2007年11月14日

◆ 省エネと太陽熱

 省エネ技術がいろいろとあるが、これと太陽熱利用の話を関連させて述べる。ついでに一つ、新たな提案もする。 ──

 省エネ技術にはいろいろある、という記事があった。(ちょっと古いが、朝日・朝刊 2007-11-04 )
 家庭の最大の熱利用は、給湯である。主として、風呂ですね。朝シャンというのもあるが。で、そこで省エネすると効果的だ。では、どうやって? 給油にも、いろいろあるので、比較しよう。

 普通は、ガス利用だ。これは標準。話の基準。
 オール電化による電気の給湯だと、熱効率が40%だ。これは、ガスの80%よりは大幅に劣るので、省エネの逆である。逆効果。
 そこで、記事では次のような新技術が紹介されている。

 (1) エコジョーズ
 「エコジョーズ」というものがある。ガスの効率向上。
 原理は、排熱をふたたび利用すること。排気の200度という低温源があるが、これを利用する。二次排気の温度を50度まで下げて、その分、効率を高める。最終的な熱効率は96%になる。すごいですね。
 http://www.tohogas.co.jp/living/home/pair/07.html

 (2) エコキュート
 「エコキュート」というものがある。原理は、電気を使うが、単なる電気式ではなくて、ヒートポンプ式にする。エアコン暖房と同じですね。つまり、エアコン冷房とは原理が同じで、方向が逆。熱効率は80%にまで高まる。
http://www.chuden.co.jp/electrify/ecocute/index.html

 自慢しているが、良くなっても現行のガス給湯器と同程度。しかも、「外気温が高いこと」という前提がある。夏はいいが、冬になると、熱効率が大幅に低下する。
 また、外気を冷やすのは、夏にはありがたいが、冬には傍迷惑だ。冷気は停滞するので、冬季には日本中がどんどん寒くなる。いやですねえ。
 あんまり、お勧めできない。

 (3) 太陽熱温水器
 屋根の上にあるやつ。これは新技術ではなくて、旧技術。値段が高いのと、悪徳業者が多いせいで、最近ではすたれているようだ。とはいえ、古い住宅街などを見ると、屋根にこいつが乗っかっているのを、ときどき散見する。

 (4) 太陽熱吸収のゴム袋
 ゴム袋せいの湯たんぽを巨大にしたようなものを使う。色は黒色。
 そこに水を入れて、戸外にぶら下げておくと、夏ならば太陽熱で、お湯が温まる。コストは非常に低く、それでいて、そこそこ効果がある。
 ということで、かつて紹介されているのを見たことがあるが、ちょっと、途上国っぽい。コストは最小だが、手間暇がかかる。
 ま、田舎の老人夫婦には役立ちそうだ。どうせ暇だし。
 あんまりまともなアイデアとは思えないだろうが、次のアイデアのヒントにはなる。

 (5) 太陽熱吸収の給湯機
 私の提案。(4) を近代化する。自動処理といってもいい。
 基本は、ガス式の給湯器、または、コジェネ式の給湯器である。ただしそれに、太陽熱温水器(または巨大なゴム袋みたいなもの……のかわりのパイプ)を組み合わせる。
 つまり、給湯器の外壁に、水循環システムのパイプをめぐらせて、それで水温を予熱する。こいつを、大型冷蔵庫みたいな箱形にして、日の当たる場所に置く。で、太陽熱で予熱したあとで、ガスまたは電気で高温にまで熱する。

 ま、大きな庭のある郊外や田舎の家庭でしか使えないが、熱効率は高まる。また、一体型だからコストもあまり増えない。……これはこれで、一案だと思う。
( ※ 太陽熱温水器は、それ単体で設置すると、工事費も含めて大幅なコストがかかる。だが、本案なら、工事費はいっしょだから、コストの問題は減じる。)



 【 関連サイト 】

 → 訪問販売の苦情が殺到
 → 自作の太陽熱温水器
 → ペットボトル利用の太陽熱温水器 (自作のヒントになるが購入も可能。)
posted by 管理人 at 21:19| Comment(3) |  太陽光発電・風力 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「エコキュートは効率が良くない」
 という趣旨の記事が出た。以下、一部引用。
 ──
 エコキュートは空気をポンプで圧縮すると生じる熱で湯を沸かすシステム。電気はポンプを動かすために使われる。
 国土交通省所管の公益法人「建築環境・省エネルギー機構」が、複数社の製品で実験した結果、工場出荷時の設定のままでは、宣伝ほどの省エネ効果が得られず、ガス湯沸かし器と大差ない機種もあることが判明した。
 http://www.asahi.com/eco/TKY200812250293.html
 ──
 「詐欺だ」とは書いていないが、詐欺同然ですね。
 
 ※ 私としては、もともとお勧めしていない。本文参照。
 ※ 「省エネモード」では、効率が高いように見えるが、どっちみち、初期投資をまかなうことはできまい。おまけに、結構場所を食う。土地代まで考えたら、とても割に合わない。
 ※ 有益なのは、「深夜電力を使うこと」だが、それが「省エネモード」なのだろう。その場合、「深夜電力で過熱して、翌日の夜に風呂に使う」となるので、かなり熱が逃げて、無駄になりそうだ。
Posted by 管理人 at 2008年12月26日 09:26
こんにちは
太陽熱吸収のゴム袋をご存じの方がいるなんて
嬉しいです
何十年も前実家で使っていました
真夏は挿し水をしないと熱いぐらい 冬も少し沸かせば十分でした
最近の節約志向で あれば使いたいと思い捜しています
作っているメーカーさんがわかれば教えてください(*^_^*)
Posted by 津村真由美 at 2011年06月30日 13:34
ゴム袋はもう売ってないみたいですね。もし売っていても、自分でお湯をどこかにもっていく手間がかかるので、使いにくい。

 黒いタンクとゴムホースで、自作するのが一番いい。タンクの下部に蛇口をつければいい。大手の日曜大工店などで部品は見つかるはずです。
 水漏れ防止には、「靴底補修剤」というのを使うと便利。これがあると、家庭のあらゆる場所で、水漏れ防止に使える……といっても、使う場合は稀だが。
Posted by 管理人 at 2011年06月30日 23:52
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