別の項目にある 文字使用の指針1,文字使用の指針2,文字使用の指針3 のまとめ。
( ※ 本項は、話の順序の都合で上記の日付になっているが、
実際にこのブログで公開したのは 2007-04-01 である。) ──
(I) 文字使用の指針1 のまとめ。
(1) MSゴシック・MS明朝で字形変更された 122字
逢 芦 飴 溢 茨 鰯 淫 迂 厩 噂 餌 襖 迦 牙 恢
晦 葛 鞄 翰 翫 徽 祇 汲 笈 卿 饗 僅 櫛 屑 祁
倦 捲 諺 巷 鵠 甑 榊 薩 鯖 錆 杓 灼 酋 薯 藷
哨 鞘 蝕 逗 摺 撰 煎 煽 穿 箭 詮 噌 遡 揃 遜
腿 蛸 辿 樽 歎 註 瀦 捗 槌 鎚 辻 鄭 擢 溺 堵
屠 賭 瀞 遁 謎 灘 楢 禰 這 秤 箸 叛 樋 逼 謬
豹 廟 瀕 蔽 瞥 蔑 篇 庖 蓬 鱒 迄 儲 餅 籾 鑓
愈 猷 漣 煉 簾 榔 冤 喩 嘲 囀 扁 疼 筵 篝 訝 騙 鴉
(2) MSゴシック・MS明朝で字形変更されなかった 46字(JIS2004では変更)
廻 蟹 釜 灸 喰 粂 隙 牽 鍵 梗 膏 叉 鮫 餐 楯
杖 訊 挺 兎 牌 駁 挽 誹 稗 斧 娩 鞭 爺 叟 咬
徘 棘 橙 狡 甕 甦 祟 竈 腱 艘 芒 虔 蜃 蠅 靄 靱
(3) unicode に正字のある簡易慣用字・俗字 3字 + 1字
痩 屏 并 (叱)
( ※ unicode の正字は → 変換表 )
(4) unicode に正字のあるJIS略字 29字 +6字
唖 焔 鴎 噛 侠 躯 鹸 麹 屡 繍 蒋 醤 蝉 掻 騨
箪 掴 填 顛 祷 涜 嚢 溌 醗 頬 麺 莱 蝋 攅
倶 剥 呑 嘘 妍 繋
( ※ unicode の正字は → 変換表 )
(5) 別にある正字(JIS90)に置換するべき略字 21字
鯵 鴬 蛎 竃 潅 諌 頚 砿 蕊 靭 賎
壷 砺 梼 涛 迩 蝿 桧 侭 薮 篭
※ その正字(JIS90)は次の通り。
鰺 鶯 蠣 竈 灌 諫 頸 礦 蘂 靱 賤
壺 礪 檮 濤 邇 蠅 檜 儘 藪 籠
(6) 別にある正字(JIS90)に置換してもよい簡易慣用字 5字
撹 頴 曽 弯 桝
※ その正字(JIS90)は次の通り。
攪 穎 曾 彎 枡
(7) JIS改正で漏れた略字31字(23字+8字)
廠 鱈 唳 堋 捩 梛 湮 甄 硼 箙 粐 綛
綮 綟 芍 荵 蟒 褊 諞 譁 邉 扈 鮗
曾 欝 凋 菟 塘 兔 寃 訛
( ※ 字形の画像は → 字形の変更の漏れ の (B) )
※ 上記の各項について詳しい説明は 文字使用の指針1 のうちの該当箇所を参照。)
(II)文字使用の指針2のまとめ。
文字コードの使用には、大きく分けて、二通りある。
・ シフトJIS (EUC-JP なども同様。)
・ unicode (UTF-8,UTF-16LE,UTF-16BE)
どちらにするかは、一長一短である。長所だけを書くと、次の通り。
・ シフトJIS …… 過去との互換性で有利。多くのアプリで使える。
・ unicode …… 多様な文字を使える。難読漢字や外国語文字も。
一方の長所は、他方の短所となる。ともあれ、一長一短。
従って、どちらを優先するかで、各人が自分に適したものを選べばよい。
では、どう選ぶか? 次のようにするといい。
・ 上級者 …… シフトJISと unicode の使い分け。
・ 初級者 …… unicode だけ使う。
上級者の場合は、使い分けをすることで、常に適する方を選べる。
初級者の場合は、 unicode だけを使う。(特に UTF-8 をメインにする。)
そうすると、 unicode を使えない環境では、一部の文字が消失する。
(例。このブログ。また、 unicode 非対応のメール・ソフト。)
そういう問題があり、トラブルが発生する危険がある。とはいえ、
これは、主として他人が困るだけであり、自分は困らないことが多い。
で、初心者ならば、「他人に多少のトラブルを起こして迷惑をかけても、
自分さえいろいろと文字を使えればいい」という方針のもとで、 unicode
に統一してもいいだろう。(トラブルの解決は他人に任せる。)
※ これは「オレさえよければいい」というエゴイズムのことである。
推奨してはいない。素人ならば傍若無人も仕方ない、ということ。
(詳しくは → シフトJIS と unicode )
(III)文字使用の指針3 のまとめ。
字形を変更された 122字については、混乱を避けるため、次のように認識するべきだ。
「これらの略字と正字は、パソコンでは同じ文字だと見なされる」
たとえば、「辻」という字は、一点しんにょう(略字・俗字)と、二点しんにょう(正字)とがある。これらについて、「別の字だ」と見なすべきではなく、「パソコンでは同じ文字だ」と認識すればよい。
その上で、特に細かな字体差(デザイン差)を気にする場合には、フォントの変更で対応すればよい。
※ 「別の形だから別の字だ」と大騒ぎするべきではない、ということ。
( 詳しい解説は → 別文書 )
2007年02月10日
過去ログ
同時に、「文字使用の指針・1」など、あちこちを微修正しました。