これは、世の中の馬鹿者の話ではない。理系の学者もまた同様である。
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【 たとえ話 】
ある男は、階段を1段上ると、1ランク上がった。「小成功!」と喜んだ。(1段目)
彼は、階段をまた1段上ると、また1ランク上がった。「中成功!」と喜んだ。(2段目)
彼は、階段をさらに1段上ると、さらに1ランク上がった。「大成功!」と喜んだ。(3段目)
彼は調子に乗って、さらにもう1ランク上がろうと狙った。足を踏み出して、もう1段上がろうとした。……では、その結果は? 彼はうまく成功しただろうか?
( ※ 教訓。人は過去の成功体験にとらわれる。老人ほど、そうである。)
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【 たとえ話 】
三匹の動物がいた。ブー、フー、ウー、という名前の三匹だ。もう一匹、ウルフという名前の悪い動物がいた。……そういう童話を読んだ人は、こう考えた。
「『ブーは子豚だから、フーとウーも子豚だろう』と予想したら、その予想は正しかった。大成功。ゆえに、『ウルフも子豚だ』と予想していいはずだ。この予想はきっと当たっているだろう」
そう考えた人の名前は「量子力学者」である。
彼は、「あわせて四匹をまとめて、仲良く一つの小屋に入れよう」と決めた。しかし、入れたときには四匹だったが、翌日に見ると、なぜか、一匹しかいなかった。
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さらに詳しい話は
→ 「力とは何か」の解説 (「重力波」の箇所)
( ※ 弱い相互作用・強い相互作用・電磁気力という三つで成功したことが、四番目の重力にも当てはまる、と思ったら大間違いだ、ということ。)
【 余談 】
オマケでもう少し、述べておく。
普通の人は、こう思う。「二度あることは三度ある」と。
この応用として、「三度あることは四度ある」と書き換えると、上記の話になる。……人間の愚かさの表れ、とも言える。
さて。こういう人間の愚かさを利用することで、うまく金儲けをすることが可能だ。
ギャンブルでは、当たることもあり、当たらないこともある。当たれば儲かり、当たらなければ損する。
では、二度当たった人は、どう思うか? 「二度当たったから、三度目も当たるだろう」と思う。それでまた当たったら、「三度当たったから、四度目も当たるだろう」と思う。……こうして、どんどん続ける(しかも賭金を増やしていく)。
では、その結果は? 永遠に当たり続けることはないから、いつかははずれる。はずれたときの賭金は大きくなっている(場合によっては持ち金すべてを賭ける)。ゆえに、最後に、大損する。スッカラカンになるかもしれない。
つまり、こう結論できる。
「二度あることは三度ある」と思うと、大損する。
これを逆の立場から言えば、こう結論できる。
「二度あることは三度ある」と思う愚か者どもをカモにすることで、ギャンブルの親は大儲けできる。
これがつまり、ギャンブルの必勝法だ。ギャンブルで大儲けするコツは、自分では賭けずに、他人に賭けさせて、自分は親になることだ。
この儲け方は、正真正銘の真実だ。それが証拠に、ギャンブルのホテルの持主は、いずれもボロ儲けしている。酒と女とバクチを提供しながら、寄せ集まるカモたちから大金をふんだくって、大儲けだ。彼らにとっては、寄せ集まるカモたちが、それこそ(金をじゃらじゃら吐き出す)スロットルマシーンのように見えるだろう。
