2007年03月28日
◆ 半角カタカナ
「半角カタカナは使うべきではない」という見解があり、これはかなり広く出回った。とはいえ現実には、いまだにけっこう使われている。この問題を考える。 ──
「半角カタカナは使うべきではない」という見解があり、その主張はもっともであると思える。私としても、別に、異を立てない。(私自身が特にそう主張することはないが、「ふむふむ」と頷く。「ハイハイ」とは言わないが。)
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では、現状は?
半角カタカナは、特にケータイ用のサイトには使われており、けっこうネットで引っかかる。私はレストランの情報をネットで調べたのだが、するとケータイ用(iモード用)のサイトしかない、というレストランが結構ある。
ま、それだって、普通のパソコンから見られるのだが、半角カタカナが多用されているので、ちょっと「ぎょっ」とする。
また、2ちゃんねるでも多用されているようだ。
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こうして見ると、「半角カタカナは使うべきではない」という見解は、もう諦めた方が良さそうだ。「半角カタカナ以外にする」つまり「全角文字に統一する」という見解は、もっともなのだが、現実には半角カタカナを多用する人々が多い。となると、共存を認めるしかあるまい。
一般に、文字コードであれ何であれ、「統一したい」という要求は、技術者には強い。とはいえ、現実には、なかなか統一が難しい。技術者が「こうしろ」と要求したところで、ユーザーが技術者の言うことを聞いてくれる訳じゃない。
たとえば、自動車で省エネのために、「マニュアル変速機に統一せよ」と誰かが主張したって、自動変速機に慣れている大多数の人たちは、絶対に実行しないはずだ。技術者の理念通りになるわけじゃない。
さまざまな文字コード(エンコード)が混在している状況は、確かに好ましくないのだが、ある程度は、技術的に差異を吸収可能だ。となると、混在を認めて、技術者の側で対応するしかないだろう。社会の需要が過大であればあるほど、技術者に対する需要も増えて、仕事や職ができるのだから、技術者としても文句は言えまい。
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ただし。技術者がサボっていても済む、という方法が一つだけある。
それは、南堂私案だ。こいつはシフトJISそのままだから、技術者がやることは何もない。マイクロソフトなどのOSだけは、拡張JISに対応するように対処する必要があるが、アプリの段階では、特に何もなす必要はない。何もしないまま、ほとんどの漢字や記号を使えるようになる。(ただし、外国語を除く。ハングルやアラビア文字まで使えるわけではありません。当り前。)
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ま、ともあれ、文字コードには、問題とすべき点がいろいろとある。
ただ、文字コードの分野では、他の分野とはかなり異なる点がある。それは、「関係者がやたらと頭が熱くなりやすい」という点だ。冷静に議論する人は少ない。すぐにカッとなって怒って悪口をぶちまける人が多い。
どうしてでしょうねえ。 (次項の[ 付記 ]を参照。)
過去ログ
濁点とか半濁点を別マスで書いたりするのもその名残じゃないですかね。(全角カナだと別マスにする必要はないですから)