2006年11月21日
◆ 仮想パソコン
wizpy(ウイズピー)という商品が発売される予定だという。
http://ascii24.com/news/i/hard/article/2006/11/21/666007-000.html
これはなかなかの優れものだ。しかし、もっと先を行く方法がある。
この wizpy を仮想化してしまえばいいのだ。 ──
wizpy というのは、携帯電話型のポケットPC である。ただし、画像表示やキーボードなどがなくて、外部のパソコンのものを使う。外部のパソコンに USB 接続して、外部のパソコンを乗っ取ってしまう。寄生虫みたいなものだが、相手を乗っ取ってしまうからエイリアンかも。 (^^);
で、何が便利かというと、こいつが一つあれば、どこでも同じ環境でパソコンを同一環境で操作できる、ということ。
なかなか便利そうだが、その「同一環境」というのが、Windows でなくて Linux なんですよね。「 Linux 式に統一」というわけ。あんまり便利そうでない。 (^^);
──
どうせなら、もっと先に進んで、「Windows ふうの操作体系で同一環境」の方がいい。それはできないか? 現状でも、できるかもしれないが、たぶん、新しいユーザーでログインしないと駄目だろう。ちょっと面倒ですね。
そこで、まったく別の案として、「仮想パソコン」というのが考えられる。
「仮想パソコン」は、ネット上にあって、ネット上で同一の操作体系を実現する。
たとえば、山田太郎氏が、ネット上に自分の仮想パソコンを作成する。そこに、自分の MS-Word やら OpenOffice やら PaintShop やら のアプリをインストールする。
それらのソフトを、山田太郎は、ブラウザ上で操作する。ブラウザは、MS-IE または専用ブラウザ。
山田太郎は、どのパソコンからでも、自分の仮想パソコンを利用できる。
最初に仮想パソコンにログインするときには、認証が必要なので、他人が山田太郎の仮想パソコンを利用することはできない。
──
以上は、現状の技術で可能か? ……といえば、たぶん、不可能でしょう。でもまあ、そのうち、できるようになってほしいものだ。
とりあえずの私のアイデア。いかがでしょうか?
これを使って、ITで金儲け、というのを狙いたい人は、ご自由にどうぞ。
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[ 付記 ]
ちょっと考え直すと、「クライアント式パソコン」に似ていますね。
だけど、それだと、「ネットに接続するだけでどのパソコンからでも利用できる」という概念には合致しない。
Ajax というのは、狙いが似ているが、現実には全然駄目であるということは、 「google版オフィス」の項で述べたとおり。
http://openblog.meblog.biz/article/42355.html
ブラウザそのものをMS-Wordみたいにしてしまうのは、ちょっと無理でしょう。
ブラウザそのものは、画面表示などのインターフェースをやるだけにして、実際の細部の処理は、元のソフトを使うのでないと、無意味。たとえば、マクロ(=自作簡易プログラム)だって、元のソフトがないと使えないので。
やはり、「仮想パソコン」という新概念が必要となる。
過去ログ
StartForce
http://www.startforce.jp/
eyeOS(オープンソース)
http://eyeos.org/
YouOS(アルファ版)
https://www.youos.com/
いずれもAjaxを使っており、力不足で実用には厳しいながら、企業などでの可能性としてはありかと思いますが。
VMWare Serverですでに実現されていると思われます.
VNCでもほぼ同じことができる気がしますが.
一応参考リンクです.
VMWare Server
http://www.vmware.com/products/server/
UltraVNC(日本語版)
http://www.vector.co.jp/soft/win95/net/se396437.html
そういうのはすでにたくさんあります。代表的なのは マイクロソフトの Virtual PC というやつです。
いずれにせよ、あらかじめ、LAN で接続しておく必要があります。つまり、任意のパソコンで操作することはできません。
たとえば、自宅内とか会社内で LAN 接続してあるもの同士では、仮想パソコンを使えます。
しかし、出張先の得意先パソコンを拝借して、自分のパソコンのように使う、というわけには行きません。LAN ではつながっていないからです。
net でつながっているだけで、そういうことをしたい、というのが、眼目です。
※ 本文では記述不足で申し訳ありませんでした。
どちらもnetでつながりますよ!
LANである必要はありません(^^;
VMWare Serverの方は専用のクライアント(Linux版もあります)さえあればどのPCからでも使えますし,ゲストPCなどもリモートから作成できます.
VNCはWinXPのリモートデスクトップと同じで,外部からPCを遠隔操作するものです.こちらVNC対応クライアントがあれば動きますし,PC側で設定しておけばブラウザからjavaクライアントを利用して操作できるようです.(使ったことはないですが)
二つのうち、後者の VNC が、私の望んでいるものに近いようです。WindowsCE を端末にして、ここから操作できる、というのが、いいですね。
ただし、どちらにしても、サーバーを用意しておかないと駄目なのが、一般向けでない。会社向けにはなるけれど。
サーバー上の仮想パソコンを、有償(1時間百円ぐらい)で利用できるといいんですけどね。仮想パソコンのレンタル業。そういうのがあると、私の望み通りになるんですが。
無償にするかわりに、広告を入れる。画面上には常に広告が現れて、五分置きぐらいで書き換えられる。
ついでに、ユーザーのデータ保管用に、ディレクトリも無償で提供する。これは現在でも利用可能。ブログのファイル保管庫に圧縮ファイルを入れておくことも可能。
(秘密は厳守されないが、よほどの秘密文書でなければ、何とかなる。学者の論文の下書きなどだったら、どうせ他人は読んだりしないから大丈夫。読んでも意味がない。ゴミ論文かもしれないので。)
問題は、需要ですね。そんなのを利用する人はどれだけいるか? あんまりいないようです。 (^^);
出先からリモートログイン or リモートデスクトップを使えばいいだけでは?
それだとパソコンを家にいない時も起動しておかないといけませんね。実際そうしている人はその方が便利でしょう。
私が「できればいいな」と思うのは、手元には描画と入力のインターフェースだけがあって、それを使うだけで仮想パソコンを使えるというもの。
これのメリットは、上記のこともあるけれど、WindowsCE みたいな軽量端末と無線LAN(またはケータイ端末)によって、本体にあたる仮想パソコンを操作できる、ということ。
たとえば、w-zero3 みたいな端末を使って、WindowsXP における MS-Office の作業(マクロ処理)を実施する、ということ。
現状のノートパソコンには、デメリットがある。
・ ノートPCを落としたり盗まれたりすると、データが失われる。
・ ノートPCとデスクトップPCとの間で、データの統一が困難。
(ファイルの二重化による混乱が起こりやすい。)
端末は、w-zero3 でも出先のデスクトップPCでも、何でもいいので、好きなときに好きな端末を使える。こういうのが便利。
それこそ管理人さんの言うようなレンタル業があればよいのではないでしょうか。
XPではなくServerを使えばターミナルサービスがあるので複数人が同時にログインできますよ。
>管理人さん
シンクライアントってやつですか。大丈夫ですよ。
既にWindows Mobile、Windows CE、MacOSX、Linux用のリモートデスクトップクライアントが公開されています。
つまりW-ZERO3でリモートデスクトップ接続が可能です。
Linux用のはサードパーティなので機能が制限されるそうです。ディストリごとに動いたり動かなかったりするのがLinuxの常ですが、ひょっとしたらwizpyでも動くかもしれません。
政府が300億円くらい投入して
ビッグプロジェクトにしたら数年後には実現するかもね。