写真
http://big5.huaxia.com/js/gcwz/2006/00530410.html
http://big5.huaxia.com/xw/tp/2006/00530944.html
http://bit.ly/f2oMEz
( ※ 読売新聞・夕刊 2006-11-06 にも、記事と写真がある。)
これをどう評価するべきか? ──
本項は、2006年11月の情報です。
2011年1月の情報は、次の項目をご覧ください。
→ 中国のステルス機 殲20
「米国のステルス機並みの高性能」という触れ込みだが、そこまでは信じられない。だいたい、素人は「コピーだ、パクリだ」と騒いでいるが、このステルス機は、米国のステルス機にはちっとも似ていませんよ。黒くて三角形なのが似ているだけで。全然違う。米国製ステルス機 F117 の写真はあちこちにあるので、適当に見てください。(たとえば Wikipedia )
おおまかには似ているように見えても、細部が全然違う。はっきり言って、このステルス機の形状では、ステルス性は発揮できない、と思う。レーダーで簡単に検知されてしまうだろう。
つまり、これは、ステルス性能を発揮した兵器ではなくて、ステルス機のコンセプトを示しただけのプラモデルみたいなものである。要するに、漫画レベルである。兵器としての実用性は、(この形状をもつ限り)皆無であろう。
とはいえ、「ステルス機を開発する」という方針自体は、まったく賢明だ。この点では、とても目の付けどころがいい。(というか、世界の軍事常識を知っているだけだが。)
ひるがえって、日本の「ミサイル防衛網を開発」なんていう方針は、まったく愚劣だ。(常識がない。)
たとえば、日本がミサイル防衛網を整備して、中国がステルス爆撃機を配備すれば、日本の完敗。なぜなら、ミサイル防衛網が、ステルス機によってこっぱ微塵にされるからだ。
また、北朝鮮との戦争をするなら、北朝鮮がミサイルを百発日本に撃ったなら、ミサイル防衛網はそのうち半数以下しか撃墜できない。(たぶん1割未満だろう。残りの9割以上は見逃す。……ま、見逃しても、よそに墜落するかもしれないが。 (^^); )
一方、韓国がステルス機を開発して、北朝鮮と戦争をした場合には、韓国が事前に北朝鮮の発射台をすべて破壊するので、北朝鮮はミサイルを一発も撃てない。(日本は、そうすることができない。ステルス機がないので。)
──
なお、ステルス機の美点は、何度も言及した。
→ 泉の波立ち
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【 追記 】
私見だが、戦闘機タイプのステルス機(ステルス戦闘機)というのは、実用性がまったくないと思う。昔の戦艦と同じで、無用の長物だ。役に立つのは、ステルス爆撃機だけだ。
ステルス爆撃機は、F-117 のことで、ほぼ完璧なステルス性能を持つ。ステルス能力は最高だが、(機動性やスピードなどの)運動能力は最低だ。ただ、それでも困らない。見えなければ、撃墜されないのだから。実際、
ステルス戦闘機は、最新鋭の F-22 のことで、ステルス性と運動能力をあわせもつ。ただし、ステルス性は不完全だ。相手側の戦闘機と対決したときには、離れているときにはレーダーで検知されないらしい。ただし、相手側がレーダーの感度を上げれば、あっさりバレてしまうはずだ。( バレる度合いは、通常機 の10分の1程度だから、敵機がレーダーの感度を 10倍に上げると、見えてしまう。その程度は、簡単だ。感度の設定を変えるだけで済む。)
現状の設定のままで対決すると、F-15 には圧勝するらしい。そこで、軍事オタクは、「 F-22 がほしい」と言い出す。
しかし、よく考えてみよう。そんなものがあったとして、どんな用途があるのか?
まず、中国向け。中国が戦闘爆撃機で日本を侵略してきたら、その戦闘爆撃機を F-22 で撃墜できる。しかし、今の兵法では、そんなことを考えるのは、無意味だろう。なぜなら、地対空ミサイルを使うのが常識だからだ。これがあれば十分。ステルス戦闘機なんか必要ない。
そもそも、中国が普通の戦闘爆撃機で来るなら、日本の F-15 でも十分だ。
また、それ以前に、相手国を戦闘機で攻撃する、ということがありえない。そんなことしたって、意味がないですからね。なぜ? 戦闘機が役立つのは、制空権を握るため。制空権を握るのは、相手国を爆撃機で爆撃するため。その爆撃機があるのか? ないでしょう。また、爆撃機があったって、相手国の地対空ミサイルで撃墜されてしまうから、無意味。
要するに、一番最初にやるべきは、相手の軍事基地を徹底的に叩きつぶすことだ。つまり、相手の地対空ミサイルを叩きつぶすことだ。そのためには、F-117 が先に働く必要がある。
逆に言えば、F-117 がない状況で、F-22 だけがあっても、無用の長物でしかない。
また、北朝鮮向けでも、だいたい同様だ。F-117 ならば、相手の軍事基地を徹底的に叩きつぶすのに役立つ。しかし、F-22 だけがあっても、無用の長物でしかない。北朝鮮には、F15 も何もないんだから。
結論。
ステルス爆撃機 F-117 ならば、非常に有効である。最強かつ最重要の兵器だ。これ以外の兵器をすべて無効にするほどの強力な兵器だ。
ステルス戦闘機 F-22 は、それだけがあっても、無用の長物でしかない。F-117 を購入するまで、ずっとお蔵入りさせておくしかない。また、F-117 を買った後でも、ずっとお蔵入りさせておくしかない。実際、
蛇足。
ステルス戦闘機 F-22 は、無用の長物でしかない。── 私がこう結論したがゆえに、航空自衛隊はきっと F-22 を採用するだろう。 (^^);
ミサイル防衛網であれ、戦闘機であれ、とにかくまったく無駄なことばかりをするのが、日本政府であるからだ。血税の無駄遣い。景気対策のためには何もしないが、無駄な戦闘機のためにはさんざん金を使う。( ケインズ政策ですかね? (^^); )
──
余談。
ついでだが、私の自宅のそばの一級河川では、馬鹿げたことを繰り返している。まずはコンクリートの堤防をつけて、次に自然回復という名目でその堤防を引っぱがし、さらに新方式という名分で新たにまたコンクリートを貼りつける。(やり直しみたいなもの。)
また、堤防の上には、アスファルトで舗装し、その後に、アスファルトを引っぱがして砂利道にして、さらにその後にアスファルトをまた舗装する。
つまり、だいたい十年ぐらいのペースで、剥がしたり貼りつけたりする。……単に金を無駄遣いしているだけなんでしょう。きっと。
【 関連項目 】
→ 中国のステルス機 殲20 (2011年1月)
「超7」を開発したと発表したことがあります
それは、これだ
http://image2.sina.com.cn/jc/2003-02-26/3_27-1-3-66_200302260125.jpg
……
まあ中国人てのはこんなものです
この間のチベット人虐殺事件のように
うそをつくことが普通ですから
最強かつ最重要の兵器だ。
と書かれていましたが
日本にとってあれは役立たずです
なにしろ足が短すぎます
北朝鮮への攻撃任務でも行きと帰りの
2回の空中給油が必要です
とても中国への攻撃任務には使えません
空中給油機はどうしましょ
またあれは爆弾搭載量が少なすぎます
バンカーバスターも搭載できないのでは…
従って日本とすればF-22の方がまだ使えます
「ステルス攻撃機こそ日本に必要だ」
って事じゃないでしょうか?
軍事技術のことはよくわからないので、完全に的外れだったらごめんなさい。。。
いやそれは判るんです
でもねF-117見たいな役立たずに費やした
コスト(時間と資金)を考えると…
日本がそれ以下で開発できるとは考えづらいです
またF-22は従来のF-4EJの後継機なので
迎撃任務を負っているわけで
F-117はその代わりにはなりません
なおステルス爆撃機は今のところB-2しか
有りませんがあんな出撃ごとに
ぞーきん掛けしなければならないような
機体とても運用できたもんじゃありません
日本で自主開発をするとしたら、大量生産が問題となります。その場合、次の選択肢のどちらを取るべきか?
・ 小型機の大量生産
・ 大型機の少量生産
もちろん、前者の方が効率が高い。ゆえに、ステルス機は、小さければ小さいほどいい。乗員1名の小型機が最適であり、乗員が数名いるような大型爆撃機は不適切だ。そういうのは、コストが莫大になるので、同じ金で作れる総量[兵器の攻撃量の総量]が減ってしまう。
大型機でまとめでデカい爆弾を落とすよりは、小型機を何回も出動させる方が効率的なのだ。(コストパフォーマンスで。)
似た話がある。次の記事を参照。(戦闘機についての比較。)
http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200608162241
──
> とても中国への攻撃任務には使えません
ということですが、中国への攻撃は目的には入っていません。
H首相「中国を全面的に屈服させよ。最新爆弾でじゅうたん爆撃だ!」
補佐官「ただちに中国本土に攻撃開始しました」
H首相「結果が楽しみだ。戦果は?」
補佐官「爆撃機が届く前に、中国が核ミサイルを発射しました!」
「戦闘機同士の戦いはステルス性能よりドックファイト能力の優劣が勝敗を決定する、と論じた。」
すると、ステルス性能などは、無効なのか? いやいや、ここでは「戦闘機同士の戦いは」というふうに限定が付いている。この限定の元では、私の主張と同じだ。ステルス戦闘機なんて、意味がないのだ。(ステルス爆撃機には意味があるが。)
ステルス戦闘機には意味がない理由は、上記の引用記事にあるとおり。
さらに解説すると……
ステルス機 10機が、通常機 100機と遭遇する。ステルス機はそれぞれ、(接近する前に離れたところから)ミサイルを4発発射して、合計 40機を撃ち落とす。「大勝利」と思い込む。
しかしまだ 60機が残っている。その 60機が、接近戦をしかけたり、対空ミサイルをぶっ放したりする。ここで、ステルス機はすでにミサイルがないので、相手を撃墜することもできず、あっさり撃墜される。
つまり、多勢に無勢。これが上記の引用記事の趣旨。
反撃可能なアシとペイロードを持つ支援戦闘機(=攻撃機)は、ステルスだろうがなかろうが開発・所持しようとしたとたんにギャーギャー言うでしょう彼ら。
本心では自衛のためだと理解していても「侵略のためだ」「右翼の台頭だ」って非難し日本を丸裸のままにしようとするでしょう。
そして大喜びでそれに便乗する日本の某新聞、と。
頭痛い…
目的には入っていません。
えっと追記のところで書かれていたので
対象に含めたのですが
だいたい、今の日本の仮想敵国って
ロシア
中国
北朝鮮
(韓国)
でしょうに
(戦闘機についての比較。)
ああ、あの与太話ですよね
あれを書いた当人も、ただ単にF-22が高いから
皮肉として書いているだけで…
兵器の値段は、そのトータルコストを考えないとね
たとえば記事中での話をすると
1600機分のパイロットは何処からつれて来るんだよ
1600機分の整備要員はどうするの
1600機分のメンテ費用はどうやって…
1600機分の訓練費用は…
などみんなからからかわれていましたが
実際問題として
いくら安い機体だからといって
10年単位で運用を考えるなら
3〜4倍の機数がそろえられるのが
せいぜいでしょう
> さらに解説すると……
むう、あの台詞を書かせたいの
じゃ
「戦争は、数だよ兄貴」
確かに数が多いほうが有利なのはわかります
でも性能が圧倒的に違う場合はその有利さが消えて
しまうことの方がが多いんです
極端な例でよければ
現用のMBT1台VS中世の騎士1万騎
でどちらが勝つかを考えれば判ると思いますが
まぁ騎士でも頑張ってランスを砲身に突っ込めばとか考えてしまうあたり、私も普通じゃないですが。
おおこれはミスった
ちゃんと主力戦車と書かないと分かり辛かったですね
>ごんだぬきさん
いいですね
AGM-129 ACMクラスのステルス巡航ミサイルなら
日本国内から撃っても届きますし
通常、戦闘機の運用は同程度の国力の同士の場合
ほぼ同数の戦闘機の運用しか出来ません
これは、運用に掛かる費用が戦闘機単価には
あまり左右されないことがあるからです
南堂さんの想定に有るような10倍の戦闘機数を
用意できるようなら、戦闘機単価がたとえ10分の1でも最低でも3〜4倍の国力があることに成ります
だったら通常素直に同レベルの戦闘機を相手より
多数用意すると思いません?
また、最初から味方のパイロットに犠牲を強いる
戦術は中国でもやらんと思うぞ
せいぜい軍事技術の考えるヒントを出す程度です。
そこから先は、各人が考えて、自分なりの結論を出してください。
私の基本方針は「考えてほしい」であって、そのための踏み台を出すことはあっても、結論を押しつけることはありません。
・遠距離ミサイル
・無人
・遠隔操作
・ステルス
軌道修正できるミサイルと言うのも聞いたことがあるように思います。
遠隔操作の技術ってどのくらいの距離に有効か分からないのですが、敵地に赴き爆弾を落とすのに人が乗っている必要はないと思ってしまいました。
妨害電波とかあるので電磁波での遠隔操作は難しいかも知れませんね。。光無線みたいなもので可能なのでしょうか(リモコンのすごい版??)。衛星とか使えば、東京から中国の飛行機操作できないのですかね・・・(こち亀で携帯で東京から大阪のラジコンを操作するって話もありましたが)
なにより遠隔操作にすると巷にあふれているゲームオタクが活躍することになるのでしょうか。
そのねたで書かれた漫画があったような…
まあ、本来有人戦闘機が必要なのは侵攻作戦
のときであって、単純に敵地攻撃をするだけなら
弾道ミサイルと巡航ミサイルで十分でしょうね
えーんアグニとトマホークが欲しいよ
F−22が初めて配備されたのは2005年じゃなかったかな? 湾岸戦争当時はまだYF−23と開発競争やってた最中ですね。
いい加減なこと書かないでください。
出撃したという方が事実なのだから、時間的に言って、ここで言う「湾岸戦争」とは、第一次湾岸戦争のことではなく、その後の現在に至る第二次湾岸戦争(イラク戦争)のことを意味していることになります。
用語の使い方が曖昧だ、という指摘ならば、受け入れます。
ただ、いちいち揚げ足取りをして文句を言おうとするよりは、「相手の意図を正しく読み取ろう」とする方が、何事も建設的ですよ。
さもなくば、あらゆる読書時間が無駄になります。自分が何かを得る代わりに、他人を攻撃しておしまいになります。時間の無駄でしょう。
なぜなら、ちょっとした空気の塵や電波ノイズの類まで表示してしまうから、ステルス機が映っても、どれがそれなのか、判別できなくなる。
そもそも、レーダー感度を上げることでステルス機を容易に発見可能なら、どこの国も莫大な開発費を投入してまでそんな機を開発したり配備したりはしません。
※ F-22 は生産中止となり、F-117は退役になるので、残された道は F-35 しかありません。選択肢が一つしかないので、もはや議論の余地はありません。
(オモチャみたいな国産ステルス機を選択する、という自滅策を除く。)