2006年04月04日

◆ Winny の本質


「Winny とは何か」ということを誤解している人が多い。
「Winny とは、P2P(ピアツーピア)のファイル交換ソフトだ」
というふうに。しかしこれは物事の半面しか見ていない。正しくは、
「Winny とは、犯罪のためのソフトだ」
である。──

 と書くと、また「過激なことを書きやがって」と憤慨する人もいるだろうが、別に、これは誇張でははない。Winny とは、
 「P2P(アツーピア)のファイル交換ソフトだ」
 「犯罪のためのソフトだ」

 という両面を柱とするソフトだ。このうち、前者だけを見るのは、物事の半面しか見ていないことになる。

 この二つのうち、
 「P2P(ピアツーピア)のファイル交換ソフトだ」
 というのは、いちいち言うまでもないことだろうから、ここでは常識扱いして、説明を省略する。
 もう一つの
 「犯罪のためのソフトだ」
 というのは、次のことを意味する。
 「経由するIPを隠す。どのパソコンが途中点にあったかを隠す」(中継者と発信者の双方を隠す)
 「ファイルを暗号化する。どんなファイルが交換されているかを、バレないようにする。」(ネット監視ソフトを無効にする。)

 この二つのことの意味は、それぞれ、こうだ。
 「誰が犯人であったかを隠す」(主犯と従犯の双方を隠す)
 「つかまらないようにする」(警察ソフトを無効化する)

 この二つはつまり、
 「犯罪をやってもバレないようにする」
 ということであり、その意味は、
 「犯罪目的のために開発された」
 ということだ。

 実は、歴史的には、
 「P2P(ピアツーピア)のファイル交換ソフト」
 というのは、たくさん開発された。しかしそれらは、あまり普及しなかった。というのは、犯罪(著作権泥棒という違法行為)をすれば、痕跡が残るので、簡単につかまってしまうからだ。
 ところが、犯罪のやり放題となる、Winny が開発された。これは犯罪者たちにはこぞって歓迎された。こいつさえあれば、いくらでも犯罪のやり放題であり、つかまりもしない……と思われたからだ。

 彼らが犯罪でなくて正常な目的のために
 「P2P(ピアツーピア)のファイル交換ソフト」
 というのを使いたいのであれば、Winny なんてものがなくても、ちっとも困らないはずだ。別のソフトはいくらでもあるからだ。
 しかし、彼らは、Winny にこだわる。なぜか? 
 「P2P(ピアツーピア)のファイル交換ソフト」
 というのが、そもそも、犯罪以外には、さして用途がないからだ。通常の画像データなどなら、ホームページやブログやファイル保管サービスなどで、いくらでも「不特定多数に公開する」ということが可能だ。「いちいち Winny みたいなソフトをインストールしないと使えない」なんていう面倒な方法を取らなくても、ブラウザだけで簡単に公開できる方法があるのだから、そちらを使えばよい。(ブログならば10ギガバイトぐらいの無料サービスはいくらでも利用できる。)
 しかし、たいていの人は、そんなにデカいサイズの自作ファイルをもっていない。自作ファイルなんて、たかが知れているからだ。
 一方、著作権つきの有償の商品なら、デカいサイズのものがたくさんある。そこで、こいつをこっそり公開しよう、という連中(犯罪者)が、こぞって Winny を使うわけだ。
 というわけで、結局は、 Winny は
 「犯罪のためのソフトだ」
 というのが本質だ。

 ──

 ついでだが、
「 Winny なんて、自分には関係ない」
 と思っている人がいたら、勘違いである。ネットでの情報流通の大部分は、メールやホームページの情報伝達ではなくて、Winny だからだ。最近では USEN の GyaO というのも話題になってきたが。で、ネットワークサービス会社は、 GyaO に「金を払え」と言ってきて、話題になっている。 GyaO は払うかもしれないが、Winny ユーザーは無数にいるから払わない。で、その分、一般ユーザーが金を払う。たとえば、あなたが今のネット接続料の値上げの形でその料金を払う。
 で、値上げになるかというと、Winny ユーザーたちが回線の大部分を使ってしまうからだ。あなたの金は、Winny ユーザーの犯罪活動を助長するために使われるのだ。
 「せっせとお金を出して、泥棒行為を助ける」
 というわけだ。で、少数の犯罪者ばかりが泥棒をして利益を得て、その一方で大多数の人は金を損する、というふうになる。

 ──

 このような問題を抜本的に解決する方法はある。それは「善玉ウィルス」である。つまり、
 「ユーザーのパソコンに勝手にもぐりこんで、その犯罪履歴をチェックして、本庁に犯罪履歴を報告する」
 というソフトだ。「警官ソフト」または「密告ソフト」と言える。合法かどうかはともかく、こういうソフトがあれば、問題は解決できる。ただし、今すぐには、とても無理だ。

 すると、どうなる? 警官のかわりに、別の犯罪者が出る。「犯罪者を食い物にする」というタイプの犯罪者だ。こいつが昨今の話題となっているウィルスだ。たとえて言うと、
 「銀行から金を盗んだ銀行強盗の、その財布から金を盗む」
 というタイプの泥棒だ。で、Winny 開発者は、
 「自分ならこの手の泥棒を防げる」
 と自負している。しかしねえ。そんな泥棒を規制するべきなんでしょうか? そんなことをしたら、かえって銀行強盗がのさばるばかりでしょう。

 ──

 現実的には、善玉ウィルスというのはちょっと困難だ。というわけで、別途、(Winny の情報漏れを抑制するための)現実的な方法を示そう。それは、こうだ。
 「Winny を利用して、社内情報漏洩の被害を起こしたら、その従業員は、解雇され、かつ、会社に莫大な損害賠償をする。その賠償金で、会社が本来の被害者に賠償する。」
 これで、Winny の使用そのものを減らすことができるだろう。また、実害を大幅に減らせる。「被害があったら賠償」という形になるからだ。たとえば、被害者一人に1万円の賠償。1万人の被害者ならば、1億円。それを、情報を流出させたパソコンの使用者(Winny 利用者)に、支払わせる。
 「そんなのひどい」
 と思う人がいたら、その人は狂っている。この1億円は、罰金ではなくて、被害への賠償金にすぎない。人を轢き殺したら、1億円ぐらいを払う必要はある。同様に、多くの人々に1億円ぐらいの損害を与えたら、その分を払う必要がある。「払いたくない」と思うとしたら、その人はその時点ですでに犯罪者の仲間入りをしているのだ。
 ちなみに、私だったら、そういう賠償を大歓迎する。私は加害者になる可能性はまったくないが、被害者になる可能性は十分にあるので。

 いや、すでに被害に遭っている。「ネットのトラフィックの増加」という形の被害。ネットが最近、重くなっているのは、Winny のせいだ。こいつのせいで、時間を相当奪われている。頭に来ますね。
 1(秒/回)×50(回/日)×1000日=50000秒。
 これだけの時間を盗まれた。時間泥棒。私だけでなく社会全体では、途方もない被害だ。
 
 ──

 最近の実害の例は、これだ。
「受験生の合否情報流出 ウィニーで」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060404-00000008-mai-soci

 なお、次の記述もある。
 http://openblog.meblog.biz/article/8376.html  Winny摘発
 小泉の波立ち 過去ログ

──

  【 追記 】

 説明不足の点があったので、補足しておく。次のことが肝心だ。
 「 Winny の犯罪性と、トラフィックの増加は、一体化している」

 犯罪性の有無と、トラフィックの増加とを、別の問題と解釈して、Winny を擁護する意見もある。しかし、この両者は別の問題ではなく、一体化しているのだ。

  Winny は著作権泥棒をする。だから、対象ファイルを盗み放題になり、トラフィックが増加する。また、著作権泥棒であるがゆえに、泥棒がいつでも可能であるとは限らないので、必要のないファイルまで「ほしいかも」と思った時点で、あらかじめダウンロードしてしまうので、トラフィックが増加してしまう。

 特に、後者が重要だ。同じく無料であっても、この点では USEN の GyaO とは異なる。GyaO ならば、無料でも、著作権泥棒ではない。したがって、いつでも公開されているがゆえに、必要なだけ必要なときにダウンロードすればいい。だから、むやみやたらと不必要なファイルをダウンロードしない。その分、無駄なトラフィックが減る。

 GyaO の出る前のデータだが、2年ぐらい前のデータで、トラフィックの9割が数%の Winny 利用者で占められている。(小泉の波立ち 5月12日b より)
 → http://www005.upp.so-net.ne.jp/greentree/koizumi/98p_news.htm 

  Winny がこれほどにも回線を独占するのは、なぜか? 必要のないファイルまでダウンロードするからだ。
 実際、計算してみると、すぐわかる。ダウンロードしたファイルを観賞したり使ったりするためには、一定の時間が必要だが、上記のように多量のファイルがダウンロードされているとしたら、それを利用する時間だけで、一日に24時間をはるかに上回る時間を必要とする。とすれば、すべてを利用していることはありえない。つまり、不必要なファイルを、大量にダウンロードしている。
 かくて、「無駄なトラフィックが多い」と判明する。

 仮に犯罪性がなければ、必要なときに必要なものだけ入手することが一応できるはずだから、「今のうちに入手しなくちゃ」と思って、無駄なものまで焦って入手する必要はない。というわけで、トラフィックは減る。
posted by 管理人 at 18:22| Comment(15) | コンピュータ_01 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Winnyが犯罪にもっぱら使われるツールだというのは正しいですが、後半のトラフィックを食っている問題は、Winny特有の問題ではないです。
 常時接続でデータ転送量無制限という今のプロバイダ契約がある限り、どんどんネットは重たくなっていくはずです。合法的なストリーミングが増えてますから。
 @niftyがユーザのWinny使用を検出したら転送速度を遅くする規制を始めましたが、それだけではバックボーンの負荷を減らす対策にはなりません。抜本的な対策は、携帯電話のようなデータ従量制を導入するしかないでしょう。
Posted by Inoue at 2006年04月04日 20:37
>>Inoueさん
トラフィックの問題については、「合法的なストリーミング(もしくは大手サービスのトラフィック)はそのサービス主体が(恐らく)金銭を負担するだろうが、非合法なトラフィック(もしくは私的トラフィック)はトラフィック元が金銭負担をしないだろう」という点が、この記事の論点なのではないかと。
「ネットが重くなる→設備増強の費用発生→誰が負担するの?」というシナリオが発生した場合、ネットが重くなったその原因に金銭負担を求めることが出来れば、それは問題ない。もしもそうできない場合には、金銭負担をしない人々の代わりに一般ユーザが負担することになるだろうから、それは「金銭負担をしない人々→一般ユーザ」という富の配分変更が生じるため、泥棒行為に等しい、という主張ではないかと。
Posted by 名無し at 2006年04月05日 17:13
経由するIPを隠す=誰が犯人であったかを隠すという思考がそもそも犯罪者の理論ですよ。
それを元に論を発展させるのは、空き巣がピックとテンションを指して「これは不法侵入するための道具だ」というようなものです。
Posted by at 2006年04月05日 21:23
>??さん

>空き巣がピックとテンションを指して「これは不法侵入するための道具だ」というようなものです。

どちらかというと、ナンバーと窓が隠してあって誰でも利用可能で通行料金や保険料や税金を踏み倒しても警察に捕まりにくい車、みたいな気がします。

その車ばかり増えて、通行料金や保険料、税金などが上がったら一般ユーザーが不利益を被るという話です。

そんな車を好んで使いたがる人はやはり犯罪者予備軍として怪しまれるのでは? それを意識している、していないは別として。
Posted by 通りすがり at 2006年04月06日 16:14
>>通りすがりさん
名前入れ忘れましてすみません。

ナンバー隠しはそもそも検挙逃れを目的にした商品ですから、それとWinnyを同一視するのは先に指摘したとおりの犯罪者の理論です。
スモークウィンドウは有用な点もあり、正面と前席の窓以外ならば法律で使用が認められています。検問等で違反を見つけた場合、警察はその場でシールを剥がさせています。Winnyも関係機関が適切な取締りを行えばお門違いの批判を受けることもないと思うのですがね。

そもそもWinnyはISP側から使用者が簡単に特定可能です。もし多ユーザーの不利益等を理由にWinnyを批判するのでしたら、その前にWinny使用不可の回線プランと使用可の回線プランを別々に用意せず、適切な利用料の設定を行わないISPを批判するべきでは?
Posted by 名忘 at 2006年04月09日 00:37
後半に 【 追記 】 を書き足しました。

──

> Winny使用不可の回線プランと使用可の回線プラン

 泥棒をする人が自ら名乗り出るはずがないし、また、無料で物を入手しようとする人が他人の何十倍ものトラフィックにふさわしい料金を払うはずもありません。「有料の泥棒をしよう」と思う犯罪者はいないはずです。

> お門違いの批判

Winny は犯罪行為のためにある、というのが、本項目の趣旨。
同趣旨は、別の理由で、小泉の波立ちにも書いてある。箇所は
(小泉の波立ち 5月12日b )
 → http://www005.upp.so-net.ne.jp/greentree/koizumi/98p_news.htm
Posted by 管理人 at 2006年04月09日 07:02
>>管理人様
>泥棒をする人が自ら名乗り出るはずがないし
それは重々承知しています。しかし泥棒と違ってWinny使用者はISPからの特定が容易なので、Winny使用不可の料金プランを作り、違反しているWinny使用者との契約を破棄出来るようにするべきだと言っているのです。使用可のプランにはWinnyパケットの検閲条項を加えればよいでしょう。利用規約の変更はユーザーの了承なしに行えるのが基本ですし、憲法で禁止されている検閲は主にその主体を行政権とした表現の自由の制限ですから、検閲という用語はやや問題があるとしても、それに類する条項の追加は問題ないはずです。これらをISP側が徹底すれば、違法なWinny使用者はインターネットから排除可能です。もっとも、抜け穴を作って利益を得ようとするISPが存在しない保障はありませんけれども。

>本項目の趣旨
それは理解しているつもりです。何か私の書き込みに問題がありましたでしょうか。

さて、最近このブログを知って小泉の波立ちの方は知らなかったので、先ほどリンク先を拝見しました。
どうやら意見の相違の原因は、道具の一義的意味、目的性についての見解の違いによるものではないでしょうか。管理人様は、道具の目的を製作者の意図や思想、法的ないし社会的責任、または主な用途によって判断されるものだという見解をお持ちのように思います。ですが、私は道具そのものが持つ特性を、たとえ製作者や使用者が意図していない部分であっても、すべて評価して判断するべきだと思っております。道具は使用されてこそ意味があるのは勿論ですが、現在の使用者は永遠に存在し続けるわけではないのです。また、その道具は製作者と使用者のみならず、他の道具の製作者にも大きな影響を与えるでしょう。その道具に対して一面のみを取った評価を押し付ければ、その道具が体現する技術の更新を不必要に押し留める結果になるでしょう。故に私は、一つのソフトウェアが犯罪のために存在していると断定されることに違和感を覚えます。

Winnyが多くの人たちに損害を与えていることを認識しつつ、適切な措置を取らなかった金子氏にはたとえ何を言おうとも故意と判断されて致し方ない部分があり、責任を負うべきなのは当然のことです。恐らく氏は、研究室の中だけで開発し、論文を発表するに留めるべきだったのでしょう。Winnyp開発者のlark氏など、Winnyの改造版製作者にも責任の一端があるとも考えております。加えて、情報を流出させた人たちについて著作権侵害の合理的な疑いがあるにもかかわらず、未だに一人も刑事事件として取り上げられない現状にも疑問を感じております。しかし、果たしてそういった責任が道具に対して直接問われるべきかどうか、もう一度よくお考え下さいます様お願いいたします。
Posted by 名忘 at 2006年04月09日 16:33
名忘さんの見解は、なかなか興味深い見解ですね。このような見解を伺うのは、初めてです。

たいていの意見は、賛否両論のどちらかです。反論だと、たいていは「道具には責任はないから、Winny を野放しにせよ。被害者のことなんか知ったことではない」という無責任なものです。

私の見解は、こういう反論に対する批判の形で示しました。一方、名忘さんのような見解は、初めては意見しました。

よく考えてみると、名忘さんの考えは、理想論としては十分に成立します。もしそれが現実的に可能であれば、とてもいいことだと思います。しかし現実には、とても無理でしょう。ご提案のプランも、とうてい実現性がありません。

なぜかというと、社会には、「違反者を上手に摘発する」というシステムがないからです。(あるとすれば、私が先に述べたように、善玉ウィルスを使う、というような方法ぐらい。)

一般的には、「違反者を上手に摘発する」というシステムがないので、あるていどおおざっぱに、「違反者とその周辺をつかまえて、つかまえたものをかなり重罰で処する」というふうにしています。

それが理想的でないのは当然ですが、現実的には、どこかで折り合いを付ける必要があるようです。さもないと、被害者が泣き寝入りするハメになる、というのが、私の立場です。

 要するに、加害者側の権利を最大限に認めるよりは、被害者側の被害をあまり拡大したくない、ということ。

 「加害者側の権利を合法的な限り最大限に許容して、かつ、被害者側の被害を最小限にする」
 というのは、理想論ではありますが、なかなか難しいようです。また、この件は、私の語っていることの趣旨とは違うので、特に深く言及することはしないでおきます。
Posted by 管理人 at 2006年04月09日 17:54
Inoueさんや名忘さんが仰るように、プロバイダは従量課金に近しい形態に変わるべきですね。
(理由は後述)

> 「有料の泥棒をしよう」と思う犯罪者はいないはずです。
はその通りですが、お金を少しなら出してもいいから帯域が欲しいという人は存在します。

「負荷分散」 「ミラーサーバー」 「Bittorrent」

等のキーワードで調べ勉強してみてください。(「公開した人がコストを払うというWebの仕組みに問題がある。」も調べると吉)
「オリジナルのファイル配布元だけに責任を押し付け、多大なサーバ&回線使用料金を負担させる」の代わりに、
「オリジナルのファイル配布元に感謝し、各人がサーバ&回線を提供し、負担を分散する」とするのは一般的に行われていることです。
現実問題としてそういう行為が無かったら、FirefoxやLinux等のフリーソフトも、無償で提供するのは不可能になります。
プロバイダの「Winnyの犯罪行為&社会問題」を理由(というかスケープゴート)にしたP2Pソフト制限は、個人でも簡単に出来る負荷分散への協力をも制限します。
(というより、自宅WEBサーバーすら制限します……)
プロバイダの方針で負荷分散が難しくなるということは、フリーソフトの消滅した社会に繋がりかねません。(別に大げさに書いてません)

しかし一方で帯域を消費していないユーザーと、善意で合法ながらも帯域を消費しているユーザーを同料金にするのは不公平でしょう。
ですからWinnyであるかどうかは関係なく、帯域使用量によって料金の違うプランをISPが用意すべきです。
レンタルサーバーなどの場合は、トラフィック上限や帯域制限によって別料金のサービスプランを提供するのは常識です。
プロバイダが同業界の他社がしていることを知らないはずありませんから、素直にそれを真似ればいいでしょう。
インフラただ乗り論を主張しているプロバイダは、頭が悪いことを自分で証明しているようなものです。

> たいていの意見は、賛否両論のどちらかです。
実際にはWinnyに対して賛否を同時に表明する方は多くいます。
「違法コピーが出来るWinnyの仕組みも問題だが、Winnyやその作者に責任を押し付けるのも問題だ。ていうか『ネッ○ランナー』とかの糞雑誌を先に取り締まれ」等の賛否同時の意見も多数見かけますよ。
そんなに物事を片面しか見えていない人ばかりでは無いように感じますけどね。


あと、追記部分は大体合ってますが、最後の所だけ少しばかり不正確ですね。
> 「今のうちに入手しなくちゃ」と思って、無駄なものまで焦って入手する
では無く、
「そもそも大きなファイルはすぐにダウンロードできないから、時間をかけてだらだらダウンロード完了を待つのが常識」
「なんとなく面白いファイルがひっかかかるのを期待し、条件を適当に指定して色んなファイルを適当にだらだらダウンロードし続ける」
「だからだらだらとコンピュータまかせで常に動作させている」
といったことが、回線を独占"し続ける"理由ですね。


ちなみにこの文章がWinnyの犯罪行為を放置せよという意味に思えるならば、眼科と小学校に行くことをオススメします。:p
(結局「よく見かける意見」になっちゃったなー……)
Posted by pochi-p at 2006年04月09日 23:12
朝日新聞・朝刊・経済面 2006-04-19 に Winny の記事がある。
高木浩光氏の見解が興味深い。

要するに、 Winny の問題点は、P2P であることではなくて、IPアドレスを隠すことだ。

だから、「 P2P という新技術を否定するのはけしからん」という Winny 擁護論・技術擁護論は、てんで見当違いなわけだ。誰も P2P を否定しているわけではない。 P2P ソフトならば他にもいろいろあるのだし、それらをまとめて「駄目だ」と述べているわけではない。

駄目なのは Winny だけだ。駄目なわけは、 P2P (という技術)であるからではなくて、IPアドレスを隠すからなのだ。ここでは、技術が問題になっているのではない。
Posted by 管理人 at 2006年04月19日 10:01
道具としての Winny に罪はあるか否か、という点では、私は前に「小泉の波立ち」で述べた。大略は、次の通り。

青酸カリという物質は、それ自体には罪はない。しかし、青酸カリを無差別で大量に頒布することには、罪がある。また、青酸カリを使って殺人という犯罪行為をなすことにも、罪がある。

Winny も同様だ。それを研究室内に留めておく限りは、実験室の中の青酸カリと同じで、少しも悪くはない。しかし、それを無差別に大量に頒布したり、その道具によって他人に迷惑をかける犯罪行為をなした場合には、その実行者は処罰されてしかるべきだ。

Winny の開発者は、開発したこと自体が罪なのではなくて、開発したものを実験室の外にばらまいたことが罪なのだ。(物自体には罪はない。)
Posted by 管理人 at 2006年04月19日 18:02
> 有料の泥棒
Winnyではありませんが、「有料の泥棒」は、います。
ポップアップ広告やバナー広告をクリックすると、不正なサービスを提供するサイトに誘導される、そういったものです。「100万円当たる懸賞」みたいなのが有名です。


>駄目なわけは、IPアドレスを隠すからなのだ
ユーザーの立場で見るとそうですね。著作権法違反してくださいと言わんばかりの環境を提供しているわけです。
逆にISPの立場に立てば、WinnyだろうとBitTorrentだろうとトラフィックだけが問題で、犯罪の話はどうでもいいのかもしれません。


> Winnyの開発者は開発自体が罪ではなくて…
日本の「ゆとり教育」も同じようなものですね。
壮大な、失敗した実験です。
Posted by itochan at 2006年04月19日 23:00
> 朝日新聞・朝刊・経済面 2006-04-19 に Winny の記事がある。
> 高木浩光氏の見解が興味深い。

新聞の内容と同一かもしれませんが、朝日新聞社「論座」に高木氏のインタビューが掲載されたそうです。
(内容は現在WEBで見れるようになっています)

その記事の一部抜粋と追加のコメントが、高木氏のサイトでも書かれています。
http://takagi-hiromitsu.jp/diary/20060416.html

Winnyの実態を十分に把握した上での、読みごたえのある内容でした。
Posted by pochi-p at 2006年04月19日 23:22
トラフィックの問題で、次の意見があった。
「常時接続して垂れ流ししている人は少数にすぎない」
http://d.hatena.ne.jp/TTFOXZ/comment?date=20060419

この意見は論理的には意味がない。
人間の数が少数派かどうかはあまり関係がない。それは「加重平均」という考え方からわかる。

百分の1(1%)の人間が、千倍の垂れ流しをしていれば、その量は他の全部の十倍になる。とすれば、人数が1%かどうかは、あまり関係ないのだ。

重要なのは、その積である。そして、積の値は、おおまかに判明している。つまり、ネットのトラフィックの大部分が Winny で占められている、ということだ。

やっている人数が多いか少ないかなんて、あまり関係ないのである。

比喩的に言えば、サリンを使う人が少ないから、サリンを規制しなくていいのではなく、サリンを使うと被害者が莫大だから、サリンを規制するべきなのだ。
Posted by 管理人 at 2006年04月23日 12:06
何かよくわかっていないのに、いろいろと書いているようですね。

 まず、この「時間泥棒は」Winnyではなくて契約者の2%分の回線しか用意せずに、あとの98%の契約者から金をぼったくっているプロバイダーなのです。
 それがP2Pソフトの利用が広まったことで明るみに出ただけです。
「本質」を理解してください。

 大いにお怒りになっているようですのでぜひ、このような悪質なプロバイダーの認可を取り消さない経済産業省に文句を言ってください。
 消費者センターに通告するのもよいでしょう。また1億円の被害あわれたそうですから、このような悪徳プロバイダーを相手取って損害賠償請求をなさるのもよいでしょう。
 昨今ではP2P規制を行っているプロバイダーも出てきました。これは通信の妨害にあたり違法の可能性があります。検察庁に告発するのもよいかもしれません。

> いや、すでに被害に遭っている。「ネットのトラフィックの増加」という形の被害。ネットが最近、重くなっているのは、Winny のせいだ。こいつのせいで、時間を相当奪われている。頭に来ますね。
> 1(秒/回)×50(回/日)×1000日=50000秒。
 これだけの時間を盗まれた。時間泥棒。私だけでなく社会全体では、途方もない被害だ。
Posted by at 2008年06月09日 19:20
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