2005年08月21日

◆ 補遺の続き

 前項の続き。
 趣旨について、余計な注釈を加えておこう。(ただし、わかっている人にとっては、無駄な話です。念のため。) ──

 私が先の長文を公開したことの趣旨は、何か? それは、もちろん、
 「略字と正字の、どちらが正しいか・どちらを使うべきか」
 というような国語論争ではなくて、
 「字形の変更をする」
 というJISの規格についての説明(舞台裏の話)だ。これについて、
 「マイクロソフトはけしからん」「JISの規格委員会はけしからん」
 という批判が世間に渦巻いているので、私が
 「責めるなら、南堂を責めろ。マイクロソフトやJISの悪口を言わないで、南堂の悪口を言え」
 と身を立てたわけだ。字形の変更をしても、その理由すら述べられないような軟弱な団体(上記2団体)を責めても、解答を得ることはできない。解答を出すことができるのは、私だけだ。だから、私が解答を出した上で、「字形の変更をしたのは、こういうわけだ」と説明したのだ。
( ※ ここまでは、読解力があれば、誰でもわかる話。読解力のない人が、勝手に「趣旨がわからない」と述べたり、「国語審議会の方針決定は南堂のせいだ」と勘違いの非難を浴びせたりする。坊主憎けりゃ袈裟まで憎い……ですかね。)

 さて。私が今回、あれこれと記したことのすべては、初心者向けの話である。専門技術者にとっては、とっくの昔から判明していることだ。なぜなら、Web 上では、「文字講堂」のサイトに、5年以上前からずっと公開されていたし、専門家にとっては「正字派」の根拠として、必須の基礎文献になっていたからだ。(これを読まないのはモグリです。なぜか? 2000JISの決定以前に、「字形の変更をせよ」を明確に唱えたのは、私以外には一人もいなかったからだ。嘘だと思うなら、ネットで検索してみるがいい。)
 この基礎文献は、専門家向けの話なので、あまり易しくない。とはいえ、専門家なら、誰でも容易に読めるものだ。七面倒くさい学術論文とは違う。

 ところが、この基礎文献を読まないで、勝手に暴走している略字派もいる。例の「何とかの舟」というサイトだ。「字形の変更をするべき理由はこれこれだ」という話は、すべて私のサイトに書いてあるのに、それを一語も読まないで、勝手な誤解ばかりを振りまいて、世間を惑わせている。はっきり言って、アジテーターである。
 比喩で言えば、こうだ。
 「小泉は国民の抹殺を狙っている。国民の生命を守るために、革命を起こして、国民を救おう。そのためには、暴力革命を起こして、国会を占拠するべきだ」
 こういうのを煽動という。ありもしない虚偽を真実であるかのごとく表現して、国民をたぶらかす。あるいは、もうちょっと正確に言えば、こうだ。
 「増税があると、国民の生活は苦しくなる。増税を避けるために、小泉を退陣させるべきだ。そのためには、首相官邸を占拠しよう!」
 これは詭弁である。増税は小泉一人の責任じゃないし、増税をするとしたらそれなりの根拠(財政赤字など)があるのに、勝手に「首相が贅沢をするため」というように虚偽の理屈をくっつけて、煽動する。政府が「これこれの理由で増税する」という説明を加えても、すべて無視して、「政府は何も説明しないで増税する」とたぶらかす。

 「字形の変更」は、JISの規格委員会が、勝手に暴走して決めたものではない。ちゃんとまっとうな理由があるから、そう決めたのだ。そして、その理由はすべて、6年前に「文字講堂」に記してあるのだ。──なのに、そういう事実を無視して、基礎文献を読みもせず、勝手にこう主張する。
 「2004JISはけしからん! 略字優先の2000JISに戻せ! 略字を維持せよ! そのために、正字を、日本語の文字規格から追放せよ! 略字万歳! 正字撲滅!」
 
 無知な輩が、基礎文献をまったく読まないまま、事実を歪曲して、世論を煽動して、文字規格を破壊し、国語を破壊しようとする。
 だから、こういう連中から、日本語を守ること。いったん正式決定した 2004JISを保護し、転覆を狙う 2000JIS派によるクーデター(正字抹殺計画)を防ぐこと。──それが、今回の文書の、真の狙いだ。

 特殊工作員は、首都に原爆を落とす破壊テロを防ぐことに、成功した。しかしながら、残党が、ふたたび破壊テロを狙っている。そこで、その破壊テロを、未然に防ぐために、人々に真実を伝えて、破壊テロの芽を摘む。──それが私の狙いだ。(テロというものは、ひそかに進行する。そのテロリストの野望を暴露すれば、それだけテロの企ては露見しやすくなる。)

 で、なぜ私は、「南堂を責めろ」というか? テロリストが「南堂の馬鹿野郎」と言えば、テロリストの正体が明らかになって、テロリストの野望を未然に食い止めることができるからだ。目立つ南堂を犠牲にして、日本語を守る、というわけだ。・・・・おとり作戦である。
posted by 管理人 at 11:51| Comment(0) | TrackBack(0) |  文字規格 | 更新情報をチェックする
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