2007年03月31日
◆ 正字の普及
JIS2004 に対応すると標榜して、略字から正字に直したフォント(MS明朝・MSゴシック)をマイクロソフトが公開している。(前出)
これは3月末ごろから、 Windows Update にともなって、半強制的に(※注1)インストールされるようになった。 ──
この正字のフォントは、Vista にはもともと入っているが、XP ではいちいちインストールする必要があった。そこで、「インストールするか否か」という選択を各人は迫られた。(知らない人は別だが。)
ところが、3月末ごろから、 Windows Update にともなって、これが半強制的に(※注1)インストールされるようになった。「Windows Update 2004」のような語でブログを検索すると、複数の報告が見られる。
とすると、基本的に、この正字フォントは大部分のユーザーに普及することになる。
例外は四つ。
・ いちいち手動でアンインストールしている人
・ Windows Update をやらない人
・ WindowsXP よりも古い OS を使っている人
・ Windows 以外( Mac , Linux など・だけ)を使っている人
全部合わせても、せいぜい 10%程度だろう。それも、時間がたつにつれて、どんどん減少する。近い将来に 5%程度に減るだろう。
そもそも、 Windows Update をやるたびに、毎度毎度、正字フォントをアンインストールするなんて、馬鹿らしくて、やっていられないはずだ。
というわけで、「無駄な抵抗をしない方がいい」とお勧めします。素直に Windows Update をやって、正字フォントをインストールすれば、それでよろしい。
世の中が正字フォントに統一されれば、それはそれで、別に問題ない。移行期間は二年ぐらいかかるかと思ったが、Windows Update を使うなら、移行期間は急激に短くなる。
[ 付記 ]
「顧客が略字フォントを使うので困った」という話も、たぶん、聞かれなくなるだろう。顧客もみんな正字フォントを使うようになるからだ。みんなが正字フォントを使うときに、我を張って略字フォントに固執する人は、ほとんどいなくなるはずだ。
「みんなやっていますよ」
と言えば、それで片付くはず。
「青信号 みんなで渡れば 怖くない」
せっかくの青信号なのに、ビクビクして、なかなか渡ろうとしない連中がいる。そういう人には「みんな渡っていますよ」と教えれば、それで済む。9割の人が青信号を渡っているのをみれば、「自分だけ現状に留まっているのは時代に遅れるな」と勘づくはずだ。
【 追記 】
参考となる過去記事。
「正字フォントを使うべきか?」
http://openblog.meblog.biz/article/59209.html
「新フォントと SP1」
http://openblog.meblog.biz/article/58423.html
【 注1 】
「半強制的に(※注1)」という件について。
最初に書いたときは情報が少なくてわからなかったのだが、実は「強制的」ということはなく、「ユーザーが自分で選択する」という手続きが必要らしい。
ただし、「これをやるといい」という一覧のなかに、「正字フォントのインストール」も含まれているため、他の項目を選ぶのといっしょに、ついでにしらずしらず選択してしまうらしい。(たいていの人は一つ一つ項目をチェックしないので。)
ま、どっちみち、普通の人にとっては「自動的に選択してしまう」というような感じになっているので、「半強制的」ふうである。
ブログを検索してみると、「いつのまにかインストールされていた」という文句がけっこう見られる。
文句のタイプは二通り。
(1) 字形が変わったのが気に食わない。特に半角が幅広になったのが。
(2) 小さなポイントで半角の「2」が歪むのが気に食わない。
(3) 特殊な場合にエラーが起こることがある。プリンタドライバーなど。
これらの理由で、アンインストールする人も多い。ただし、「自分で選択してインストールした」と気づいていない人も多いようだ。
過去ログ
3月末の時点でどうだったかは知らないのですが、4月5日の時点では、「強制的」ということはないようです。ユーザが選択してはじめてインストールされます。自動更新の対象にもなっていません。
注1 を加筆しました。
http://sufill.blog99.fc2.com/blog-entry-14.html
http://d.hatena.ne.jp/ginpei/20070428/1177771045
※ トラブル解決法は、上記の2番目のページで。
http://openblog.meblog.biz/article/68373.html
つまり、UTF-8 のHTMLファイルを読むと、IE6 で変なことが起こる。
これは IE6 のバグだと思う。ただのフォントが変なことをするはずがないですよね。
(ただし、フォントの名前の付け方で、内部的にどこかでちょっとだけ変な名前の付け方をしているのかもしれないが。たとえば、バイナリコードが入っている、というふうな。……憶測。)