2006年10月25日
◆ ケータイ料金2
昨日分の続き。
ソフトバンクの料金が「だましの手口」を使っているということは、ネットでは広く知られつつあるようだ。(ブログ検索をしてみても、「だまされるな」と書いている人がけっこう多い。)
そのことを前提とした上で、「ソフトバンクを使うといいか」という問題を考える。 ──
料金設定はいろいろあるが、ソフトバンクの方がもともと不利なのだから、ソフトバンクの方が 200円ほど安いのは、別に、損でも得でもない。他社としてもこの程度の差なら、別に対抗措置は取らないだろう。(逆に、まったく同額なら、ソフトバンクから他社に客がどんどん出ていく。 200円安という価格設定には、それを防ぐというぐらいの効果しかない。)
問題は、定額制だ。これが焦点となる。
ソフトバンクはもともと客が少ない。だから客を増やすために定額制を取れる。しかし他社は客がもともと多い。定額制を取ると、回線がパンクする。だから定額制を取れない。したがって定額制の有無が、焦点となる。
で、これをどう評価するか? 「かけ放題でお得だ」と思う人が多いだろうが、そうとは言えない。次のようになるだろう。
(1) 馬鹿な高校生
馬鹿な高校生(中学や大学も含む)ならば、ソフトバンクはお得である。仲間同士でソフトバンクに加入して、かけ放題をしていれば、放課後にずっとおしゃべりしていられる。とてもお得だ。
ただし、その分、勉強はできなくなる。ほとんど自殺行為である。「得をした」と喜んでいると、すっかり骨抜きにされてしまう。
馬鹿な高校生は、この制度に引っかかり、どんどん馬鹿になるだろう。
(馬鹿な親も同様。馬鹿な子供に言われて、馬鹿な制度に引っかかる。ただし損をするのは、自分ではなくて子供である。)
(2) 賢明な親
そのことを見抜いた賢明な親は、子供を馬鹿にしないようにする必要がある。したがって、断固として、ソフトバンクから脱退せねばならない。「定額制でなければソフトバンクでもいい」とは言えない。なぜなら、自分が定額制でなくても、友人が定額制なら、友人がかけ放題でこっちへ掛けてくるからだ。かくて、子供が、馬鹿な友人のせいで、骨抜きにされる。
ここでは「メリットがデメリットになるのだ」と理解した上で、子供を馬鹿にしないために、断固として、ソフトバンクから脱退せねばならない。賢明な親ならば。
(賢明な高校生も同様。自主的に脱退する。自分を大切にするので。)
(3) 企業
企業ならば、社員がかけ放題にするということはないはずなので、定額制でもいい、と思うかもしれない。しかし、あにはからんや。
「企業だけのかけ放題」ならば実害はないが、「一般人のかけ放題」があると、高校生が放課後にかけまくるので、トラフィックが急増する。回線がふさがってしまう。となると、重要な電話をかけようとしても、「トラフィック過重なのでつながりません」というふうになる。これでは商売にならない。
したがって、企業としては、ソフトバンクからさっさと脱退するのが賢明だ。肝心なときにつながらない電話なんて、意味がない。
実を言うと、IP電話では、すでに回線がふさがってつながらなくなった、という事態が発生している。これはトラフィックのせいでなくサーバーのせいだが、とにかく、つながらなくなったので、ユーザーは迷惑を受ける。ソフトバンクの回線では、それが日常茶飯になるはずだ。当初はうまくつながるだろうが、そのうち加入者が急増するにつれて、つながらなくなるのは目に見えている。
実を言うと、ヤフーBBでも、そういう事態が初期にはけっこう発生した。設備を整備しないうちに、やたらと客を増やすものだから、設備が追いつかなくて、回線がつながらないわけだ。そういうことが、ソフトバンクのケータイでも生じるだろう。
結論。
馬鹿ならば、定額制を採用するといい。もっと馬鹿になれる。
賢明ならば、ソフトバンクからさっさと逃げた方がいい。馬鹿にならないで済む。
企業ならば、ソフトバンクから逃げるのは必須だ。さもないと大損をする。
※ 「番号持ち運び制」は、ソフトバンクから逃げるために、有効である。
そのためにこの制度ができたのかも。 (^^);
──
【 注記 】
前項で述べたのは「安いか高いか」という話。そこでは「だまされるな」という結論を得た。
本項ではそれとは別の話。「馬鹿になるか否か」または「つながるかつながらないか」という話。
過去ログ
通話料も小遣いで払えるぐらいだから親に内緒で隠し持っているかも。
まあ、いくらでも、し放題となると、飽きたら節度もでてくると思いますが。
そうなると、
またぞろあの白装束や赤装束の連中が街に出てきて、携帯電話を配りながら、
通行人から「今使っている機種を見せてください」と、使用中の携帯を取り上げ、
Tu-Kaなら「Tu-Kaはつぶれたからもうじき使えなくなる」とか、
Docomoなら「NTTは通信障害ばかりでつながらないから」とか、
auなら「うちのが断然安いし、完全定額だから」とか言って、相手が契約するまで電話機を返さない。くらいの事はやりそうですね。
yahooBBの時もそうでしたが、いまだにこういう詐欺に引っかかる世間知らず(?)が多いのは不思議です。
tu-kaあたりの高齢者向け携帯をお使いの方は、特に要注意・・・カモね。