2006年11月10日
◆ ディーゼル
読売の記事から。(ネットにもあるのでリンクを示す。)
「日本では「ディーゼルは環境に悪い」という間違ったレッテルが定着してしまった」
http://www.yomiuri.co.jp/atcars/nichiyou/qa/20061109qa_02.htm
「燃費など総合的に考えると、実はディーゼルの方が環境にとっては優しい」
http://www.yomiuri.co.jp/atcars/nichiyou/qa/20061012qa_01.htm
しかし、これらは嘘である。 ──
第一に、ディーゼル車がきれいになったといっても、最新のコモンレール型ディーゼルに限って、他のディーゼル車よりもマシだ、というだけだ。
他のディーゼル車は、相変わらず、汚い。
また、最新のコモンレール型ディーゼルだって、ガソリン車よりは汚い。
第二に、ガソリン車よりも燃費がいい(炭酸ガスを出さない)、というのは正しくない。
ディーゼルは、普通のガソリン車に比べて、燃費は3割ぐらいいいだけだ。
一方、ハイブリッドを見ると、ハイブリッドの方が圧倒的に上だ。普通のガソリン車に比べて、だいたい、燃費は2倍もいい。(赤信号の前でエネルギーを回収したりする工夫で燃費がどんどん良くなる。)
ハイブリッド車の燃費
→ ユーザー報告掲示板
両者を比べれば、ハイブリッドの圧勝である。少なくとも、市街地では。
ただし、欧州では、長距離ドライブが盛んだ。すると、エネルギーの回収の効果が少なくなるので、ディーゼルが優位になるかもしれない。
ま、欧州はともかく、日本では、ハイブリッドの圧勝である。日欧の実状の違いを理解しないで、「欧州ではディーゼルが盛んだから日本でも」と述べるのは、ただの技術音痴(または欧州かぶれ)の発想にすぎない。
ついでだが、ディーゼル車の排気がかなりきれいになるのは、あと数年後の話。そのころになってようやく、現在のガソリン車並みになる規制が発動する、というだけの話。現状のディーゼル車の排気がきれいであるわけではない。……このことを混同して、「ディーゼル車の排気もきれいです」と宣伝する嘘が多いので、だまされないように注意しよう。
特に、読売は、やたらとこの手の嘘記事が多い。(朝日の社会記事も嘘が多いが、読売の科学記事も嘘が多い。これは、悪意のせいというよりは、ただの知性の問題でしょうけど。朝日の科学部は、さすがに馬鹿が少ないようだ。……燃料電池の話を除けば。)
──
結論。
炭酸ガスの削減をめざすのであれば、バイオエタノールやディーゼルの普及をめざすよりは、ハイブリッドを普及させるのが一番いい。既存の技術を使うだけで、大幅に効果が出る。
バイオエタノールは、既存の自動車を改造しないので新規設備が不要だ、と思えるが、それは自動車業界だけの話。燃料生産の世界では、大量の新規設備が必要となる。それは実際問題として、まず不可能な量だ。だいたい、誰がそんな投資をするんですかね? 莫大な金が必要になる。
その点、自動車業界ならば、金はたっぷりあるから、いくらでもハイブリッドに投資できる。特に、トヨタは、ハイブリッドを高価格で売って、ボロ儲けをしている。他の企業だって、真似をしたくて仕方がない状態だ。(技術で後れを取っているが。)
ま、現実的には、ハイブリッドの普及が一番。これによって、使う燃料の総量を半分程度に減らすことができる。このあと十年ぐらいは、これが最も現実的な選択肢だろう。
(欧州では? ディーゼル・ハイブリッドでしょう。その後に、バイオ・ディーゼル・ハイブリッド。)
p.s.
現状では、ハイブリッドといっても、トヨタのハイブリッドは優れているが、ホンダのハイブリッドは効率が悪いようだ。燃費向上の効果がないという悪評が多い。(ネット検索で見つかる。)
なぜホンダのハイブリッドは駄目か? 細かい技術が劣っているというよりも、根本的な方式が狂っているせいだ、と私は思いますがね。ホンダはどう思っているのかな? 「負けを認めない」という方針かな? (^^);
過去ログ

RJCカー・オブ・ザ・イヤーの輸入車部門に、「メルセデス・ベンツE320CDI」が受賞した。
これを読んで、「ベンツのディーゼルはすばらしいから、みんなでこれを買おう」なんていうふうに書く記事が出るだろうが、とんでもないことだ。
ベンツなんて、しょせんは図体がデカくて重たいから、こんな物を買うと、かえって炭酸ガスは増えてしまう。
ネットで調べるとわかるが、ベンツのガソリン車がリッター7キロぐらいで、ディーゼルが9キロぐらい。高速道路を多く使うと、もうちょっと良くなる。
一方、ガソリン車の日産ティアナは、10キロか11キロぐらいになる。ベンツよりも上だ。
したがって、ベンツE320CDI よりは、日産ティアナ(または同クラスの国産ガソリン車)の方がマシだ、ということになる。燃費だと、日産よりはトヨタやホンダの方が上であることが多い。日産でもベンツに勝てるなら、トヨタやホンダなら楽勝だろう。
ディーゼル車を礼賛する趣旨は、必ずしも間違いとは言えないが、ベンツE320CDI を「低燃費」なんて記事を書くのは、とんでもない嘘八百だ。どうせなら軽自動車かリッターカーでも買う方がずっと効果的。
──
オマケで言えば、ハイブリッドのレクサス GS450hも、燃費はたいして良くないらしい。燃費は 10キロぐらいだそうだ。プリウスの半分。
http://allabout.co.jp/auto/japanesecar/closeup/CU20060329A/index.htm
この車は「パワーと燃費を両立」と謳っているが、パワーをバリバリ効かせて加速したら、当然、燃費は悪くなります。おまけに、重たいし。ティアナに勝てるわけではないようだ。たいしたことないね。
「ハイブリッドならみんな燃費がいい」と書く記事も、やはり嘘ですね。
( ※ ただし、今年のカー・オブ・ザ・イヤーは、たぶん、これになるでしょう。環境を口にしているが、本当はパワーを効かせた暴走族ふうの選考委員が多いから。)
前から思っていたのですが車の免許を
持っておられないようですね
車って言うものは利用用途というものが
ございましてたいていの場合
経済的理由により1台しか所有しておりません
そのような場合、ユーザとしては一番多いと
思われる用途を想定して購入するわけで
いくら燃費がよいからといって家族で
ドライブすることが多いユーザが軽自動車を
選択するには二の足を踏むでしょう
物事を非難なさるにはもう少し現実と
言うものを踏まえたほうがよいのでは?
誤読だと思いますよ。
軽自動車を買うべしとか、ベンツディーゼルを買ってはいけないとか、そういうふうに個人行動を束縛することは、私は言いません。
私が誰を非難しているのか、誤解しないでくださいね。
──
いつも私が言っていることは:
「マスコミに洗脳されないようにしよう」
「マスコミは洗脳するな」
です。
つい先日 このブログの存在を知り 大変楽しく 時には自分の考えの至らなさに癖癖しながら読ませていただいております。
トヨタvsホンダのハイブリッド対決ですが、極論で語るのであれば プリウスvsインサイト で考えて欲しいと思います。
プリウスvsシビックでは チョット土俵が違ったりしてますので。。。
それから管理人さんは プリウスの燃費計測の仕方をご存じでしょうか?
最初は当然バッテリーは満タンで走行開始。
そして最後は当然 消費電力分をきっちり回生出来ませんので 持ち出し分は 得になる。。。
これはいかがなものか と。
それに対しホンダの測定は 最後の持ち出し分を充電する消費も考慮しての数値となっております。
確かに 世界初のハイブリッドなので 計測方法も定まっていなかったのでしょうが これは明らかに オカシイと思いますが。。。
実走行でガソリン車に対して2倍の燃費 と言うのは 難しいのが現状です。
乱筆乱文お許し下さい。
小生はシビックとプリウスは乗ってみた感覚的にしかにしかわかりませんが、前者が普通の車に近く、後者が電気自動車に近いような感じがしました。それよりも、自動車全体で何でわざわざ車体を大きくして(重くして)、燃費も云々ないように思います。
確かに、小型車で利益を出すのには、難しい面もあるとは思いますが、それは自動車製造会社の都合です。
欧州国と乗用車の使い方が違う以上、ディーゼルエンジンよりは、ハイブリッドのほうが日本では進むと思います。
それと、アイドルストップというのは、本当に燃費に貢献することなのですか?
本当に効き目があるのなら、奨励したらいいですね!
> プリウスの燃費計測の仕方
その計測方法については、私も前に考えたことがあるのですが、ホンダ式にしているのだとばかり思っていました。さもないとペテンになるので。
しかし、プリウスは詐欺をしていたんですか。……あはは。トヨタらしいですね。私も「あの数値は高すぎるぞ」という気がしていたので。
それでもまあ、自動車雑誌によると、実際の燃費は、プリウスが群を抜いて最高であるようです。軽自動車よりもずっと上。「額面どおり」ではなくても、最高であることは変わらないようです。「嘘つき優等生」でしょうか。 (^^)
ホンダのインサイトは駄目です。いくら空力を考えるといっても、あんなに実用性のないのは。定員は二名なので、運べる人間は半分。だったらちっとも省エネになりません。必要な自動車数も二倍になるのかも。運転手は別途だとすれば、プリウスは三人か四人で、インサイトは一人。客を運搬するだけなら、インサイトは非常に効率が悪い。実際、全然売れていませんよね。もう生産中止になってしまったし。
まじめな劣等生でしょうか。そのうち、「画期的な省エネの無人自動車」というのを開発するかも。ただし乗車定員ゼロで、人を乗せない。自分が勝手に走るだけ。それでも「燃費記録はおれが一番だ」と威張る。 (^^);
ホンダもいくらかは反省したようなので、次世代のものにちょっと期待しています。ホラでなければ、次に出すのはプリウス以上になるはずなので。トヨタと違ってホラは吹かないでしょう。(でも見込み違いはあるかも。)
なお、トヨタの最新型のクラウンハイブリッドは、馬鹿売れのようです。燃費の向上よりも、高出力と静粛性を訴える。ウルトラスムーズならば金を払ってもいいと思う金持ちが多いので、バカ売れ。……やはり省エネよりも、ただのカッコづけなんでしょうね。いや、金儲けかも。ハイブリッドはすごく儲かるから。商売上手というべきか、省エネでだまして売るのが上手というか。・・・
BMWのハイドロジェン7をハイブリッド化した
水素ハイブリッドでしょうね。
もっとも、現状でのインフラは皆無に等しいし、
今後の改善は、天然ガス充填所のように期待できない。