳥もたくさん飛来しそうだ。その海鳥が大量の糞を太陽電池パネルに落とす……ということは、十分に考えられる。
 「おや、あれはキラキラ光って、不思議だなあ。なんだろう?」と思った海鳥が、太陽電池パネルの上で周回して、わざと大量電池パネルの上でばかり糞を落とす……というふうになりかねない。
 となると、維持費に莫大な金をかけるか、太陽電池が効率低下したあとで腐蝕するか、どちらかだろう。
 こんなことでいいんですかね? 

 ──

 ま、「廃棄物処理場のあとに太陽電池パネルを設置する」というのは、一案だが、どうも、こういうのは「土地の無駄遣い」みたいであって、筋が悪いと思う。
 廃棄物処理場ならば、太陽光発電なんかよりも、公園にするのがベストだ、と思えますがね。公園ならば、植物が炭酸ガスを吸収するし、・を吸収して気温を下げる効果もあるし、鳥が羽を休める場所を提供する効果もある。市民の憩いにもなる。そして、一定の期間が過ぎたら、地盤も安定するだろうから、有効利用して、土地を売却して、多額の金を得ればいい。
 太陽電池パネルの償却には、20年ぐらいかかりそうだが、20年間もそんなことに土地を寝かせるのは、壮大な無駄だ、と思える。

 結論。

 堺市の「太陽光発電」は、「省エネ」という理想にとらわれたあげくの、壮大な浪費である。「自分はよいことをしている」というつもりで、莫大な無駄をしている。ただし、無駄になるのは、市民の税金であるから、無駄に気がつかないだけだ。
 マスコミであれ役所であれ、「省エネ」という名目にとらわれて、実効性を考えることもなく、やたらと壮大な無駄をやりすぎる。そして、それを食い物にするのが、「たっぷりと補助金をちょうだいする」という民間企業だ。
( ※ 太陽光発電には、莫大な補助金が国から出る。そのことをちっとも記事では報道していない。国民の金が莫大に支出されるのだが、そこのところをほおかむりしているのだ。……国民は食い物にされるばかり。マスコミと役所がグルになって、だまされた愚かな国民から、財布の金を奪う。)



 [ 付記 ]
 一方、シャープの方はどうか? 
 シャープは、「屋根の上に太陽電池パネルを設置する」というタイプだ。こちらの方が好ましい。( → 画像
 こういう屋根タイプならば、量産効果に寄与して、他の場所での太陽電池設置コストを下げる効果も出る。
( ※ ただし画像によると、今回のシャープの工場は、臨海部らしいので、やはり海鳥の糞が心配だ。どうせなら、内陸部にすればいいのにね。)

  【 追記 】
 シャープの屋根式の太陽光発電には、問題がある。
 画像を見るとわかるが、これは平屋根に太陽電池パネルを平面状に設置している。つまり、屋根を傾けていない。普通は屋根を南に向けて、傾けるものだが。
 パネルを平屋根に設置する(水平にする)と、次の二つの問題が生じる。
 (1) 夏はともかく、春秋や冬には太陽光の発電量が少なくなる。一年を通じてコンスタントに発電できない。効率が低下する。
 (2) パネルが斜めならば雨が自然に流れるので、雨といっしょに汚れも流れる。しかしパネルが水平だと、雨も汚れも蓄積しやすい。汚れのせいで効率が急激に悪化するだろう。かといって人手をかけて掃除をするのもコストがかかる。(掃除代が電気代と同じぐらいになりそうだ。)

 なお、上の二つの問題は、普通の家庭の太陽電池にも当てはまる。特に (2) が深刻だ。1〜2年目は「太陽光発電で電気代が5万円浮いた」と喜んでいても、10年もたてば、汚れだらけで、使い物にならなくなっているかもしれない。……特に、よく見たら、鳥の糞だらけかもね。  (^^);

 ──

 [ 余談 ]

 余談だが、別の問題もある。
 「家の南側に、高層ビルが出現して、日照量が激減する」
 こういうことは、なきにしもあらず。そして、この場合、「太陽光発電設備が無駄になったから、設備費の 300万円を賠償しろ」といっても無理であるようだ。つまり、「太陽光発電権」という権利は、「侵すべからざる権利」として認められていない。それが専門家の公式見解だ。
 ( ※ 日本テレビ「行列のできる法律相談所」の番組による法律論議から。)
 つまり、太陽光発電設備に大金をかけたあげく、すべてが無駄になっても、泣き寝入りするしかない。すごいリスクをかかえることになる。しかし、そういう危険性については、朝日は決して教えてくれない。うまいことを言って金を巻き上げる詐欺師みたいなものですね。


 ──

 余談をもう一つ。
 関電やシャープのように大規模な太陽光発電ならば、まだ採算に乗るかもしれない。(政府から多額の補助金を得る、という前提で。)
 しかしながら、個人では、まったく採算に乗らないようだ。乗るとしたら、次の条件が必要だ。
 「発電しても、売電はしないで、自家消費する。発電した分はすべて、自分で使い果たす」
 仮に、これを守らないで、売電するとしよう。すると、次の問題がしばしば発生する。
 「自宅で発電した電圧(107V)よりも、電灯線の電圧(105〜110V)の方が高くなることがある。そのときには、自宅で発電した分は、売電できない。いくら太陽光発電しても、無駄に消えてしまう」


 この問題を避ける方法は、あることはある。次の二つだ。
  ・ 自宅から送る電圧を 110V以上にする。→ 近辺の家庭に大迷惑。
  ・ 自宅から送る電圧を自動調整する。→ 機器代が 10万円。

 どっちにしても問題がある。( → 出典となるサイト

 結局、自宅で発電した分については、売電するのは諦めた方がいい。そんなことをしてもちっとも得にならない。また、多くの家庭がそんなことをやり出したら、とんだトラブルが発生しかねない。
 
 では、どうすればいいか? 太陽光発電については、
  ・ 大規模な太陽光発電所に限る。
  ・ 家庭用では自宅で消費する分に限る。

 という二通りの制約をつけざるを得ない。
 「日本中の家庭が、屋根で太陽光発電をすれば、電力の問題は解決する」
 というような夢想は成立しないのだ。

 《 参考 》

 次のサイトを参照。家庭の電圧が電信柱の電圧よりも低くなった場合の話を解説している。
  → http://taiyoseikatsu.com/faq/faq053.html



 【 関連項目 】
 太陽光発電について、本項と似た趣旨のことを、あちこちで述べている。
  → サイト内検索 「太陽光発電 問題」
posted by 管理人 at 20:36| Comment(2) |  太陽光発電・風力 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
最後に【 追記 】を加筆しました。
 タイムスタンプは下記。    ↓
Posted by 管理人 at 2008年06月25日 20:27
お役所も酷いのですが、トヨタ&マスコミは極悪ですよね。
最近のTVCM「エコ替え」。そこまで、国民を洗脳して儲けたいのでしょうか?(ま、あの会社なら当然でしょうが...)
Posted by yochi at 2008年06月26日 19:06
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