2005年08月17日

◆ 異体字タグ

 一点しんにょうの「辻」と二点しんにょうの「辻」は、フォント切替とは別の方法で、使い分けることが可能だ。それは「異体字タグ」を使う方法だ。すでに Mac では実現している。 ──

 文字コードとフォントの中間に当たる階層を用意して、そこに「異体字タグ」と呼ばれる字体情報を挿入できる。
 たとえば、「辻」のシフトJISコードは「92D2」だが、このあとに見えない形で、「略字」とか「正字」とかいう異体字情報を追加することができる。これが異体字タグだ。
 異体字タグを使うと、同一のフォントのなかで、複数の字体を切り替えることができる。これはすでに Mac では実現している。(ただし、「異体字タグ」という言葉の変わりに「グリフ」という言葉を使う。同一の概念ではないが、実質的にはほぼ同じ。)

 ヒラギノ明朝を使うとき、コードポイントやフォントは同一のまま、字体だけを変更することが可能だ。また、コードポイントと異体字タグを保ったまま、フォントだけを変更することも可能だ。引用すると、こうだ。

 「Mac OS Xでは、グリフアクセスプロトコル
と呼ばれる枠組みが定められていて、これに従うことで、
インプットメソッドからアプリケーションへのグリフ情報の受け渡し、
あるいはクリップボード経由でアプリケーション間でのグリフ情報のやり取りが
できるようになっています。」
 http://www.apple.com/jp/pro/design/typography/05/index6.html
 
 グリフ情報というのが、異体字タグに相当する。これが、クリップボード経由で情報伝達されるわけだ。

 だから、Windows Vista も、これと同じシステムを真似すれば、異なる字体をいくらでも使えて、一点しんにょうの「辻」さんも満足できるわけだ。
 あるいは、Windows をやめて、アップルを購入しても、少なくとも自分だけは満足できる。(意味ないかも。)

 ──

 マイクロソフトは次期 Windows で、Mac OS X の真似ばかりをする予定だ。Spotlight の真似をしたり、仮想フォルダをそっくりそのまま真似したり。……しかしまあ、驚くには当たらない。Windows そのものが、Mac の物真似だからだ。(別称、プアマンズ・マック。65円バーガーのようなもの。)
 というわけで、どうせ真似をするなら、ヒラギノの異体字タグも真似すればいいんですけどね。たとえば、システムはそっくりそのままにして、文字デザインだけはすごく野暮ったくするとか。  (^^);
posted by 管理人 at 00:07| Comment(0) | TrackBack(0) |  文字規格 | 更新情報をチェックする
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