http://autoblog.com/2006/01/09/update-infiniti-coupe-concept-official-photos-and-press-relea/
このデザインは良くない。
(1) 微妙な線が整合的でない。5ミリぐらいずつズレている。
(きっちりと整合的にデザインしたアウディとは全然違う。)
(2) グリルがセダンみたいにデカすぎる。大幅に縮めるべき。
後者の点を改良したデザインを私が画像で示す。下記画像。クリックしてください。
元のデザインに比べて、こっちの方がずっとスポーティだ。スポーツカーなら、それが当然なのだが、当り前のことができないのが、日産のデザイン。

デザインというのは理屈だけでは構築できないものが有ります。
理屈だけの美人では面白みが無いのと一緒。
意外性の無いストーリーと一緒。
V36スカイラインは全体が流麗であるのにスカイラインの象徴的な
セダンと共通の意匠のグリルが付いているのが意外性があって
全体でバランスが取れるのです。そこには奥ゆかしさみたいなものが
現れるという印象です。
それを批判するのは最近のひげ面の俳優を批判するのと一緒。
私は全部無くしたほうが良いように思いました。
ぱっと見た感じ、セダンなのかスポーツカーなのか
わからなかったからです。
また、
「もしかして高級感を出そうとしているのかな?」
とも思いました。
他にはノーズが変にとんがっているのにも違和感が
あります。
こういうふうに線を整合的にするのが、デザインの基本であり、アウディなどはこれが上手に処理してあります。
日本の車のほとんどは、このことを無視しているので、線が妙に食い違って、不快感をもたらすのです。
ま、意図してそうする、という高度な処理法もありますが、何も考えないで単に部分ごとの処理ばかりをやっているのが、日本のサラリーマンデザイナーです。ただのサラリーマンなんだから、仕方ありませんが。
私の発言についてわかりずらいところがありました。
「ぱっと見た感じ〜」以下、すべてオリジナルのデザインに対するコメントでした。