「証明が正しければ、賞は必要ない」
南堂という変人が、こう言った。
「証明が正しくないなら、賞は必要ない」 ──
さて。別に冗談を言いたいわけではない。
フィールズ賞の辞退をしたロシア人数学者が話題になったが、もっとすごい変人がいる。それはヘンリー・キャベンディッシュだ。Wikipedia から引用しよう。
キャヴェンディシュは1766年、水素を発見した。水素が可燃性の気体で、燃焼時に水を生じることを証明した。同時に水が化合物であることを証明した。たとえば、ファラデーの法則やオームの法則などがある。マックスウェルは、遺稿を整理して、そこに記された実験を再現して、あまりにも時代を先取りした成果がずっと昔に発見されていたことを知り、愕然としたという。(新潮選書「ケンブリッジの天才科学者たち」より)
存命中は王立協会のフィロソフィカル・マガジンに18の論文を発表したにすぎないが、未発表の原稿のなかにクーロンの法則、他の実験記録が残された。死後70年ほどたった1879年に原稿を整理してマクスウェルが『ヘンリー・キャヴェンディシュ電気学論文集』として刊行した。発掘された原稿の中には、同時代あるいは後世の科学者の発見を先取り・同時進行していたものが多数見られたが、生前にその発見を公開していなかったため、時代に埋もれて発見の大部分は他の人間によって再発見された。
現代のロシア人数学者をしのぐ大変人。ひどい変人ですね。……私が言うのも何だが。 (^^);
ま、私も、今死んだら、同じことを言われる可能性があるな。 (^^);
ただ、私の場合、ちょっと発表しても世間が受け入れてくれないんですよね。「トンデモ」というシュプレヒコールが来るばかり。「異端の説」の入る余地はありません。現代の科学界には。
キャベンディッシュもそうだったのかもね。
「証明が正しければ、賞は必要ない。……ただし、賞金だけは必要だ」
(ニュースからの転載。丸写しのブログもある。
→ http://ameblo.jp/khgs59th/entry-10016156220.html )
極貧の生活だが、世界は彼に救いの手を差し伸べない。「大金を上げるといっても断られたから」というような理由だろうが、大金ではない金をわざわざ持ち運んでいけば、受け取ってもらえると思うんですよね。……ま、プレゼントではなくて、「あるとき払いの催促なし」という形で貸すのでもいいが。(後で賞金で返済してもらう。)
世界は天才を見捨てた!
このまま天才が栄養失調で病気になって病死したら、馬鹿であるのは全世界である。天才を救えずに見殺しにするとは。これほどの馬鹿ぞろいなんですねえ。
「変人科学者に受賞の旅費を送るための基金」
というのを誰か運動しませんか? やれば日本人も見直されるかも。
(ちょっとジョークっぽいが、ネタになる。 (^^); )
かもしれませんが、共感できるところが多いと思います。
http://www.numse.nagoya-u.ac.jp/F1/profhome.htm
南堂さまのご意見に近いものも散見されるように感じますが、いかがでしょうか。
お時間を取らせてしまいまして、申し訳ありませんでした。