2008年06月13日

◆ 戦車は必要か?

 戦車という兵器は必要か? これについては専門家のあいだでも議論が分かれているという。本項では特に「不要だ」という見解を列挙する。 ──

 《 お断り 》
 まず、初めにお断りしておく。これは最終的な結論(不要だという結論)ではない。結論を出すための論議であって、結論ではない。結論をどうするかは、私の決めることではなく、政府の決めることだ。
 一般に、どんな物事であれ、メリットもデメリットもある。本項ではデメリットを列挙するが、メリットを全否定しているわけではない。
 だから、本項の見解に対して、「こういうメリットがあるぞ」という反論をしないでほしい。本項では「こうせよ」という最終的な結論の押しつけはしない。兵器オタクは、頭に湯気を立てて怒ったりしないでほしい。


 ──

 では、いよいよ論じよう。(参考資料:朝日・朝刊・特集 be 2008-06-08 )

 まず、概説しておく。
 戦車には「無用論」があり、専門家のあいだでも論議が分かれている。飛行機ならばそんなことはないが、戦車ならば議論が分かれている。ちょうど昔の「戦艦不要論」みたいなものだ。昔、「時代は航空機だから、戦艦よりも空母を」という声があった。しかし昔の日本は、それを無視して、空母よりも巨大な戦艦(大和と武蔵)を選んだ。そして、今の日本も、似たり寄ったり。
 ともあれこういうふうに、「専門家の見解は分かれている」という事実を理解しよう。

 さて。なぜ、「無用論」があるのか? それは、次のことによる。
 「近代では、戦車同士が闘う戦車戦はなくなった。戦車が戦う相手は、航空機または人間である。航空機と戦うならば、勝ち目はない。人間と戦うならば、戦車でなくてもいい。戦車は、あって悪いわけではないが、あまりにも巨額である。(10億円)……コストパフォーマンスが悪すぎるので、同じ金をかけるなら、もっと有効な兵器に金をかけるべきだ」
 「そもそも戦車は、対戦車ミサイルのような簡単なもので、あっさり爆破されてしまう。10億円の兵器が、ずっと安価なミサイルで爆破される。無駄の極み」
 これは妥当であろう。私もこれを支持する。

 一方、「有用論」もある。それは、次のことによる。
 「近代でも、人間相手の戦いでは、戦車が圧倒的に有利だ。たとえば、テロとの攻撃や、市街地での戦い。アフガニスタンやイラクでは、人間を相手に、戦車が有効だ。戦車にいれば安全だが、歩兵で戦えば相手と五分五分以下の戦いにしかならない。(相手の慣れた土地なので。)」
 「なるほど、対戦車ミサイルで爆破されることもある。しかし、最新式の戦車ならば、厚い特殊な装甲をもつことで、対戦車ミサイルにも耐えられる。昔の戦車は駄目だとしても、新しい戦車を開発すればいい。」

 ──

 現実はどうか? 防衛省は「有用論」を取る。これに則って、日本では新しい戦車を開発しているという。
 ただし、そんなことをやっているのは、西側主要国では日本だけ。米国を含めて、西側主要国のどの国もそんなことをやっていない。他国は従来の戦車をそのまま使い回すだけにして、新規開発のために莫大な金をかけたりしない。どうせ金をかけるなら、戦車なんかでなく、もっと有効な方面に金をかける。

 では、なぜ、日本だけは最新型の戦車を開発するのか? それはどうやら、「戦車産業を維持する」という目的のためらしい。つまり、軍事面での公共事業だ。「無駄な道路を建設して、土建業者を養う」という公共事業と同じ構図。  (^^);
 だから、金の無駄だとわかっていても、新しい戦車を開発する。その軍事的効果が大事なのではなく、その経済的利権が大事らしい。どうせ国民の金だから、自分たちの財布が痛むわけじゃないし。
( ※ この件、上記の朝日新聞による。)

 ────────────


 以上の説明のあとで、いよいよ私の見解を論じよう。(見解のすべてではなくて、問題点をいくつか示すだけだが。公正な総合判断というよりは、一面的な見方である。あらかじめお断りしておく。)

 (1) 防御力

 戦車の防御力は、はなはだ心許ない。昔の戦艦と同程度以下でしかない。ものすごく丈夫そうに見えるが、最新兵器にたいしては脆弱なのだ。
 まず、飛行機や対戦車ヘリに対する防御力は、皆無も同然だ。空から降ってくる爆弾には耐えられない。たとえ戦車本体は耐えても、人間は耐えられない。(たとえばナパーム弾で酸素を一挙に奪うと、その一帯の人間は窒素と炭酸ガスのなかで窒息死する。人間は高熱にも弱い。巨大な衝撃波だけでも、肉体が破断される。)
 また、対戦車ミサイルへの防御も、心許ない。現代の対戦車ミサイルには防御できても、将来、対戦車ミサイルがいっそう高度化すれば、やはり防御できなくなるだろう。(盾と矛の関係。盾が進化すれば、矛も進化する。)
 さらに言えば、もっと原始的な方法で、あっさり無力化される。それは、「戦車を破壊する」というのではなく、「戦車のなかの人間を殺す」という方法だ。一番簡単なのは、熱で殺すことだ。ガソリンで蒸し焼きにしたり、(落とし穴に落としてから)高熱のアスファルトのようなものをかぶせたりすれば、内部の人間は熱で数十分で死んでしまう。

 さらに言おう。そもそも、「戦車を防御する」という発想そのものが、根本的に狂っている。10億円をかけて、その目的が、「対戦車ヘリから戦車自身を守るため」というのでは、何をやっているのかわかったものじゃない。
 「対戦車ミサイルへの防御」というのは、「戦車を守るための戦車」という発想だ。馬鹿げている。「基地を守る戦車」ならば意味があるが、「自分を守るための戦車」など何の必要性もない。
 それだったら、「何もしないで隠れている」という方がよほど理にかなっている。
 「銃弾に当たっても平気な、超高額装備を身につける」
 というよりは、
 「銃弾に当たらないように、身を敵の前にさらさない」
 という方がよほど利口だろう。タダで済むんだし。  (^^);

 ( ※ イラク戦争では、もっと皮肉なことが起こった。イラクの戦車は、米軍の攻撃を避けるために、砂漠に身をひそめて、砂に埋もれていたのだ。なるほど、これなら、特殊装甲がなくても済む。しかし、これだったら、トーチカや塹壕と同じである。戦車の存在意義そのものがない。)

 (2) 攻撃力

 戦車には、いくらかは防御力がある。上記のような、そこそこの防御力が。しかし、もっと肝心なのは、「(ろくに)攻撃力がない」ということだ。
 先に述べたように、近代では戦車戦はない。とすれば、巨大な大砲は必要ない。市街地で必要なのは、防御力としての装甲だけであって、巨大な大砲は無用だ。まさか市民を相手に大砲をぶっ放すわけではあるまい。
 大砲を使うような場面では、近代では飛行機を使う。戦車は、「飛行機のない部隊」での、代替手段にすぎない。戦車で攻撃するというのは、今では時代遅れの発想だ。(大砲なんかよりは、爆弾やミサイルを使う方が、よほど効率的だ。)
 戦車の攻撃力としては、せいぜい機関銃ぐらいだろう。しかし、機関銃をぶっ放すために、10億円もの戦車を持ち運ぶというのは、あまりにも非効率である。自動小銃(= 小型機関銃)をたくさん量産して、歩兵に渡す、という方がよほど理にかなっている。実際、イラクやアフガニスタンの敵兵は、そういう方針を取っている。
 10億円の戦車と、1万円以下の小銃とが、ほぼ同程度の攻撃力をもつ。これではまったく、金の無駄。
( ※ 現実には、「テロとの戦い」と称して、イラクの市民の住居に大砲をぶっ放したりするんだろうが、何をやっているんだか。呆れるね。)

 (3) 市街地戦の意義

 すると、次の疑問が生じるだろう。
 「そんなことを言ったって、戦車以外には敵兵と戦う方法がない。イラクやアフガニスタンの敵兵に対して、戦車以外に、どういう兵器を使えばいいのか?」
 これに対しては、次のように答えよう。
 「そもそも市街地戦というものが、意味をもたない。市街地戦で敵を制圧するというのは、自軍が外国に出向いて侵略行為をする場合に限られる。しかし、そもそも、侵略行為など、するべきではない。やっても、負けるだけだからだ。
 イラクでもそうだ。アフガニスタンでもそうだ。結局は、莫大な死者を出して、負けてしまう。そんなことは、やるだけ無駄。
 相手国民の抵抗に遭っているときには、相手国民の全体を制圧しようとしても、無駄である。馬鹿げた侵略行為は、さっさとやめるべし」
 つまり、戦車を開発して、侵略行為をすればするほど、国益に反するわけだ。だから、そんなことは、やるだけ無駄。

 (4) 防御としての市街地戦

 一方、自国で戦車を使うのは? (防衛省はそう主張するが。)
 実は、そんなことは、まずありえない。現代では 戦車戦はなされないからだ。
 現代では、戦車戦が起こりそうなときには、その前に、敵軍が日本の戦車部隊を壊滅させる。
( ※ イラク戦争の場合と同様だ。米軍はまずイラクの戦車部隊を壊滅させた。)
 戦車というのは、しょせんは時間稼ぎにすぎない。戦争そのものは、航空戦でほぼ決まる。
 そして、航空戦で負けたあとでは、戦車などはあっても意味がない。また、航空戦で勝ったあとでは、敵軍は攻めてこないから、自国の戦車は意味がない。

 (5) 対案

 では、かわりに、どうすればいいか? 戦車が有効ではないとしたら、かわりにどんな金の使い方をすればいいか? 
 とりあえずは、次の3点 a,b,c を提案しておこう。

 (a) 戦闘爆撃機

 本命はこれだ。現在の日本には、戦闘爆撃機はないが、戦闘爆撃機こそ、対戦車攻撃の本命だ。たとえば F-15 に爆撃機能を搭載して、戦車を爆撃する。別に F-15 みたいな高速機は必要ないから、もっと低速の大型爆撃機でもいい。何だったら、ホンダ・ジェットを改造してもいい。
 大事なのは、戦車の射程外の高さを夜間に飛ぶということだ。このことで、敵戦車をほとんどなぶり殺しにできる。圧倒的優位に立つ。
 軍事オタクの多くは、「敵の戦車が日本に上陸したとき、日本に戦車がないと、お手上げだ」と述べる。しかしここでは、敵の攻撃において戦車が必要であることと、日本の防衛において戦車が必要であることとを、混同している。「敵が攻撃するときには戦車が必要なのだ。だから日本が防衛するときには戦車が必要だ」という滅茶苦茶論理。軍事的論理が破綻している。(日本軍が日本を攻撃するならば別だが。  (^^); )
 歴史的な例を示そう。アメリカがイラクで敵の戦車を壊滅状態に追い込んだとき、アメリカの戦車が働いたのではなく、アメリカの航空戦力(爆撃機など)が働いたのだ。グルジア紛争で、ロシア軍がグルジアの戦車を壊滅状態に追い込んだときには、ロシアの戦車が攻撃したのではなく、ロシアの航空戦力が攻撃したのだ。
 「戦車をやっつけるのは戦車だけだ」と思い込んでいるのは、軍事的知識の欠落を示す。

 (b) ヘリコプター

   特殊化された対戦車ヘリではない、一般的なヘリコプター。
   これを通常は「救急医療ヘリコプター」にも使う。一石二鳥。
   高速道路でのケガ人を急速に病院へ運ぶ。
  ( ※ 対戦車ヘリは馬鹿高い。必要ないし、時代遅れ。現代では、
      普通のヘリに、誘導式の空対地ミサイルを付けるのが原則。)
 【 後日記 】
 読売新聞・朝刊 2008-06-16 によると、06-14 の岩手・宮城内陸地震で、多数のヘリコプターが活躍したという。防災ヘリと、自衛隊のヘリ。各地で孤立した人々を数百人も救助したという。前回の地震の教訓を得て、うまく効率的に運用することができたという。ただし、今夏は被害規模が小さかったので問題はなかったが、東海沖地震などで広域の被害が起こったら、現状のヘリではまったく数が足りなくて、救助から取り残される人々が多数出そうだ、という。
 つまり、現状は、ヘリが圧倒的に不足している。そして、それは、いつ来るかわからない敵への対処ではなく、必ず何度も来る地震への対処なのだ。……この意味からも、ヘリの必要性がわかる。特に、自衛隊で、貨物運搬用のヘリがたくさんあるといい。(人員も運べるはずだ。)

 (c)ロボット装甲車

   無人の遠隔操縦式の装甲車。鉄人28号みたいなもの。
   破壊されても人的被害は皆無だから、安易な装甲で十分。
   ゆえにコストは激安である。(10億円もかからない。)
   その一方、攻撃力は、戦車と同程度である。
   (モニター画面を見ながら機関銃を掃射する。戦車と大差ない。
   戦車だって、どうせ車外はよく見えないのだから。)
   内部に人間が乗り込むこともできるので、敵がいなくなったら、
   移動手段としても使える。この点でも、戦車の代替となる。
    → 検索「Ripsaw MS1

 (6) 帳尻

 対案の (5) を取ることに、どんな意味があるか? 戦力のアップか? いや、そうではない。戦力のアップは、二の次だ。肝心なのは、
 「戦力を落とさずに、予算を大幅に減らすことができる」
 ということだ。簡単に言えば、
 「無駄をなくす」
 ということだ。で、その結果は? 浮いた金を、まともな方面に使うことができる。たとえば、福祉など。あるいは、経済活性化など。
 で、うまく行けば、「オタク殺人事件」を減らすこともできる。つまりね。いつ来るかもわからない(というより来るはずのない)敵の戦車に備えるよりは、確実に来る異常性格者に備える方が、よほど大事だ、ということ。
 敵は内部にあり。   (^^);



 【 お断り 】

 最初に述べたように、これは「デメリット」の一面だけを述べたものである。当然ながら、逆の立場からの反論も予想される。
 しかし、私としては、いちいち論争するつもりはない。そもそも、何らかの結論を出すことを予定していないからだ。単に「一つの見解」を出すに留めておこう。
 専門家のあいだでも、戦車は「無用論」と「有用論」とが分かれている。とすれば、いきなり結論を出すものでもないだろう。



 【 反論したい人へ 】

 本項について反論したい人は、別のところで論議して欲しい。たとえば、下記の掲示板。

  「国産ステルス機」掲示板の 「戦車は必要か?」スレ

 ( ※ これは、兵器オタクが騒ぐための場所です。)

 ( ※ 本項ではコメントを受け付けていません。うるさい軍事オタクが多くて、いちいち付き合っていられないので。本項末尾ではコメントを書くことはできますが、一般には公開されません。)

 ──

 なお、どうしても議論したい人は、2ちゃんねるに行ってください。戦車不要論をめぐって、いつ果てるとも知れぬ論議を、長々と続けています。人生を戦車論議だけでつぶしてしまいたい人は、そちらへ行ってください。たっぷり楽しめますよ。  (^^);
  → 2ちゃんねるの戦車論議へのリンク
 ( ※ 60以上のスレがあります。つまり、60000以上の意見が掲載されています。「必要だ」「不要だ」という論議を、何年もずっと続けているようですね。)



 【 参考サイト 】
 兵器オタクが詳しく論議しているサイトもある。うるさい人は、そちらを読むといいだろう。
  → http://www.warbirds.jp/discussion/g0066.html

 ここには、次の趣旨のことが書いてある。
 戦車が有用なのは、敵の戦車が日本に上陸したときだけである。つまり、海空の戦力および米軍が壊滅している場合だ。しかし、そのような場合には、降伏するのが最善である。もし降伏しないで、「本土決戦」という形で抵抗しても、無駄に大量の死者が出るだけだ。ちょうど、第二次大戦の終末期に、陸軍が「本土決戦」を唱えて、最後の一兵まで戦おうとしたように。
 戦いに敗北することはある。しかし、そのときには、無駄に抵抗して全滅するよりは、さっさと降伏して生きながらえるべきなのだ。
 私も、「その通り」と思う。第二次大戦の最後では、昭和天皇がご聖断を下して降伏してくれた。だから、多くの日本人は生きながらえることができたし、そのおかげで私もあなたもこの世に生まれることができた。もしそうでなかったら、日本人は無駄に抵抗して、最後の一人まで殺されてしまったかもしれない。一億総玉砕。
 しかし、民族の絶滅は絶対に避けねばならない。だから、戦いに完全に敗北したときには、無駄な抵抗をするよりも、さっさと降伏するべきなのだ。
 負けたときには、空威張りすることが大切なのではない。負けたときには負けを認めるだけの勇気が必要だ。その勇気をもたない人は、生きながらえることができない。

( ※ 比喩的に言えば、強盗に押し入られて、「手を上げろ」と鉄砲を向けられたら、素直に手を上げればいい。「抵抗して鉄砲に撃たれて死ねばいい」と思うのは、勇気ではなく、愚かさというものだ。……もっとも、こういう愚かな人は、必ずいる。映画を見ても、こういうふうに抵抗して死ぬ馬鹿は、必ずいる。)

( ※ なお、現実には、「敵の戦車が日本に上陸」ということはありえない、と思う。なぜなら、日本は島国だから、海上封鎖するだけで、兵糧攻めにすることができるからだ。食糧もエネルギーも自給できない国は、海上封鎖だけであっさり崩壊する。いちいち戦車を上陸させる必要はないのだ。黙って見ているだけで、経済生産が壊滅し、国民の半数が餓死する。そのあと、動けない国民と兵士に向かって、「手を上げろ」と言うだけでいい。……そのとき日本国民は、「手を上げろ」と言われても、手を上げるだけの体力は残っていないだろうが。  (^^); )
( ※ 食糧自給について言えば、自給率を高めても何の意味もない。どうせ食糧生産のための化学肥料や機械エネルギーや飼料を自給できないからだ。どっちみち自給は無理。また、昔に比べれば、山野も消えているし、人口も多いから、第二次大戦終末期よりもさらにひどい食糧事情になる。……この場合、国民にとって生き延びる方法は、ただ一つ。「徹底抗戦」と叫ぶ自衛隊を攻撃して、さっさと日本を降伏させることだ。それ以外の場合では、敵ではなくて愚かな日本政府のせいで、日本国民は滅亡する。……ま、その前に敵が自衛隊を壊滅してくれれば、日本国民は救われるだろうが。助けてくれるのは敵だけ。)
  
 
 《 参考サイト 》

  → 東京大空襲
   「軍事関連施設に目標を絞った爆撃で戦果を上げることができなかった米軍は、焼夷弾を使って市街地を焼き払い日本国民の戦意をそぐ作戦に転じていた。」
 とのことだ。つまり、日本の軍隊が頑張れば頑張るほど、敵軍は日本の一般市民を虐殺する。



  【 追記 】 ( 2008-07-19 )

 私は上記では、
 「戦車というものはまったく無用のものであり、あってもなくても同じだ」
 と思っていた。だが、そうでもないようだ。
 どんな兵器であれ、何らかの使い道はある。では、戦車の使い道は? 次のことだと思う。
 「日本が降伏したあとで、占領軍の指揮下に入った日本軍(自衛隊)が、レジスタンスの抵抗活動を抑圧する」


 こういう効果は、確実にある。
 たとえば、日本が中国軍かロシア軍に制圧され、アメリカが日本を見捨てた、とする。日本は制圧されるが、一部の人々はレジスタンス活動をして、占領軍に対抗する。ここで、占領軍は、わざわざ自国から重たい戦車をもってくるのは大変だ。そこで自衛隊に、「日本の戦車を使って、レジスタンス運動を弾圧せよ」と命じる。この場合、戦車とレジスタンス運動では、戦車の方が圧倒的に有利だ。
 こうして、戦車は日本人民を弾圧するために有効となる。

 もう一つ、戦車が有効になる場合がある。それは、独裁者が誕生した場合だ。日本にフセインのような独裁者が誕生した場合、国民はレジスタンス活動をするかもしれない。「独裁者を打倒せよ!」と。その場合、戦車は、レジスタンス活動を弾圧するのに有効である。歴史上、いかなる時点でも、戦車は自国民を弾圧するためには、非常に有効であった。

 だから、戦車の本当の意義は、ここにあるのだと思う。将来、民主党政権ができたとき、国軍の一部がクーデターを起こして、軍事独裁政権を構築するかもしれない。ちょうど、ミャンマーのように。そのとき、国民を弾圧するために、戦車は絶対に必要だ。だからこそ、日本の軍部は、あくまで戦車にこだわるのだろう。
 こう考えるのが最も妥当だと思える。

( ※ なお、私が軍人として、将来は軍事独裁政権を狙っているのであれば、「戦車必要論」を唱えたと思う。空軍も海軍も、たいして必要はないが、戦車だけは絶対に必要だ。なぜなら、大切なのは、国民を守ることではなくて、国民を支配することだけだからだ。)
( ※ 一般に、アジアのほとんどの国では、軍部は国民を弾圧するために使われている。ミャンマーだけではない。中国、韓国、北朝鮮、いずれもそうだ。日本だって以前は似たようなものだった。国を守るためではなくて、勝手に外国を侵略して、日本を破滅させるためにあった。……とすれば、次に日本軍が活動するときは、おそらく、日本国民を弾圧するために活動するのであろう。歴史から言えばそう推定できる。……そして、その場合、アメリカが日本国民を守ってくれないことは、確実だ。なぜなら、安保条約は、日本軍のためにあるのであって、日本国民のためにあるのではないからだ。) 
( ※ というわけで、「戦車は必要か?」という問題には、「日本国民を弾圧するために必要だ」という結論が出るだろう。)
 


  【 続報 】
 続報の形で、後日の情報を記す。
 グルジアで戦争が起こった。( 2008-08-08 ごろ)
 ここでは戦車が登場したが、その経緯は、次の通りであったようだ。
グルジア軍の戦車が南オセチアに侵攻して、南オセチアを制圧。
ロシアの空軍がグルジア軍の戦車を空爆して、壊滅させる。
グルジア軍が撤退したあとで、ロシア軍の戦車が南オセチアを制圧。

  ( → 参考写真。壊滅したグルジア戦車の脇を走行する、ロシア軍 or 南オセチア軍戦車。) 《 リンク切れ 》

 結局、戦車と戦車との戦い(戦車戦)は、なかった。戦車は人に対しては圧倒的に優勢だが、飛行機に対しては無力である。
( ※ 無残に破壊されたグルジア軍戦車の写真がある。ネットでなら、ここ。読売(朝刊 2008-08-11 )にも、別の写真がある。)
 というわけで、空軍力のないグルジアは、(一方的に戦車を破壊されてしまうのも馬鹿馬鹿しいからだろうが)さっさと撤退を始めたそうだ。( → 写真

 [ 余談 ]
 東洋のある島国では、ロシア軍の真似をせず、グルジア軍の真似をしようとしている。
(いや、もっとひどいかも。グルジア軍は自国領に戻ることが可能だ。だが、北海道にいる戦車は、本州に渡ることができない。渡ろうとすれば、津軽海峡で、船もろとも沈没。また、青函トンネルに入れば、入口と出口をふさがれる。結局、大半が北海道に配備されている戦車は、役立たず。戦車は北海道で、指をくわえているだけ。)



  【 オマケ 】 ( 2008-09-03 )
 本項では戦車について否定的に述べたが、戦車がまったく無効だということはない。空軍の支援を受けられなければ無効になるが、空軍の支援を受けられれば有効になるだろう。
 日本が攻められた場合をシミュレーションすると、たぶん、次のようになりそうだ。
  1. まずは航空戦。
    • 敵が負ければ → それで終了。(敵は撃退される)
    • 敵が勝てば → 以下へ。
  2. 次に海洋戦。
    • 敵が負ければ → それで終了。(敵は撃退される)
    • 敵が勝てば → 以下へ。
  3. 次に陸上戦。(ここからが本題)
    • 日本軍は敵の上陸を阻止しようとする。地雷と戦車を配置する。
    • 敵は人工衛星または飛行機によりそれを探知して、手薄な部分へ上陸する。
    • 日本軍は敵の上陸地帯へ戦車を集結させる。
    • 敵軍は(制空権を握っているので)日本の戦車を空から壊滅させる。
    • 日本は戦車がすべて壊滅させられたので、残る戦力で敵軍の戦車を阻止しようとする。 そのために次のものを用いる。……対戦車ミサイル,バズーカ砲,対戦車地雷,対戦車手榴弾,火炎瓶,穴掘り etc.
    • これらの方法で敵軍の戦車はある程度、阻止される。しかしながら結局は、歩兵よりは戦車の方が優勢であり、日本は敵の戦車に制圧される。
 以上は推定だが、実際に同様のことが過去の戦争でも起こった。
 (1) イラク戦争では、イラク戦車の射程外から、米軍が一方的に攻撃した。(航空戦力の支援を受けて。)
 (2) グルジア戦争では、グルジア戦車の射程外の高空から、ロシアの爆撃機や戦闘爆撃機が一方的に攻撃した。


 いずれの場合も、戦車部隊は壊滅したが、敗者側に人的損害はほとんどなかった。というのは、「一方的ななぶり殺し」になるとわかったので、防衛側は戦車を乗り捨てて、逃げ出したからだ。
 そのあとで攻撃側は、戦車を破壊したり、無人の戦車を没収したりした。グルジア戦争では、グルジアの戦車をロシア軍が大量に没収した。

 要するに、「自軍の航空戦力が壊滅した」という条件のもとでは、防衛側の戦車には意味はないのだ。意味があるとしたら、敵軍に没収されて、敵のために利用される、という逆の意味だけだ。

 ──

 結局、防衛軍の戦車は無効だが、攻撃軍の戦車は有効だ、となる。なぜなら、航空戦力の支援を受けられない状況では、戦車は最終的に無効になるが、航空戦力の支援を受けられる状況では、戦車は有効になるからだ。
 要するに、日本に敵軍が上陸した状況では、日本軍に戦車があっても意味がない。どうせ壊滅させられるからだ。
 どうしても抵抗したければ、対戦車ミサイル,バズーカ砲,対戦車地雷,対戦車手榴弾,火炎瓶,穴掘り などで抵抗する方がいい。(戦車よりも。)……とはいえ、そういう抵抗はただの時間稼ぎにすぎない。日本に敵軍が上陸した状況では、制空権を握られているので、どっちみち勝ち目はない。近代戦は航空戦で決着が付くというのが常識だろう。
(だから、同じお金をかけるのであれば、航空戦で負けないように、航空戦のためにお金をかける方がいい。)
 
 ──

( ※ なお、戦車との戦い方について注意。攻撃側は、防衛側の戦車を破壊する必要があるが、防衛側は攻撃側の戦車を破壊する必要はなく、単に行動不能にするだけでいい。そのためにはキャタピラを破壊するだけでいい。これは比較的容易である。戦車のキャタピラ部分は装甲がないので弱いからだ。日本が敵の戦車と戦いたいなら、バズーカ砲などを大量に配備する方がよほどマシだろう。)
( ※ ま、バズーカ砲であれ何であれ、どっちみち使われることはないだろうが。というのは、敵軍が上陸した時点で、日本の発電所や生産設備は空爆によってすべて破壊されており、とっくに降伏しているからだ。)
( ※ 仮に降伏しなければ、地獄になる。先の大戦では、ドイツにあっさり降伏したフランスは被害は少なかったが、徹底抗戦した日本は瓦礫の山となった。さらに、都市空襲で市民大虐殺をされたあげく、ついに原爆を落とされた。……このように、日本人が一人残らず皆殺しになることを覚悟する必要があるかも。)
( ※ ついでに言えば、B29 が焼夷弾や原爆を落としているときに、戦車などは意味はない。また、意味があるとしても、あっさり破壊されるので、空爆のなかで生き残れない。)

 ──

  【 補記 】
 上記のシミュレーションは、一定の仮定の下でなされた。それは、「敵軍が上陸したら」という仮定である。(日本の戦車の必要性を論じるのだから、これは当然だ。)
 ただし、この仮定は、現実には次のことを意味する。
  ・ 日本の空軍力が壊滅している。
  ・ 米軍の空軍力が壊滅している。

 しかしながら、このようなことは、現実には起こりえない。つまり、現実はどうかということを考えるなら、戦車が必要となる条件は、満たされない。(仮定は成立しない。)
 だから、現実にはどうかと言うことを論じるのであれば、次のように結論するのが正しい。
 「米軍の空軍力が壊滅していることはありえないから、敵軍が上陸することはありえない」(ゆえに日本の戦車もまた必要ない。)
 これが常識だろう。実際、米軍は、航空機やミサイルを大量に日本国内に配備しているが、戦車なんか配備していない。戦車なんかあっても無駄だ、とわかっているからだ。
 米軍は、戦車を日本国内に配備するような無駄金は使わない。かわりに、ステルス機を配備したり、空母を配備したり、あるいは、基地内にアイスクリーム工場を建設したりする。そっちの方が有効だからだ。たしかにまあ、戦車よりはアイスクリーム工場の方が有益だろう。   (^^);

( ※ なお、在日米軍には、戦車はないが、海兵隊の装甲車はちょっとだけある。たいして意味のあることではないが。目的は、日本の防衛用ではなくて、イラクなどに派遣するためだろう。)

( ※ ついでに言えば、もし米軍と日本の空軍力が壊滅したら、戦車の出番はない。東京その他の都市が空爆で炎上した時点で、降伏するはずだ。それでも降伏しなければ、「原子力発電所を空爆する」という警告が来る。その時点で、降伏せざるを得なくなる。……それでも降伏しなければ、実際に原発が爆撃されて、日本はとんでもない惨状になるだろう。なお、その前に、ダムが爆破されて、水不足で衰弱死している可能性もある。昔と違って、今は井戸がないので。)

( ※ なお、このシミュレーションは、あくまで日本という島国の場合である。一方、韓国のように北朝鮮と陸続きである国の場合には、戦車にもいくらかは意義がある。それは「電撃攻撃を遅らせる」というような意味だ。……ただしこれは、島国の日本には当てはまらない。)

 ──

 【 注記1 】
 本項を「戦車不要論」と見なして紹介している人がいるが、それは勘違いである。本項は「戦車不要論」ではない。
 本項の趣旨は、
 「防衛には無意味だが、侵略には有効だ」

 という見解である。たとえば、イラク戦争で言えば、イラク軍にとって戦車は無意味だったが、米軍にとって戦車は有効だった。
 戦車は、防衛の道具にはならないが、侵略の道具にはなる。それが本項の趣旨だ。単純な戦車不要論ではないので、勘違いしないでほしい。

(上記はすでに何度も記したことだが、軍事オタクというのは、相手の話を聞かないで勘違いする人が多すぎるので、あらためて注記しておく。)

(なぜ防衛には無意味かというと、近代では命中精度の高い攻撃が可能になったからだ。また、他にも理由はある。ここではいちいち記さない。本項は物事を網羅的に論じているわけではない。細かい話には立ち入らない。……軍事オタクは本項にコメントしないでほしい。本サイトは軍事サイトではありません。)

 【 注記2 】
 もう一つ注釈しておくと、本項は「戦車を減らせばそれでいい」という軍縮論ではない。では何かというと、「旧式な兵器を削減して、最新の兵器を整備せよ」という装備近代化論である。
 具体的には、次の二点をセットで主張する。
  ・ 戦車は、優先順位がきわめて低い。
  ・ ステルス爆撃機は、優先順位がきわめて高い。

 つまり、「戦車をやめて、ステルス爆撃機を整備せよ」という主張だ。
 
 国産ステルス機は、最優先の整備目標となる。次期戦闘機( F-35 or タイフーン)よりも、優先度は高い。戦車の費用と、次期戦闘機の費用を、大幅に削っていいから、国産ステルス爆撃機を開発・整備するべきだ。……これが私の主張である。(単純な戦車廃止論ではない!)
 2チャンネルあたりの軍事オタクは、本サイトを「単純な戦車不要論」だと思って、「戦車があることの有利さ」を主張するが、それは誤読というものだ。本サイトは、「戦車をやめること」ではなく、「戦車のかわりに国産ステルス爆撃機」を主張しているのだから、「戦車の有用性」なんかを主張しても意味がない。むしろ、「国産ステルス爆撃機よりも国産戦車の方が重要だ」と主張するべきだ。それなら、本サイトへの反論となる。

 とにかく、私の主張は、「国産ステルス爆撃機の開発・整備」である。このことは、下記項目に記してある。そちらを読んでほしい。
  → 国産ステルス機

 ※ 開発費用は、あまりかからないはずだ。飛行機としての性能は最低レベルでよく、YS11 よりも劣るレベルで構わない。肝心なのは、ステルス性能と、爆撃性能だけだ。このくらいなら、現在の日本でも自力開発できる。
(飛行機としての高性能な戦闘機ならば、国産で開発するのは無理だろうが、ステルス爆撃機ならば、国産は可能だろう。なぜなら、敵に見えないステルス爆撃機は、交戦能力は特に必要とされないからだ。爆撃機はドッグファイトなんかしない。)

 


 【 参考 】 戦車の破壊法

 戦車を破壊する方法は? 
 通常は、次のものが考えられる。
  ・ 対戦車ミサイル
  ・ 空爆の爆弾
  ・ 榴弾砲
  ・ 対戦車地雷,誘導地雷


 榴弾砲というのは、砲弾を高く打ち上げる大砲だ。なぜかというと、戦車の装甲は、正面は厚いが、上部は薄いからだ。(全部厚くすると重くなりすぎるから。)
 対戦車地雷というのも同様で、戦車の装甲が薄い腹部を狙う。

 ただし、以上はいずれも戦車の側でもあれこれと対処するから、まともに正面からぶつかるのも馬鹿らしい。どちらかと言えば、「戦車の弱点」を狙う方が利口だ。次のように。
  ・ キャタピラーの破壊 (小型爆弾などで)
  ・ 落とし穴 (穴に落下させて、内部の人間を衝撃で大ケガさせる)

 これらの場合、戦車の装甲を破壊することはないし、戦車そのものを破壊することもない。ただし、戦車を行動不能にする。それだけでいい。
 で、そのあとは? 次のようなことが考えられる。
  ・ 火攻め (火炎瓶など)
  ・ 水責め (穴に落として水没させる)
  ・ 兵糧攻め (人間を餓死させる)
  ・ ガス責め (衰弱させたあとで、ガスを注入し、内部を爆発させる。)


 とにかく、戦車そのものを破壊しようとすると、やたらとコストがかかるが、戦車を行動不能にするだけなら、あまりコストはかからない。
 こういうことは、大陸の草原の前線における戦車戦では成立しないが、日本に侵攻した戦車には有効だ。どうせ荒地でなく市街地を走るのだから、横から攻撃するチャンスはいくらでもある。

( ※ ただし、現実には、そういうことは起こらない。なぜならその前に、敵軍が航空戦力によって、日本のダムや原発を破壊しているので、日本は降伏しているはずだからだ。……敵が戦車を上陸させるとしたら、あくまで日本が実質的に敗北したあとだ。それまでは航空戦力による破壊に専念するのが常識。)
 
 なお、オマケで言うと、次の情報がある。(スターリングラードで、ソ連軍がドイツ軍の戦車を破壊した方法。)
 瓦礫で身動きを奪われた戦車の多くが、弱点である上面をさらすことによって、上方からの対戦車銃や火炎瓶で攻撃され損害を出した。
( → Wikipedia

 この項目(Wikipedia)に書いてあるが、ドイツ軍がソ連に負けたことの理由は、戦車を含む装甲部隊を投入したことにあった。戦車は野戦には強いが、瓦礫と化した市街地におけるゲリラ戦には弱い。
( ※ ヒトラーは持てる工業力を、戦車生産のかわりに航空機生産のために使っていれば、第二次世界大戦で勝てたかもしれない。とにかく、戦車というのは、近代戦では無駄なのである。戦艦大和みたいなものだ。)

 【 注記 】
 軍事オタクは、戦車による戦争というものを想像するが、現実にはそういうものは起こらない。
 現実には何が起こるか? 航空戦だけである。戦車はあくまで戦争終了後の占領のためにあるのであって、戦争のためにあるのではない。
 そして、現実にある航空戦では、「米軍が敗北する」ということはありえない。ありえもしないことを想定して、「敵軍の戦車がやってきたら……」などと考えるのは、戦争マニアのオタクだけだ。
 仮に「敵軍の戦車が日本に攻めてきたら……」というのを考えるなら、その相手は一つしかない。米軍だけだ。他国が米軍を打ち負かすことはありえないが、米軍が日本を攻撃することは(仮定の話としてだが)ありえなくはない。そして、その場合のみ、日本軍の戦車は役立つ。
 しかし、米軍が日本に攻めるとしたら、そのときには、いちいち戦うよりは、あっさり降伏した方がいい。まともに戦って原爆でも落とされたら、たまったものじゃない。
 そもそも、米軍と日本が戦うとしたら、理由はただ一つ。日本に軍事クーデターが起こって、軍事独裁政権が誕生して、日本人民を弾圧した場合だけだ。(日本が北朝鮮ふうになった場合。)
 そして、その場合には、日本政府は日本国民の敵なのだから、そんな政権はあっさり敗北した方がいい。フセインや金正日みたいな独裁者のために、われわれが命を張って、救いに来てくれた米軍と戦う、なんて、馬鹿げている。そのためにしか役立たないような戦車は、あっさり廃棄した方がいい。
 先にも述べたが、日本にある戦車は、日本人民を弾圧するためにしか、役立たない。だから、もし敵軍が日本に攻めてきたなら、われわれがなすべきことは、敵軍の戦車を打破することではなくて、日本の戦車を破壊することなのだ。それこそが日本国民を救う。(皮肉なことに。)



 【 後日記 】

 次の疑問を出した人がいた。
 「中国やロシアは新型戦車を開発している。なのに、日本だけが調達すべきではないという根拠は?」
 その根拠を示す。
 (1) 戦車は防御ではなく攻撃のためにのみ有効である。しかるに日本は専守防衛である。中国やロシアが他国を侵略するためには戦車は有効だが、日本が自国を防衛するためには戦車は有効ではない。
 (2) 日本だけは島国である。中国やロシアは陸続きで他国を侵略できるが、日本は陸続きで他国から侵略されることはない。戦車は海を泳げないのだから、戦車の心配は必要ない。
 (3) 中国やロシアがフェリーなどの船舶で戦車を搬送することはない。もしそんなことをすれば、一隻の船の撃沈で戦車を莫大に損失するリスクを負う。そんなアホなことをするはずがない。また、もしそんなアホなことをすれば、その一隻を撃沈するだけで問題解決。敵の戦車に対抗するには、こちらの戦車は必要なく、空爆するステルス爆撃機が一つあれば十分。(あるいは潜水艦でもいい。)
 (4) 中国やロシアは軍事費が莫大だが、日本は軍事費が少ない。どうせ金を掛けるなら、戦車よりは、潜水艦やミサイル搭載ボートの方がいい。敵が上陸してから騒ぐよりは、敵を上陸させないようにする方がいい。
 (5) 日本の戦車は、配備しても仕方ない。なぜなら日本は島国で、海で分断されているからだ。日本の戦車の大部分は北海道に配備されているが、本州が侵略されたら、何の意味もない。青函トンネルの出入口を爆破されたら、それでおしまいだ。敵の戦車が日本に来たら、その時点で、戦うまでもなく、ゲームオーバーだ。
 (6) 敵の戦車が日本に上陸したとしたら、そのときは日本は制空権を失い、米軍も敗退した、という状況である。敗北は完全に決定している。その時点では、無駄に抵抗するより、さっさと降伏した方がいい。
 (7) 戦車必要論は、昭和20年の春の時点で、「戦争続行」を主張する軍部強硬派と同じ理屈だ。敗戦は決定しているのに、戦争続行によって被害を大きくするだけで、何のメリットもない。戦車必要論は、「一億総玉砕」論と同じ。「敗北を防ぐために1億総玉砕」という日本民族滅亡論。昔は天皇が御聖断を下したから、日本民族は滅亡を免れた。だが、今は天皇制ではないから、戦車必要論がのさばれば、日本民族は戦争続行によって民族滅亡となる。
 (8) 中国やロシアの戦車は、もともとひどく老朽化している。だからそれを西側諸国の水準に並べようとしているだけだ。時代遅れのポンコツをまともなものにしようとしているだけだ。大騒ぎする必要はない。(どうせならロシアのステルス戦闘機について騒ぐ方がマシだ。騒ぐ対象を間違えている。F-35 を配備する時期がはるか先になる、ということの方が大問題だ。) 
 (9) カナダは新型戦車を配備しているが、別に、自力開発しているわけじゃない。また、カナダにとって戦車が必要なのは、それを海外に派遣して対テロ戦に役立てるためだ。その意味はある。しかし日本は戦車を海外に派遣することはない。無意味。
 (10) 最後に念を押すと、私は別に「戦車は無効だ」と述べているわけではない。対テロ戦や海外侵略のためには、とても有効だと思う。しかし日本は、海外の対テロ戦や海外侵略をしない。専守防衛だ。その意味で、「無効」ではなくて、「使われる場面がない」ということだ。仮に日本が中国やロシアや北朝鮮を侵略する気であるなら、私は戦車を調達することを支持する。侵略のための道具としては戦車は絶対的に必要だからだ。
( ※ ただし、まともな人間であれば、中国やロシアや北朝鮮を侵略しようとは思わないはずだ。それよりは、日本自身を侵略して、金日成のような軍事独裁者になる方が手っ取り早い。軍事独裁のためには、戦車は絶対的に必要だ。……小沢一郎のためには、戦車は絶対的に必要だ。国民の反発を弾圧して、民主主義を破壊するためには、戦車以外には方策はない。戦車は昔から民主主義を破壊するための最強の道具であった。……そして、そのために、軍事オタクを利用する。)
posted by 管理人 at 19:32| Comment(9) |  戦争・軍備 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
(5) に 後日記 を加筆しました。
 地震救助のためにヘリコプターが有効だが、現状では足りていない、という話。
Posted by 管理人 at 2008年06月16日 20:15
こちらの記事で興味を持ちはじめ、戦車について少し調べてみました。
主としてwikipediaを流し読みした程度で浅学ではありますが、
少し気になる点が生じてしまい、書き込ませていただきます。


 現実はどうか? 防衛省は「有用論」を取る。これに則って、日本では新しい戦車を開発しているという。
 ただし、そんなことをやっているのは、世界では日本だけ。米国を含めて、世界中のどの国もそんなことをやっていない。他国は従来の戦車をそのまま使い回すだけにして、新規開発のために莫大な金をかけたりしない。どうせ金をかけるなら、戦車なんかでなく、もっと有効な方面に金をかける。

 では、なぜ、日本だけは最新型の戦車を開発するのか? それはどうやら、「戦車産業を維持する」という目的のためらしい。つまり、軍事面での公共事業だ。「無駄な道路を建設して、土建業者を養う」という公共事業と同じ構図。  (^^);
 だから、金の無駄だとわかっていても、新しい戦車を開発する。その軍事的効果が大事なのではなく、その経済的利権が大事らしい。どうせ国民の金だから、自分たちの財布が痛むわけじゃないし。
( ※ この件、上記の朝日新聞による。)


上記の朝日新聞の記述のうち、新型戦車の開発や配備について今世紀よりのものをいくつか調べてみたのですが

中国   99式戦車を2001年より配備中
韓国   k2戦車を2011年より配備予定
ロシア  T-95戦車を2009年より配備予定
アメリカ MCSを2014年完了を目指し開発中

これを見ますと新型戦車の開発を行っているのは日本のみとする記述は
十分に正確ではないように感じられます。

管理人様は思うところがあり朝日新聞の至らぬ点を批判されていると伺いましたので、
お役に立ちましたら幸いです。
Posted by 通りすがり at 2008年07月16日 01:19

各国が新型戦車を開発していない、というのは、私の見解ではなくて、朝日の見解なのですが、念のためにネットで調べてみました。

中国   99式戦車 …… 2001年の中国製なら、1世代前の旧式。
韓国   k2戦車 …… 現世代と同程度かそれ以下。
ロシア  T-95戦車 …… まったく不明。「開発中」と断定できない。
アメリカ MCS …… 重戦車ではなくて、超軽量、かつ、多用途。
      たしかに開発しているが、戦車という概念を越えている。

以上の点から、「戦車」かつ「新世代」と言えるものをまさしく「開発中」と言えるのは、日本だけでしょう。他国は、「戦車」と言えないか、「新世代」と言えないか、「開発中」と言えない(ほとんど噂にすぎない)。

私としてはアメリカの方針を支持したいですね。

cf.
http://www.cyzo.com/2008/02/post_293.html
Posted by 管理人 at 2008年07月16日 19:59
最後に 【 追記 】 を加筆しました。
 タイムスタンプは 下記    ↓
Posted by 管理人 at 2008年07月19日 17:04
最後に 続報 を加筆しました。
 タイムスタンプは下記 ↓
Posted by 管理人 at 2008年08月11日 17:17
ロシア軍のT−95戦車について情報を検索中、こちらのブログに行き着きました。
内容については、興味深く読ませていただきました。

失礼ながら、こちらで述べておられる主張はいずれも十分な知識なしに述べられています。
「本項について反論したい人は、別のところで論議して欲しい」
とのことですが、細かい点についての反論を指すのであればその言葉に従いましょう。
しかし、私が反論したいのはこの記事を書くにあたっての貴方のスタンスそのものについてです。

まず、「戦車不要論」を引合いに出しておきながら参考資料とするものが専門書ではなく、新聞の朝刊のみである点。

どういうことか説明の必要はないはずです。他の記事についても読ませていただきましたが、資料として目立ったものが「朝日」の2文字ばかりでした。
記事を書くにあたり、複数の資料を照らし合わせて情報の裏付けを取ることは高校で教わったはずです。

第二に、ご自身の主張を展開するにあたり無理な説明が多すぎる点。

「一番簡単なのは、熱で殺すことだ。高熱のアスファルトのようなものをかぶせたり、ガソリンで蒸し焼きにしたりすれば、内部の人間は熱で数十分で死んでしまう。」

「そもそも市街地戦というものが、意味をもたない。市街地戦で敵を制圧するというのは、自軍が外国に出向いて侵略行為をする場合に限られる。しかし、そもそも、侵略行為など、するべきではない。やっても、負けるだけだからだ。
 イラクでもそうだ。アフガニスタンでもそうだ。結局は、莫大な死者を出して、負けてしまう。そんなことは、やるだけ無駄。
 相手国民の抵抗に遭っているときには、相手国民の全体を制圧しようとしても、無駄である。馬鹿げた侵略行為は、さっさとやめるべし」

少なくともこの部分は削除すべきだと思います。前者の説明では誰も納得しません。
後者においては、「戦車不要論」から話をずらしてしまっています。
「戦わずして勝つ」は究極の戦略論であり、戦術論ではありません。対等に論じるべきではありません。
「対案」もまた、真面目に考えてあの意見が出てくるとは思えません。

第三に、貴方が情報を都合よく歪曲していると考えられる点。

韓国   k2戦車 …… 現世代と同程度かそれ以下。
ロシア  T-95戦車 …… まったく不明。「開発中」と断定できない。

「念のためにネットで調べてみました」とのことですが、朝日以外で調べたのでしたらこの記述は明らかにおかしいといえます。
K2は韓国当局いわく「世界最強の戦車」とのことです。T−95については情報が錯綜していますが、2007年以降その開発状況が徐々に明らかになっています。
貴方の記述は情報を提供してくださった方に対し、無礼であると言わざるを得ません。

最後に、なぜ貴方がこのような記事を執筆したかです。
ところどころ「兵器オタクが」「軍事オタクが」といった、彼らに対し不快感を滲ませる記述がありますが、貴方はそういった人々にこの記事が読まれることを、果たしてどれだけ考えましたか。
貴方がこの記事を軍事や兵器に不得手な人だけに読ませたいのだとしても、貴方はこの記事を読む人を選べません。
私のような素人ならまだしも、専門家がこの記事を読むこともあり得ます。

インターネットという、読む人を選べない媒体に文章を載せる以上、誰に読まれても恥ずかしくない文章を書くべきだと思います。
また、「素人だから見逃して」という言い訳をするにしても、もう少し謙虚な姿勢が必要かと思われます。

長文、失礼いたしました。僭越ながら、意見させていただきました。
Posted by at 2008年09月01日 16:19
批判は承りました。
 しかしながら、「おまえの意見は気に食わない」という一点だけを長々と書いているだけで、結局は情報量ゼロの批判です。
 せめて何らかの情報を記してください。専門家による何らかの文献サイトなどがあるのなら、そのリンクを記してください。

 あとね。ネットには唯一の正しい説だけが許されるのではなくて、さまざまな異なる説が存在するのです。これはネット・リテラシーの初歩ですから、まずはそこから理解してください。

 あと、私に謙虚さが足りないのは重々承知しておりますが、ただし私は別に血税を無駄にしているわけじゃありません。むしろ「無駄にするな」と主張しているのです。
 血税を浪費する人の傲慢を放置して、それを指摘する人に「謙虚さが足りない」と文句を言うのでは、本末転倒だという気がしますが。。。。
Posted by 管理人 at 2008年09月01日 18:07
本項についてときどき、「これこれについて教えてくれ」という意見が寄せられるが、ネットで調べればすぐにわかることぐらい、いちいち質問しないでほしい。
Posted by 管理人 at 2008年09月05日 01:52
最近、軍事オタクからの愚劣なコメントが多すぎるので、コメントの受付を中止します。
 本項の趣旨に賛同できなければ、それはそれでいいので、いちいち反論しないでください。冒頭にも述べたとおり、賛否両論があるのですから、それはそれでいいのです。

 ※ なお、コメントや質問を受けて、本文内にいくつか加筆しました。最後のあたり。数カ所。
Posted by 管理人 at 2008年09月06日 20:24
  ※ コメントが掲載されるまで、時間がかかることがあります。

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