朝日の記事などで、google のことを「検索エンジン」と呼ぶ記事がしばしば現れる。しかし、この用語法は正しくない。 ──
「検索エンジン」というのは、google のような検索サイトのことではなくて、google のような検索サイトで使われる(核心的な)検索技術のことである。
具体的に言おう。
goo や infoseek では、 google の提供した検索エンジンが使われている。だから、入力に対する出力としての検索結果は、google とまったく同じである。
ただし、入力段階で「あいまい検索」の技術を用いたり、出力段階で「広告並置」や「ブログ検索」などのデザインレイアウトを用いたりして、最終的な表示は google と少しだけ異なっている。
比喩的に自動車で言えば、検索エンジンは、ガソリン・エンジンのことであって、自動車自体のことではない。一方、 google ,goo ,infoseek などの検索サイトは、自動車自体に相当するものであるから、「検索エンジン」と呼ぶよりは、「検索マシン」または「検索サイト」と呼ぶべきだろう。
ま、「検索エンジン」「検索マシン」なんていうのは、技術者用語であるから、新聞記事には掲載しない方がいい。「検索技術」「検索サイト」などの、ありふれた用語を使うだけで十分だ。
( ※ 何が言いたいか? ちょっと「検索エンジン」という用語を知ったからと言って、素人が知ったかぶって専門用語を使わないでほしい、ということ。一般読者が戸惑う。「検索エンジン」と「検索サイト」という概念をごちゃ混ぜにするのが一番困る。用語の混乱。)
2006年07月28日
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