「水虫にはこの薬が効く」というネット情報があちこちにある。
そのたいていは嘘(不正確)なので、だまされてはいけない。 ──
一般に、薬について、「これはよく効く」という情報は、ほとんどが嘘である。なぜか? 仮に、よく効く薬があるとしたら、それは普及しているはずだし、あっという間に治ってしまう。ゆえに、困っている人はいない。だから、「これはよく効く」という情報は、必要ない。(たとえば、下痢止めや鎮痛剤なら、よく効く薬がいろいろあるから、それを飲めばいい。いちいち情報はいらない。)
「これはよく効く」という情報があるのは、困っている人が多いからだ。そして、困っている人が多いとしたら、実際には「これはよく効く」という情報は正しくないのだ。たいていは。
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その典型的な例が、水虫の薬だ。ネット上には、「これはよく効く」という水虫薬の情報がたくさんある。それを利用して、特定の薬を売りつけようとして宣伝するサイトもある。たとえば、次のサイト。
→ zakzak
そこで、こういう「だまして売る」サイトに引っかからないために、真実の情報を示す。
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まず、基本がある。「幹部を清潔にして乾燥させる」ということだ。これは必須だ。いつも汗だらけにしておくようでは、治癒は望めない。これは鉄則だろう。
ただし、それで簡単に治癒するかというと、そういうわけでもない。強力な薬が必要となる。
まず、そもそもの話、水虫というものは、非常に治りにくい。その理由は、薬がなかなか奥に届かないからだ。
これに対する対策は、次の二通り。
・ 浸透性の強い成分を含む薬を使う
・ 皮膚の角質層(垢成分のみ)を、ヒゲ剃り器などで削り取る。
(真皮を傷つけないこと。)( → 角質をゴシゴシ落とす方法 )
このどちらも、安全性の面では、ちょっと粗っぽい感じがある。
そこで、「とにかく殺菌力の強い薬を使う」というのが主流だ。
だが、それでも、治癒率は十分に高くないようだ。もちろん、「治りました」という人もたくさんいる。しかし、治らない人も、たくさんいるようだ。治癒率は 80%強ぐらいにすぎない、という報告がある。残りの 20%ぐらいは、治らないらしい。( → ネタ元 )
上記サイト(zakzak)の薬を買っても、うまく行かないことも多いようだ。
※ そもそも、上記zakzakは、記事形態の広告であろう。特定の成分と
特定の商品ばかりを宣伝しているからだ。現実には、何種類もある。
「塩酸ブテナフィン」「塩酸テルビナフィン」「塩酸ネチコナゾール」など。
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ただし、である。近年になって、非常に強力な薬が開発された。これが眼目。
その薬の名前は「ルリコナゾール」である。この名前で検索すれば、すぐにネット上の情報が得られる。
なお、この薬は、(薬局で)市販されていない。医者に処方してもらわないと、入手できないはずだ。
また、価格もかなり高めらしい。ただし、効果が倍なので、必要な期間は半分で済むらしい。というか、あっさり完治するのであれば、他の薬をダラダラと長期にわたって使うよりも、はるかに安価で済むだろう。最初にちょっと高めの金を払えば。
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以上が、必要な情報だ。
実際にどうすればいいかは、各人が自分で決めればいい。うまく行けば、簡単に治る。うまく行かなければ、いろいろと手立てが必要になる。
ともあれ、「これで間違いなし」というような、甘い口車や情報を信じてはいけない、ということが肝心だ。
( ※ それで金をもぎとろう、という業者が多すぎる。人の弱みに付け込むタイプ。だからこそ「だまされるな」と警告したいわけだ。いつもながら。)
【 参考情報 】
コストゼロで劇的に治る水虫治療法、というのもあるそうだ。さくらももこ が著書「もものかんづめ」で紹介している方法。
ネット上には、次の紹介がある。
→ Yahoo 知恵袋
※ お茶の出がらしを足の患部につける、という方法。
※ だけど、これで悪いとは言わないが、これで治るとは限らない。
あまり当てにしない(信じすぎない)ようにしよう。
【 追記 】
水虫に似ているが、水虫ではないタイプも、かなりあるという。(専門医の診断が必要。) また、水虫でも、なかなか治りにくいタイプ(奥の方にあるもの)では、根治するには、内服薬を長期的に服用する必要があるらしい。
→ zakzak その2
( ※ 要するに、専門医による治療が必要になる場合がある、ということ。薬局で薬を買えばそれで済む、というものではないらしい。……ま、薬を買ってすぐに治れば、それに越したことはないのだが。)
2008年06月09日
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