2007年04月15日
◆ アンケート・リーダー
アンケートの調査票を自動分析する装置を開発するといい。具体的に言えば、ただのソフトである。 ──
医学の疫学調査や、企業のマーケッティング調査では、調査票を分析する必要がある。これを機械で自動処理すると、大幅にコストダウンが可能になる。では、どうするといいか?
案を二つ述べる。
(1) マークシート
共通一次テストなどのマークシートを転用する。どうせ1月ごろを除いては、機械が無駄に休んでいるのだから、これを転用することで、機械処理が可能になる。
ただし、難点もある。次の操作がやりにくいことだ。
・ 本文を読む
・ マークシートを塗りつぶす
両方の対応が面倒だ。間違ったところに記入する、ということも頻発しそうだ。
入試ならば、間違えても不利益は本人に来るだけだ。しかし、アンケートの場合は、間違えても本人には不利益は来ない。むしろ、手抜きができるから、利益が来る。一方、調査する側にとっては、「信頼性がなくなる」という不利益が来る。
というわけで、調査の信頼性を落とすので、この方式はお勧めできない。(ただし、コストは最小である。やる側のコストだけを見れば、これが最も低コストだ。……得られた結果は、信頼性がなくなるので、「低品質・低コスト」の見本。)
(2) スキャナによる読み取り
スキャナによる読み取りというのも考えられる。これがお勧め。
・ 用紙は普通の用紙(B5やA4など)を使う。
・ そこに印字して、任意の箇所で、欄を塗りつぶしてもらう。
または、「 」 欄に 「 ○ 」を記入してもらう。
または、「1」などの数字を記入してもらう。
・ それをスキャナで読み取る。
・ 紙めくりは、スキャナに付属のオートフィーダー(自動給紙装置)を使う。
つまり、「オートフィーダー付きのスキャナ」を使って、パソコン内の付属の読み取りソフトによって解析するわけだ。
では、そのためには、どうすればいいか? 専用のソフトを開発すればいい。
専用ソフトの仕様は、次の二通りがある。
(a) 低機能タイプ
文書の文字を、赤または青で印刷する。そこに黒字で回答を記入してもらう。
そのあと、カラー・スキャナで読み取る。
そのあと、赤または青の箇所をすべて消す。
すると、残りの黒の部分だけが読み取れるので、ここをソフトで解析する。
(b) 高機能タイプ
文書の文字を、普通にすべて黒い文字で印刷する。邪魔な箇所を消去する(または有用な箇所だけを取り出す)には、パソコン上のソフトで範囲を指定することで、なされる。
たとえば、 田 の字状に文書を四分割して、そのうちの右下の部分の □ だけを読み取るように、ソフトで範囲を指定する、というふうに。(他の三箇所には、文字が書いてあるが、無視される。)
──
このソフトは、既存のスキャナ読み取りソフトをちょっといじるだけで、簡単に作成できる。既存のスキャナ読み取りソフトを開発済みの会社ならば、容易に開発できるだろう。
で、売るときには、かなり高額にするといい。たとえば、百万円ぐらい。たとえ 百万円払っても、コストダウン(人件費削減)の効果は、数百万円から数千万円になるから、客は喜んで買うはずだ。
このソフトは、一般の人向けではなくて、企業の業務向け。高い価格で少数を販売すればよい。かなりボロい商売ができそうだ。
なお、私が疫学調査をする医者だったら、たとえ千万円でも買うかもね。(いや、その金で、自分でソフトを開発するかも。 (^^); )
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