イスラエルのレバノン侵攻で中東が大変だ。とはいえこれは、50年ぐらいたっても解決しないまま延々と続いている問題でもある。目先でどうのこうのという問題ではあるまい。
そこで中東和平について根本的な解決策を示す。その基本原理は、ゲーム理論の「タカ・ハト」ゲームだ。
※ 「タカ・ハト」ゲームについては、小泉の波立ちの言及を参照。( → 2004年4月14日 ) ──
通常の戦争では、「一方が奪い、一方が失う」という形のぶんどりあいが起こる。この場合、双方がエゴイズムで「おれの方が多く取りたい」と思って、なかなか解決しない。それが中東の現状だ。
そこで、この現状を根源的に変えればよい。そのためには、「タカ・ハト」ゲームを参照にして、次の形にする。
・ 双方が攻撃しなければ、どちらも得。
・ 双方が攻撃すれば、双方が損。
・ 一方が攻撃すれば、攻撃しない側だけが得。
これが、あるべき姿だ。とはいえ、現実には、そうなっていない。なぜか? ここに関与するのが、双方だけだからだ。
そこで、ここに関与するものとして、第三者を入れる。第三者の富を、双方に分配する。上記のように。
具体的には、次の通り。(イスラエルとパレスチナを、双方と見る。)
・ 双方が攻撃しなければ、どちらも得。 (第三者が双方に援助する)
・ 双方が攻撃すれば、双方が損。 (第三者が援助を全廃する。)
・ 一方が攻撃すれば、攻撃しない側だけが得。(第三者が被害者側だけに援助する)
以上によって、「平和が得、戦争が損」という形にする。
──
さらに、追加的に、次の措置を加える。
「一方が攻撃して、他方が我慢した場合、攻撃した側に与えるはずの資金を、我慢した側に与える。」
たとえば、もともと双方が5億ドルずつもらっている状態だとしよう。ここで、一方が攻撃した場合、攻撃した側は援助が5億ドルからゼロとなり、攻撃された側は援助が5億ドルから10億ドルに倍増する。その後、攻撃された側が我慢しきれずに反撃にした場合には、その時点以降で、援助は停止。10億ドルを失う。
攻撃している側は、一方的に攻撃のし放題だが、攻撃すれば攻撃するほど、相手が得をして、自分が損をする。しかも、なぶり殺しのようなものだから、国際的に非難が高まる。──これだと、双方の殺しあいよりは、停戦が早いだろう。
さらに、追加的に、次の措置を強制する。
「イスラエルには、現状の土地の使用権を認める。ただし、地代として、毎年かなりの額をパレスチナに支払う」
その理由は、以下の 【 解説 】 の通り。
【 解説 】
中東の土地は、もともと、双方が二重に所有していたことになる。(イギリスの二枚舌の約束のせいで。歴史的にはよく知られている通り。)
所有権が二重になっている場合には、どちらが所有権を握っても他方が不満になる。この場合には、一方が所有権を得て、他方が金を支払ってもらうのが、最良の解決策だ。
パレスチナとしては、戦争をしない限り、イスラエルから莫大な金をもらえるので、戦争をしない方が得だ。また、金を支払わせることによって、相手に土地を渡すことに我慢できる。
経済学的に言えば、同じ土地を所有するなら、上手に効率的に所有するイスラエルが所有した方が効率的である。だから、イスラエルが土地を所有して、そこから得た利益をパレスチナに配分するのが、最良の策だろう。
( ※逆に、パレスチナが土地を所有して、イスラエルに支払う形にすると、パレスチナは土地の有効利用ができないので、イスラエルの求める地代を支払うことができない。これは経済的には、非効率的。……このような概念は、経済学では「比較生産費」の理論で説明される。)
2006年08月13日
過去ログ

> ・ 双方が攻撃ば、双方が損。
「攻撃すれば」ですね。2ヶ所とも「攻撃ば」なっています。
> イギリスの二枚舌の約束
むしろ「三枚舌」かと。フランスとも条約結んでますので。
パレスチナ以外のアラブ諸国のイスラエル存在否定政策、
互いの憎悪を煽って利益を得ようとする諸団体、
単にイスラエルとパレスチナとの争いではなくて、世界中を巻き込んでいるので、援助云々程度の単純な方策ではどうにもなりそうにありません。
じゃあ、どうする?という案が無いのが、現状だと思います。
なるほど。そう言えばそうでした。書くことを一つ忘れていました。で、次のことを追加します。
「戦争をしている最中には、攻撃している方に対して、輸入禁止措置を各国が取る」
これは各国の自由措置なので、国連の決議を要しません。米国以外の他国の大半がそろって実施すればいい。
ここで肝心なのは、イスラエルとパレスチナを対等に扱う、ということ。で、双方が攻撃し合っているうちは、双方の製品をどちらも輸入禁止にする。各国がそろって協調行動を取る。
このことで国家は破綻しかねないので、すぐに戦争停止に至るでしょう。で、戦争停止になったとたんに、援助のお金をたっぷりと上げるわけ。
パブロフの犬です。繰り返すうちに、条件反射をするようになります。
称して、「パブロフの犬・平和作戦」。
名前はふざけているが、肉を欲しがる犬と同様に人間が土地を欲しがっているだけなんだから、条件反射が強く利きます。
ヨーロッパや日本だけならそれも出来るでしょうが、当の近隣アラブ諸国にそれが出来ないから問題なのでは?
いくら平等に扱ってもThe Rich get Richerで、イスラエルへの影響は短期的にはないでしょう(いわんや米国が同調するはずもなく)。北方領土も竹島も経済的に有効利用できるから日本の領土として、相応のお金をロシアや韓国に払えば納得してもらえるのか(納得できるのか)、ということでしょう。
しかも今回の引き金としては、日本の右翼テロリストが北方領土回復を目的にロシアでテロをして、その報復に北海道にまでロシア軍が上陸して一般市民まで巻き添えに、というのは極端としても、理詰めでは納得いかないことばかりです。
ハルマゲドンを望む人たちさえ結構いるわけで、お金ですべて解決する世界なら素敵といえば素敵ですがねぇ。
は、一部例外を除いてそうかも知れません。
けれども、
> (だから、しょせんは金で解決が付くものだ)
とは短絡的にいかないところが、中東問題の困難さではないでしょうか。
むしろ、金を使ってお互いが憎悪を増幅し争いを継続するように、仕向けられているかのように感じます。
普段の生活援助は、可能でも実行しない。でも自爆テロ実行者の家族には報奨金が支払われる、とか。
生活よりも兵器の援助が多い、とか。
戦争はカネを理由に始まっている。
血と憎悪を理由に継続する。
多くの血を代価とせねば止まらない。
そんな風に感じます。もはや主目的は「流血」なのかと。
イラク戦争についてみれば米国対イラクという構図で、フセインが米国との駆け引きに失敗したともいえ、言われたような戦争とカネの構図で説明(解決)できうるとも思いますが、レバノン侵攻やイラク内戦など、米国イスラエル側にとって見れば土地や利権などカネを目的とした「戦争」のつもりでしょうが、逆サイドは「戦争」するつもりがなくても実質そうなっているが故にややこしいわけで。
対ヒズボラであったりイラク内テロ勢力の場合、直接交渉する相手が表立っていないですから(ヒズボラは武装集団であっても一応レバノンの1政党として存在しているがゆえに余計にややこしい)。
テロ集団に金をあげるから武装解除しろ、とはいかない→なら無理矢理ねじ伏せてやる、というのが問題なのでしょうが。
くだらないと思います。
時々、管理人は恐ろしいほどの間抜けぶり
を見せますね。
おっしゃる意味は、理解したつもりなのです。
> パレスチナとしては、攻撃されてもいないのに、イスラエルを攻撃する必要があるのか?
あるはずない。あってはならない。なのに、実際には攻撃する。
逆にイスラエルは、テロを起こされてもいないのに、爆撃する。過剰防衛を通り越した攻撃。
というふうに、わたしは思っていましたが、
> その人の頭はイカレている
・・・わたしの頭って、イカれてるんでしょうか?
どちらかを殲滅しなければならないなんて、思ってないんですけども。
http://www005.upp.so-net.ne.jp/greentree/koizumi/
※ 謝罪と賠償をしても、現状でも、どっちみち同じです。一方的な屈服状態です。
それを避ける方法も、上記に示してあります。