本項では特に、OEA配列について説明しよう。
───
OEA配列は、QWERY でも DVORAK でもない配列だ。詳しくは、ネットで検索できる。
→ 「 "OEA配列" 」で検索
検索リストの1番目に出てくるのは、私のページだ。(OEA配列の考案者は私です。)
さて。OEA配列はどういうものかは、このページでわかるが、それとは別に、OEA配列について評価してみよう。次のように言えるようだ。(私の評価ではなくて他人の評価。)
「標準配列(QWERTY)よりは、明らかに良い。DVORAK との比較では、英語ではやや遅いが、日本語ローマ字では同じぐらい。ただし疲労度では、DVORAK よりも疲れずに済む」
どういうことかというと、次のような例がある。(英文で。)
「OEA は、同じ指を続けて打つことがある。(たとえば右手の人差し指を続けて使う。)その分、遅くなる。ただし、続けて打つ場合も、「下段 → 中段」というふうに、指の動かす量は少ないから、遅くても、疲れるわけではない」(なぜかと言えば、これは、下段に移した指を、単にホームポジションに戻すだけだからだ。下段で打った指を、ホームポジションに戻して、そこでまた打つだけだ。特に変な動きをするわけではない。)(しかも、このような連接の頻度は、とても少ない。二つの単語にまたがるときぐらいだろう。)
「DVORAK は、同じ指を続けて打つことがあまりない。(とはいえ GH のような高頻度の例もあるが。) ただし、続けて打つとき、別の指が上段と下段に分かれることがある。(たとえば右手の人差し指で下段を打ち、薬指で上段を打つ。)こうなると、早く打てることは打てるが、手をひねるような動きをともなうので、動きが不自然になり、疲れる」(しかも、その頻度が高い。)(たとえば母音を挟んで、MとRの続く例。「 MiRacle 」「 pReMieRe 」など。)
まとめれば、こうだ。
DVORAK …… 早く打てるが、疲れる。
OEA …… 速度は劣るが、疲れにくい。
プロの場合だと、腱鞘炎の恐れなどがあるので、OEA がいいだろう。DVORAK だと、早く打てても、指が疲れるので、そのあとでしばらく休んでいないといけない。ウサギと亀の話のウサギみたいで、じっくり休む必要があり、その間に、亀に抜かれる。
→ 参考ページ ,1年後の感想
[ 付記 ]
OEA配列を導入するには、キーボードの配列を変更すればいい。
特に、次のソフトを使うと、アプリごとに配列を設定することができるので、便利だ。(アプリが起動するたびに、設定を自動的に切り替えるわけ。)
X Button Maker
たとえば、練習中は、練習用のソフトにおいて、OEA配列にする。他のソフトでは、標準配列。
その後、OEAを習得したら、全部をOEAにする。
ただし、である。いったんOEAに慣れてしまうと、他のパソコン(標準配列)を使えなくなってしまいそうだ。(自分のパソコンだけで)大量に文字を打鍵するプロならばともかく、普通の人だと、あまり必要はないかも。
とはいえ。ブラインドタッチをなかなか習得できないでいる初心者には、標準配列よりは、OEA配列の方が覚えやすいので、「ブラインドタッチを習得するため」という目的のために、OEAを使うのもいいだろう。
( ※ OEAは、母音が並んでいるので、標準配列よりも覚えやすい。また、手の動きが標準配列ほど不自然ではないから、覚えやすい。……余談ですけど、誤変換で、「ボインが並んでいる」と出てしまった。これは UU のようなことかな? 「あ」行3音目の母音が並んでいる。)
[ 参考 ]
入力設定ソフトとしては、次のものがある。
VJE-Delta 4.0 製品紹介 入手先
自動で設定されるわけではなくて、自分でカスタマイズする必要がある。キーの数だけ設定する。ちょっと面倒。
一年ほど前にこのページを読んで私もOEA配列にしてあまり苦労せずにブラインド・タッチができるようになり、南堂さんには感謝しております。
最近その経験を短い文にしてブログに書きましたのでお読みいただければ幸いです。
http://okrchicagob.blog4.fc2.com/blog-entry-37.html
それと、カテゴリーの階層分けも採用しております。
上記の該当サイトで紹介させていただきました。
http://hp.vector.co.jp/authors/VA011700/moji/keyboard.htm#taiken