2007年05月16日

◆ 重力波と重力衝撃波


 いわゆる「重力波」には、次の二通りがある。
  ・ 重力衝撃波 (超新星の爆発などで観測されるもの)
  ・ 量子論的な重力波 (重力という力を伝えるもの)
  → 「力とは何か」の解説 (「重力波」の箇所)
 ──

 両者は区別されるべきだが、現実には混同されがちだ。次のように。
 「重力衝撃波が観測されれば、重力波が存在することになるので、重力を量子論的に扱う超大統一理論が肯定されるだろう」

 違う。両者は異なるものなのだから、Aが観測されたからといって、Bが肯定されるわけではない。両者は全然別の事柄だ。

 ──

 では、正しくは? 超球理論の立場からは、次のようになる。

  ・ 重力衝撃波 (超新星の爆発などで観測されるもの)
    …… 肯定される。
  ・ 量子論的な重力波 (重力という力を伝えるもの)
    …… 否定される。

 前者は、相対論でも超球理論でも肯定される。空間の粗密波である。
 後者は、量子論(場の量子論)で推定される。力を媒介する波であり、「粒子の交換」という形で力をもたらすものであるはずだ。しかしこれは、超球理論でも否定される。

 特に、次のことが言える。
 「重力衝撃波」としての形の「重力波」は、検出可能だ。ただし、このような「重力波」が検出されたからといって、「重力波が力をもたらす」とは言えないし、「超大統一理論の証拠が見つかった」とも言えない。その証拠に、たとえ重力波が検出されたとしても、重力波の検出を受けた物体には、力が(実質的に)作用しないはずだ。つまり、重力波の影響を受けた物体は、重力の影響で引っ張られることはない。
 たとえば、超新星の爆発による重力衝撃波を観測したとしよう。そのとき、地球が超新星の方に(重力で)引っ張られる、ということはない。地球は重力衝撃波を受けて、わずかに振動するだけである。
 詳しくは、上述の文書を参照。
posted by 管理人 at 19:19| Comment(4) | 物理・天文 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
米カリフォルニア工科大などのチームが
宇宙誕生直後の重力波の痕跡の観測に成功しましたが
氏はどの様にお考えですか?
Posted by 虫宇日 at 2014年03月19日 17:38
Posted by 管理人 at 2014年03月19日 17:55
重力波の痕跡の観測が宇宙誕生直後ということですから、佐藤勝彦名誉教授の唱える宇宙誕生初期のインフレーション論をさらに補強するものになりました。この数年で、ノーベル賞を受賞されることになると思います。自然界に存在する4つの力を大統一的に説明できるからです。
佐藤先生のインフレーション理論は、あの素粒子学者、益川博士よりヒントをもらったそうです。
Posted by 素人の素人ですが at 2014年03月19日 20:36
>自然界に存在する4つの力を大統一的に説明できるからです。
大統一的は誤り-->超大統一論に変更。
宇宙の誕生初期の高エネルギー状態では、
4つの力(重力、強い力、電弱力(電磁気力、弱い力))が一致していたが、エネルギーが下がるにつれ、
真空の相転移が起こり、重力が誕生し、
次の相転移で色の力(強い力・・・核力)が誕生し、
次の相転移により、電磁気力と弱い力が誕生した。
ここに相転移とは、物質が、温度や圧力によりその姿を変えるような例えが使われる(水蒸気、水、氷)
Posted by 素人の素人 at 2014年03月19日 22:05
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

  ※ コメントが掲載されるまで、時間がかかることがあります。

過去ログ