「オタクが女性と交際できないので困っている」
という話はよく聞く。それに対して、私は前に、対策を示したことがあった。しかし、この方針は、問題があるようだ。
実は、オタクというものは、そもそも結婚するべきではないようだ。オタクは、生涯、誰とも結婚できないでいるのが正しい。……それが新たな結論だ。
( ※ 本項で言う「オタク」とは、「重症のオタク」のこと。) ──
まず、「女性と交際・結婚できないので困っている」というオタクに対して、
「こうすれば大丈夫」
という方針を前に示したことがあった。下記の各所。
・ http://openblog.meblog.biz/article/76637.html ひきこもり対策
・ http://openblog.meblog.biz/article/23985.html 脱オタク
以上によって、オタクも何とか結婚できることが可能になるだろう。簡単にできるわけではないが、とにかく結婚できるようになる。その意味では、目的は達成されるようになる。
※ なお、「簡単に結婚したい」と思う人は、まず頭を変える必要がある。
世の中には「努力してできる方法(良い方法)」と「努力してもできない方法(悪い方法)」はある。
だが、「努力しないでもできる方法」というのは、タナボタである。そんなものは、バーチャルな世界にしかない。どうしてもそれを望むのであれば、空から金と女が降ってくるのを待ちなさい。
──
さて。たとえオタクが結婚できるようになるとしても、それで問題は解決するか? 「解決する」と私は思っていたが、これは根本的な間違いであった。
たしかに、オタクである男性の側は、問題が解決する。しかし、オタクと結婚する女性の側は、最悪の事態になる。その女性は、最悪の不幸な境遇になるからだ。オタクと結婚した女性は、地獄に堕ちるようなものだ。
これについて、具体的に報告した記事が、朝日新聞に掲載された。朝日もたまには、有益な記事を掲載するものだ。(朝日・朝刊・生活面 2007-12-05 )
趣旨は、次の通り。(物事を女性の側から見る。実話。)
──
妻と夫がいる。妻は夫がオタクだとは知らないまま結婚した。夫はふだんは、理論的で、話題も豊富で、しゃべりは面白いので、素敵な男性だと思っていた。そのまま結婚した。
だが、新婚旅行から帰って、変だなと思った。夫は自宅に戻ると、「ああ、家が消滅する」とうめいた。そのあと、パソコンの置かれた部屋に入った。何をしているのかと思ったら、ネットの仮想空間に建てた家をいじっている。
夫はいつも、そこでロールプレイングゲームをする。ウルティマオンライン、エバークエストなどだ。「1時間だけ」と夫は言うが、1時間では済まない。夫婦の会話もほとんど皆無。
妻はふだん、家庭のことを夫と相談したいのだが、夫は会話をしてくれないで、ネットの世界に閉じこもるばかり。夫は家事も子育ても何もしない。「フロ」「メシ」だけを妻に求めて、あとはずっとパソコンに向かいっぱなし。「ひきこもり」と同じ。
かくて妻は自分を「ネット未亡人」と称する。夫婦ですることがないので、妻もネットの世界でブログで書き込む。「私はネット未亡人です。夫はネトゲ依存症です」と。また、同病相憐れむで、「私もネット未亡人です」と語りあうサイトもあって、そこで語りあったりする。
妻が世間話で「近所の人が散歩していたよ」と話しかけると、夫はいきなり怒り出す。「ゲームをしているのを責めるのか!」と。「ちゃんと仕事をしているんだ。好きなことをして何が悪い!」と罵声をがなりたてる。よほど自分でも後ろめたいせいだろう。だが、急に怒り出すので、妻は怖くなって話しかけられなくなる。
あまりにも罵られて、妻の方は耐えきれなくなって、自分の手を刃物で傷つけていた。血まみれになり、数針縫った。精神科に行くと、「鬱病の寸前」と診断された。
──
この女性は、鬱病になる前であって、まだ鬱病にはなっていないし、自殺もしていない。その意味では、今のところは大丈夫だ。しかし、この女性も、いつかは自殺しかねない。
となると、オタクが女性と結婚するということは、オタクのせいで死んでしまう女性を増やすということだ。これじゃ、最悪ですね。
ときどき、「私の本業は医者です」というオタクもいるが、彼が救う人命と、彼が殺す人命は、どちらが多いだろうか? 外科医ならば人命を救うこともあるだろうが、皮膚科医ぐらいだと、「救った人命はゼロで、殺した人命が一つ」というふうになりかねない。
ま、医者はともかく、普通の人でも、人を殺しかねない。オタクであれば。また、彼が再婚したりすると、人を何人も殺しかねない。それも、「妻の自殺」という形だから、罪を問われずに。
このようなオタクが結婚するということは、社会悪である。オタクも生きていく権利はあるが、オタクが結婚する権利はない。なぜなら、オタクが妻を殺す権利はないからだ。
結論。
オタクは結婚しないのが正しい。結婚すれば社会に害悪をふりまく。オタクはそのまま絶滅して、おのれの遺伝子を減らすのが、彼のできる唯一の善行である。
とにかく、オタクは結婚してはならないのだ。「萌えオタク」みたいに、アニメキャラなどが好きであれば、アニメキャラと一生過ごせばいい。間違っても現実の女性と過ごそうなどと思ってはならない。オタクというものは、この世に存在するのが間違いなのだ。さっさと滅亡してしまうのが一番いい。
( ※ オタクがまともに生きることができる世界はあるか? ある。それは、バーチャルな世界である。一方、現実の世界には、オタクの居場所はないのだ。オタクが現実の世界に存在するというのは、そのこと自体が間違っているのだ。オタクはさっさと現実世界から消滅するべし。)
[ 付記 ]
以上の話は、あまりにも過激なので、憤激を買いそうだ。
だから、オタク向けに、以上の文章の正しい読み方を解説する。(オタクは、漫画を読むことはできても、文章をちゃんと読めないから、いちいち解説してあげるわけだ。小学生向けみたいに。)
以上の文章の意味は、
「オタクは死ね」
ということではない。
「オタクを直せ」
ということだ。
「おまえはオタクだからさっさと死んでしまえ」
ということではなく、
「オタクは死ぬ以外にないのだから、さっさとオタクをやめろ」
ということだ。つまり、
「更生しろ。社会復帰しろ。さもなくば生きていけない」
と述べているわけだ。
この解説は、当り前ですね?
「いちいち解説されなくても、そんなことはわかっている。言われるまでもない。蛇足の説明を書くな」
と思ったのであれば、あなたは正常です。
「本項でオタクの悪口を言う著者は、けしからん!」
と思ったのであれば、あなたは異常です。
──
本項は、あなたの「オタク度」をチェックするテストでした。
テストにパスしましたか? 引っかかったオタクは、注意しましょう。
[ 補足 ]
あまりにも救いがない感じなので、一つだけ、救いの言葉をあげます。
オタクが結婚できる方法は、一つだけあります。それは、オタク女性と結婚することです。コミケあたりでコスプレをしているような感じの女性。
そういう女性となら、夫婦でオタクごっこをして、うまくやれるでしょう。奥さんが萌えキャラの格好をしていれば、夫は奥さんの方を振り向くかも。で、夫婦でメイド喫茶ごっこをしたりする。
( ※ 索漠とする感じだが、ま、夫婦でSMごっこをするようなものだし、勝手にやってくれ、という感じ。ともあれ、間違っても、普通の人の世界にまぎれこんだりしないでくださいね。迷惑だから。)
( ※ オタクというのは、同性愛と同じようなものだ。夫婦で閉じこもっていて、社会に はみ出さない限りは、迷惑ではない。ただし、普通の人と普通の生活を送ろうとすると、とんでもないことになるが。)
──
【 解説 】
本項のまとめ。
要するに、オタクと非オタクが結婚した場合、次のいずれかになる。
・ 妻の命が消える。 (夫はオタクのまま)
・ 夫のオタクが直る。(妻の命は救われる。)
そのどちらかである。二者択一。
そのどちらもイヤだと思うのなら、夫は結婚するべきではないのだ。それが結論。
( ※ それというのも、本質的に言って、オタクと結婚とは、水と油だからだ。共存不可能。)
( ※ なお、夫のオタク度が半分ぐらいである場合には、程度も半分になる。妻は半分だけ死ぬとか、夫は半分だけオタクとして生きるとか、そんなものである。こういう夫婦は、けっこう多い。……半分だけの夫婦生活、みたいなものか。)
[ オマケ ]
とにかく、オタクからは抜け出すことが大事。
しかし、「自分はどうしてもオタクから抜け出せない」という人もいるでしょう。それはまあ、麻薬中毒と同じ。かわいそうですねえ。……どこかの更生施設で治してもらうといいんじゃないでしょうか? 精神病院でもいいけれど。
とにかく、「自分は異常だ」と自覚して、異常性を治そうという気構えを持つことが前提です。
では、「自分は異常だ」と気がつかなかったら? それはまあ、精神病の患者と同じなので、どうしようもありませんね。完全に発症した気違いに対して説得することは不可能。強制収容する以外、治す方法はありません。諦めてください。
【 参考 】
参考として、次の過去記事もある。
・ http://openblog.meblog.biz/article/7030.html 萌えの本質
・ http://openblog.meblog.biz/article/8634.html バーチャルな自己
・ http://openblog.meblog.biz/article/150860.html セカンドライフ
「泉の波立ち」にも、もっと古いオタク関連記事がある。( 2005年 )
→ 12月01日 ,12月11日 ,12月21日〜 ,12月31日。
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本ブログにも、関連項目がある。(本項執筆以後の分を含む。)
→ 因果関係と増幅
→ オタクと対人関係
→ 引きこもり対策
→ 《 オタク項目一覧 》
2007年12月05日
過去ログ
というネット人生相談。
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa2649198.html
本項目とかなり共通する話題なので、さらに詳しく知りたい人向け。
「オタクはたとえ告白されても、そのまま別れるのが、おたがいのため」
と答える人が多いようだ。オタクの恋愛経験者も含めて。
「おまえはそんなにオタクが嫌いなのか? オタクが憎いのか?」
いえいえ、そんなことはありません。会ったこともないオタクを嫌いになるはずがありません。
私が嫌いなのは、私の中のオタク性だ。 (^^);
私もちょっと、オタクっぽいところがある。いい年をして、漫画は大好きだし。村上隆のフィギュアもなかなか気に入っている。
で、私のオタク度は、たぶん 20%ぐらいだろう。世間には 0% の人もけっこういるから、私のオタク度は、真面目な人よりは高く、たぶん、世間標準ぐらいだろう。
で、これ以上オタク度が高まるのが、いやなんです。だから「オタクなんか駄目だよ」と自分に言い聞かせたいわけです。だから、しつこく、「オタクになっちゃ駄目だよ」と書くわけだ。
本項を読んでいるあなただって、そうでしょう?
「なるほど、オタクになっちゃ駄目な」
と思う人が大部分でしょう。共感するわけですね。そういう人が、本サイトの読者には多いはずだ。
一方、それ以外に、次の人々もいる。
・ 「オタク? 何のことですか? わかりません」
・ 「おれはオタクだ! オタクで何が悪い!」
ま、そういう人は、本サイトの読者には、向いていません。どこかよそへ行った方が良さそうです。
なるほど、バランスを保つためにオタク批判(?)を書いているわけですね。
私もオタク度は人よりたぶんにあるので、偏り過ぎないように気をつけたいですね。
それは、本文中でも述べたように、「オタク同士で結婚する」ことだ。
(1) オタクと非オタクで結婚した場合
…… この場合は、うまく行かない。たとえ離婚しなくても、家庭内離婚のような状態になる。夫は常に後ろめたいし、妻は常に夫に対して不満である。
比喩的に言うと、「猫の死体収集癖」をもつ夫に対して、妻が気持ち悪がっている状態。それに対して夫は「合法的だ」と言い張っている。
解決不可能。
(2) オタク同士で結婚した場合
…… この場合は、うまく行く。「夫婦で共通の趣味をもつ」という形になる。夫がフィギュアを買うと、妻は批判するのではなく、「素敵なフィギュアねえ」と喜んでくれる。そして話がはずむ。すると夫は、「何て私は幸せなんだ」と幸福感にひたる。
比喩的に言うと、オタク・クラブにいる唯一のマドンナと結婚した状態。相手は、同じ話題をもつ友人であり、かつ、異性である。望ましい最高の状態。
──
では、オタク同士で結婚するには?
「類は友を呼ぶ」
という格言に従うべし。つまり、オタククラブに入ればいい。なければ、自分でつくる。
そして、このあとが大事だが、そこに、オタクの女性を誘う。コミケの女性をクラブに誘ったりする。学生ならば女子校や女子大のオタククラブと合同の会合を開く。
とにかく、群れるべし。「類は友を呼ぶ」という格言に従うべし。複数のオタク女性を知るようになれば、そのなかで何とか付き合える女性も見つかるだろう。
うまく付き合えたら、そのあとは、天国が待っています。素晴らしい夢のような状態。
(非オタクから見れば、ヤクチュウの連中がラリっている状態だが。 (^^); )
文中の「オタク」という文言を「人付き合いのできない重度のオタク」と読み替えてください。
こういうオタクの間でもつまはじきにされそうな人物と、そこいらにいる普通のオタクを同じように書くから批判を受けるんですってば。
(決して「オタクの悪口を書く」からではない、と私は思います)
朝日の記事にあった夫婦の不幸は、(何年付き合ってどちらからプロポーズしたか知りませんが)
旦那が結婚する前に自分をさらけ出さなかったことです。
「ふだんは、理論的で、話題も豊富で、しゃべりは面白い」とのことなので、さぞかし擬態が上手かったんでしょう。
普段のお付き合いはそれでいいとしても、いざ結婚ということになったら、普通は(オタクでなくても)自分自身を分かってもらうものでしょうに。
別に「自分はオタクです」と言葉で告白する必要はない。自分のやっているゲームに誘ったりするだけで良かったのに。
それで彼女が拒否反応を示せば、別れるなり、ゲームと縁を切るなり、なんらかの対処ができてお互いが幸せになれたのに。
(普通のオタクならゲームの時間を削って、彼女との時間を作る。当たり前。それができない重度のゲーム狂は2択になる。後者は旦那の方が不幸かも、耐え切れなくなって結局別れる羽目になりそう。)
(なお、彼女の方もゲームにはまれば、それはそれで丸く収まる(南堂さんのおっしゃる通り))
ま、「それ(自分をさらけ出すこと)ができないのがオタクだ」と言っちゃうのならそこでおしまいですけど。
なお、この記事の中の「ゲーム」という言葉を「酒」「ギャンブル」「女遊び」
などに変えると、昔からある大して珍しくもない話になります。
つまりオタクかどうかというよりは、相手のことを思いやれるかどうかということ。
相手のことを思いやれないオタクは結婚すべからず(アニメキャラと結婚しろ)。
相手のことを思いやれない飲んだくれは結婚すべからず(酒瓶を抱いて寝てろ)。
結婚相手のことを思いやれない人は『結婚すれば社会に害悪をふりま』きます。
最後に、朝日の記事の奥さんが離婚するなり、浮気するなり、他に趣味を持って没頭するなり、人としての幸せを取り戻せるように切に願います。
私は一人もいませんが。
友達のいない孤独な男性が急に結婚したらどうなるか・・・
その例がネット相談所に見つけられます。
その多くは「友達が少ない夫」に対して社会常識の欠如
を批判するものです。
悲惨なのは「友達が皆無な夫」が「家庭生活・結婚の手
続き」のストレスに対して
夫が妻や家庭に対してストレスを発散してしまう例です。
今まで自分の中で処理するしかなかったストレスを、
「妻や家庭」という新しい捌け口を手に入れた後、
どうなるか。悲しいですが人は弱い存在です。オタクに限らず。
オタクの場合、相手も引っ込み思案だから、こちらから接近すれば、相手が拒むことはなさそうです。少なくともネット上で仲良くしたあとならば。
Twitter で、「住所・年齢・職業」を記しておくと、それを見た男性または女性から、アプローチがありそうです。
それで結婚に至った例もある。それがいいのか悪いのかは、わからないけど。
ま、悪い結婚でも、良い独身よりは、マシかも。
http://guideline.livedoor.biz/archives/50956198.html